昨年末、どこのテレビ局だったか忘れたが、映画「バイオハザード5 リトリビューション」の放送予定をみて録画した。本当ならこういう映画はあまり見ないのだが、どこの正月番組もつまらなそうなので、退屈したら観ようと思ったのである。
この映画はシリーズ化されているそうで、これまでもテレビの宣伝CMで題名くらいは知っていたが、一度も見たことがない。私はアクションやSFものは好きではないので、録画しても観ないことが多い。
元日に再生、最初はあまり面白くなさそうだった。が、停止しよう、しようと思って観ているうちに、だんだんと引きずり込まれて行って、とうとう最後まで観てしまった。意外と面白かった。年寄りの私でもそう思うのだから、若者に人気があるのが当然だよネ。昨年の12月23日には「バイオハザード: ザ・ファイナル」が公開されたそうだが、映画館に足を運んでまで観ようとは思わない。
最近はテレビで、昔の名作、超大作映画がデジタル化され放送されているが、やはりあの壮大なスケールや迫力ある音響は映画館でしか味わえないね。が、昨今は映画館へ行ってまで観たいと思うような映画がない。私は、ストーリーに引き込まれるような素敵な映画やドラマなら眠気など覚えないが、ちょっとイマイチ!というようなものはすぐに居眠りしてしまう。高い入場料を払って映画館へ行って、途中で居眠りなどしたらばからしい。その点、録画なら居眠りしてもまた巻き戻して観ることができるからいい。
映画館へ行かなくなって久しい。最後に観たのは何だったか、それすら忘れているのだから、もうずいぶん昔だろう。記憶にあるのは1975年公開の「ジョーズ」、1980年の「地獄の黙示録」くらいで、その後も観ていると思うのだが、まったく覚えていない。
今、映画館の入場料っていくらだろうか、岡山の劇場の料金をネットで調べてみたら大人1800円、大学生1500円、高校生以下、幼児は1000円だって。びっくりしたなあ、もう! 私が一番最初に観た映画はアラン・ラッド主演の西部劇「シェーン」だ。たしか、小学校卒業の少し前、祖母に連れて行ってもらったことを覚えている。今から60数年ほど前のことだが、あの頃はたしか60円台だったように思う。
初めての洋画入門が西部劇の「シェーン」。祖母は私たちがまだ子どもだったからこれを選んだのだろうが、祖母の選択は間違っていなかった。ストーリーもおもしろかったが、ラストシーンの「シェーン、カムバック」と叫ぶ子どもの姿に涙したことを今でも覚えている。
中学生になると、ジェームス・ディーンに魅せられたが、「エデンの東」・「理由なき反抗」・「ジャイアンツ 」のたった3本の映画を残して、彼は逝ってしまった。その後も洋画一辺倒で、「風と共に去りぬ」「戦争と平和」「ベン・ハー」などの超大作は必ず観たし、懐かしく思い出す映画は数知れないほどある。
高校卒業までは親のすねをかじって映画代をひねり出していたが、社会人になってからは安月給なので映画館へはあまり行けなくなった。最もテレビの普及で、娯楽が映画からテレビへと変わったせいもある。
最近は、ほとんどの映画は2年もするとテレビで放映されるので、何もお金を払って居眠りしに行く必要もない。迫力には欠けるけど、録画しておけばいつでも観たい時に観られる。というわけで映画館へはたぶん永久にご無沙汰ということになろう。
今でも琴線に触れそうな、前評判好調な作品をしっかり調査!?シニア料金1100円で好きな時間帯予約なしでゆっくり楽しんでいますよ。テレビでは味わえない臨場感が最高、その上演者、音楽、ストーリー揃えば2時間余どっぷり非日常世界へ。
近頃のこ洒落た劇場のスクリーンは老女でさえ夢とロマンの国へ直行。
高い入場料を払って中へ入っても見えるのは前の人の背中ばかり。座席に座っていても一寸トイレに立って帰って来ればもう誰かが座っている。足元を見ればお菓子の袋やたばこの吸い殻で一杯、そればかりかタバコの煙や臭いで気分が悪くなりそう。今では考えられない雰囲気でした。それでも映画見たさに押し寄せていたのですね。
当時私は劇場に勤めていました。
思い出がいっぱい詰まっています。
私たちの年代の人の青春の思い出は映画でしょうか。戦後の復興期の何もない毎日、洋画の華やかさに夢見るような心地でした。
昨今、映画の新作にはとんと興味がなくて…。今でも夢見るような心地にさせてくれる洋画があれば映画館へ足を運んでみましょうかね。
そうでしたね。昔の映画館の雰囲気は最悪、でも素敵な映画はたくさんありましたよ。
その頃は父兄同伴でないとダメでしたが、内緒でよく洋画を観に行きましたっけ。
そして痴漢にもよく合いました。多分暗がりで私の顔が見えなかったのでしょうね。気の毒なことで…
そうした青春時代の思い出は忘れられません。