9月の初めに地デジに変更したら、視聴期間だとかでちょっとの間WOWOWを見ることができた。これはチャンスだと、見たい映画やドラマを何本か録画しておいた。
先日、その中の1本「シリウスの道」を見たが、ドラマの流れを遮断するCMがなくて、久しぶりに見ごたえのある傑作ドラマだった。
ネットで検索すると、原作は藤原伊織氏、2006年12月に出版されたそうだが、私はこの作家も作品も全く知らなかった。そして、残念なことに藤原氏は2007年5月に食道がんで死去されたことも初めて知ったのである。
「シリウスの道」は、巨額プロジェクトをめぐる広告代理店社員の暗闘を描いたヒューマン・サスペンスである。出演は、内野聖陽、寺島進、大塚寧々、田中健、真矢みき他。内野聖陽という役者は、少し前にテレ朝系「ゴンゾウ~伝説の刑事」というドラマで初めて知ったのだが、文学座所属の俳優だというだけあって演技は確かだし、男らしいワイルドな感じがいい。
あらすじはサイトからの引用だが、『大手広告代理店の東邦広告に、18億円のプロジェクトが舞い込んだ。営業部副部長の辰村祐介(内野聖陽)は、社内のねたみや妨害を受けながらも、個性的なメンバーたちと受注獲得へ取り組む。そんななか、プロジェクトの影に自身の25年前のある秘密がかかわっていたことを知る―』。
25年前の秘密とは…。大阪で育った辰村祐介には、明子、勝哉という2人の親友がいた。明子が父親から性的虐待を受けていることを知った祐介と勝哉は……。過去の重い秘密を抱えた3人は25年間一度も逢うことはなかったのだが……。これ以上ストーリーは言わないほうがいいだろう。
話は変わるが、1999年に出版された天童荒太著「永遠の仔」という長編小説がある。親による児童の虐待がテーマの社会派サスペンスで、5年の歳月をかけて執筆されたという。父親から性的虐待を受けていた少女、同じように虐待を受けて育った少年2人が児童養護施設で出会う。そして少女の父親が謎の転落死、それには3人が…。過去のトラウマを抱えた3人が18年後に再会するというあたりが「シリウスの道」の25年前の秘密によく似ているように思った。「永遠の仔」は2000年に日テレ系でドラマ化され、全シリーズ12回で放送された。
話を戻すが「シリウスの道」、ドラマでこれだけ引き込まれたのだから、原作はもっとすばらしいだろうと思う。もう少し先になって原作本を読もうと思っているが、とりあえず藤原氏の作品を読んでみようと思って、「テロリストのパラソル」、「てのひらの闇」、「ひまわりの祝祭」の3冊を購入した。
まず、「テロリストのパラソル」から読み始めた。これは平成7年度に江戸川乱歩賞、翌8年には直木賞受賞という、史上初のダブル受賞作である。素人の私が偉そうなことを言うようだが、何ページか読んで思ったのは、とにかく文章がうまい。そして、会話がうまい。だから読み出したら引き込まれてしまう。
主人公は40代、かつては東大全共闘のメンバーで、今はアル中のバーテン。22年前の爆弾破裂事件で指名手配、それからは名前を変え世間から隠れるようにひっそりと生きてきた。だが、ある日突然、爆弾テロ事件が起きて……。
登場人物もさまざまで、過去を引きずって生きているアウトローばかりだが、文中の文句を借りれば、“背骨を持った人物たち”である。男性的な小説だが、意外とおもしろかった。
先日、その中の1本「シリウスの道」を見たが、ドラマの流れを遮断するCMがなくて、久しぶりに見ごたえのある傑作ドラマだった。
ネットで検索すると、原作は藤原伊織氏、2006年12月に出版されたそうだが、私はこの作家も作品も全く知らなかった。そして、残念なことに藤原氏は2007年5月に食道がんで死去されたことも初めて知ったのである。
「シリウスの道」は、巨額プロジェクトをめぐる広告代理店社員の暗闘を描いたヒューマン・サスペンスである。出演は、内野聖陽、寺島進、大塚寧々、田中健、真矢みき他。内野聖陽という役者は、少し前にテレ朝系「ゴンゾウ~伝説の刑事」というドラマで初めて知ったのだが、文学座所属の俳優だというだけあって演技は確かだし、男らしいワイルドな感じがいい。
あらすじはサイトからの引用だが、『大手広告代理店の東邦広告に、18億円のプロジェクトが舞い込んだ。営業部副部長の辰村祐介(内野聖陽)は、社内のねたみや妨害を受けながらも、個性的なメンバーたちと受注獲得へ取り組む。そんななか、プロジェクトの影に自身の25年前のある秘密がかかわっていたことを知る―』。
25年前の秘密とは…。大阪で育った辰村祐介には、明子、勝哉という2人の親友がいた。明子が父親から性的虐待を受けていることを知った祐介と勝哉は……。過去の重い秘密を抱えた3人は25年間一度も逢うことはなかったのだが……。これ以上ストーリーは言わないほうがいいだろう。
話は変わるが、1999年に出版された天童荒太著「永遠の仔」という長編小説がある。親による児童の虐待がテーマの社会派サスペンスで、5年の歳月をかけて執筆されたという。父親から性的虐待を受けていた少女、同じように虐待を受けて育った少年2人が児童養護施設で出会う。そして少女の父親が謎の転落死、それには3人が…。過去のトラウマを抱えた3人が18年後に再会するというあたりが「シリウスの道」の25年前の秘密によく似ているように思った。「永遠の仔」は2000年に日テレ系でドラマ化され、全シリーズ12回で放送された。
話を戻すが「シリウスの道」、ドラマでこれだけ引き込まれたのだから、原作はもっとすばらしいだろうと思う。もう少し先になって原作本を読もうと思っているが、とりあえず藤原氏の作品を読んでみようと思って、「テロリストのパラソル」、「てのひらの闇」、「ひまわりの祝祭」の3冊を購入した。
まず、「テロリストのパラソル」から読み始めた。これは平成7年度に江戸川乱歩賞、翌8年には直木賞受賞という、史上初のダブル受賞作である。素人の私が偉そうなことを言うようだが、何ページか読んで思ったのは、とにかく文章がうまい。そして、会話がうまい。だから読み出したら引き込まれてしまう。
主人公は40代、かつては東大全共闘のメンバーで、今はアル中のバーテン。22年前の爆弾破裂事件で指名手配、それからは名前を変え世間から隠れるようにひっそりと生きてきた。だが、ある日突然、爆弾テロ事件が起きて……。
登場人物もさまざまで、過去を引きずって生きているアウトローばかりだが、文中の文句を借りれば、“背骨を持った人物たち”である。男性的な小説だが、意外とおもしろかった。
地デジどころか未だBSも加入していない私達です。
思うにBSが放送されるようになってからいわゆる名画がTVから消えました。
BSなどの別契約のチャンネルに移って、今まで通りのチャンネルでは一般受けするようなつまらない映画、それも同じものばかり繰り返しです。
20年前以前は年末年始は特に名画の放送があって楽しみでした。
NHKでもチャップリンの特集とか。
それが今では無いのが残念、勢いレンタルで済ませるしかありません。
くだらないバラエティや紅白などより往年の名画を観てみたいものです。
最近気になっている映画は「クライマーズ・ハイ」
これは以前NHKでドラマ化されました。
その内容が良かったので劇場版が公開された今年、チケットまで用意したにもかかわらず結局足を運べず。
これが残念です。
あとはGWに公開された「相棒」がこれまた邦画としてはかなりレベルが高く、かなり満足したのが+だったでしょうか。
実は試写会のチケットが入手できて主役の水谷豊さんなどの舞台挨拶が見れたのもラッキーでした。
これからも日本のドラマや映画に期待したいものですがさてさてどうなることやら、と少し不安になっているのもまた事実です。
先程からが降って来ました。
内野聖陽さんが20代の時からドラマで見ていますが、爽やかな感じでいい俳優さんですね。
かつて木村拓哉さんや、薬師丸ひろ子さんとも共演していましたよ。
自分は、昔の見たいアニメをGyaOの無料で見たり、東京ムービーの分ではお金を払って、パソコンや携帯から見ています。
何と言ってもCMがないのはいいですね~(笑)
BS2で、土日以外9時から名作劇場があります。先週はグレース・ケリー、エリザベス・テーラーの昔見た映画だったので録画しました。
「クライマーズ・ハイ」は私も見ました。良かったですね。佐藤浩市は好きな俳優です。
映画だとドラマ以上に迫力があるでしょうね。ぜひ見たいです。
「相棒」はテレビで毎週見ています。亀山くんがこれで卒業だそうで残念です。いいコンビだと思いますがなぜでしょうね。
私もBSは必要ないと思っていましたが、いいドラマや映画の再放送があって、最近はよく録画しています。受信料は払っていませんが…(笑)
こちらも昨夜から降り出しましたが、今は止んでいます。
暖かいですね。とても11月半ばだと思えないです。
内野聖陽って俳優、いいですね。イケメンではないけど雰囲気がありますね。
役者がいいとドラマも映画もぐんとよくなります。
何年か前のNHK金曜時代劇で「蝉しぐれ」を観て以来ファンになりました。 内野には日本の俳優には珍しい男の色気を感じました。
「シリウスの道」は見応えのあるドラマのようですね。 こういう大型作品はもう少し元気になってから原作も読みたいと思っています。
私も内野聖陽はテレ朝のドラマを見てから好きになりました。そして、この「シリウスの道」でより好きになりました。
このドラマもいずれは総合テレビで再放送されると思いますが、良かったですよ。
この作家の小説の主人公はありきたりの男ではなく、社会に背を向けて生きているようなところがあります。でも、1本すじが通っていてアウトローながら男性的魅力を感じさせます。
一般的なミステリーではなく、ハードボイルドというものだと思います。
原作は既に読んでいて、この作品が映像化されているのを知り、近くのTSUTAYAに行ったらレンタルされていましたので、先程拝見しました。
上下巻を2時間半にまとめてあるのでダイジェスト感は否めませんが、ドラマも良い作品でしたね。「テロリストのパラソル」と世界観が共通なので、「テロリスト―」を読んでいると、「おっ!」と思う登場人物が出てきます。
原作読後感をblogに書いています。↓
http://d.hatena.ne.jp/hee/20111020
http://d.hatena.ne.jp/hee/20111024