26日はMRI検査の日。赤穂市の病院の送迎バスに乗せてもらい、9時過ぎに出発。いつものJRの窓外の景色とは違って、バスの窓から見る風景はどこまでも広い。交通の不便な集落の患者を拾って回るため国道をそれて田舎道へ。対向車が来るとどちらかがバックしなければならないような細い田舎道を通り抜けると、突然、瀬戸内の青い海が現れた。晴天だったのでキラキラ光る波、白い雲、遠く霞む瀬戸の島々、行き交う船の影、こんな絶景に出会うとは、デジカメのないのが残念。まるで観光バスに乗っているようで楽しかった。
約40分で病院に到着、受付で手続きの後、MRI検査室へ。ベッドに横たわり、大きな音がするからとヘッドホンを装着。所定の位置に頭を固定され仮面のような面をかぶせられると、首から上が容器にすっぽり押し込まれた状態になった。
「気分が悪くなったらこれを押して知らせてください」と何やら握らされた。「始めます」の声がどこからともなく聞こえ、大きな音が鳴り始めた。初めてですごく緊張して、何か他の事を考えていないと気分が悪くなりそうだった。音が変わるたびに、これは掘削機で道路に穴をあけているみたい、これはローカル線を走る列車の轟音みたい、これは非常ベルみたい、などなどあれこれ音当てをして気をそらすようにした。
時折強い振動があるが、これはマッサージ器に横たわっているみたいで気持ちよかった。ヘッドホンをしてこれだけの大音量だから、ヘッドホンなしだと鼓膜がやぶれるかも。とにかく頭がおかしくなりそうな大音響には閉口した。約30分で終了。
その後、神経内科で医師の説明を受ける。何か異常があったらどうしようかとドキドキ。写真を見て、「これは、これは…」という先生の次の言葉が怖かった。だが一言、「すばらしい!」。看護師に「前頭葉、海馬がすごいだろう?」と見せながらいうが、私にはどこがどういいのか、さっぱり分からない。だが、脳の司令塔ともいう前頭葉、記憶を司る海馬がすばらしいというのはうれしかった。「しっかり頭を使っているようだね。頭がいいんだろうね」とも。そして「萎縮率は0%、脳年齢をいうと50歳。完全だよ、言うことなし」と言われうれしかった。
そして脳の血管の写真では、「いやー、驚いたね。だいたい70歳を過ぎると外側がでこぼこと曲線になるけど、こんな直線のきれいな血管を見たのは久しぶりだよ」と先生もびっくり。まるでコピーしたかのように左右同じような直線の血管、これは私でもきれいだなあと分かった。
先生も看護師もすごく喜んでくれて、「10年は大丈夫よ」と看護師。「いえ、2年に1回は検査を…」というと、「その必要はないよ」と先生。「だったら3年に…」「じゃあ、そういうことにしよう」「先生、それまでいらしてくださいね」「もちろん!」。先生の優しい態度に緊張感もほぐれ、饒舌になる。これで、もし長生きしてもボケることはないと分かったのはうれしい。あとは手や足を鍛えて、人さまのお世話になることなく生きてゆくことを目標にしよう。
その足で明石へ墓参りに。両親と弟夫婦が眠る墓は明石天文台のすぐ隣のお寺の霊園墓地にある。4月に来たときは、100段余の石段を上るのに動悸と息切れですごく苦しかったが、今度は足がだるいだけだった。あのときは心臓疾患を心配したが、それも杞憂に終わったようだ。
お酒が好きな父と弟夫婦にカップ酒、母には好物のスイートポテトを墓前に供えて、子や孫達の健康と幸運をお願いした。墓参りもいつまでできるやら、頭は確かでも身体の衰えはいかんともし難い。が、健康な身体に生んでくれた両親に感謝と、親不孝の詫びはせねばなるまい。
まずはおめでとうございます。医師からのお墨付きは世界一の豪華なプレゼント、しっかり正しく頭を使ってこられた偉大な証拠です。
sirousagiにも万分の一のお裾わけを!
送迎バスでの風景写真掲載無いのが少々残念ですが、ますます張り切っての投稿写真次回を楽しみにしています。
認知症を心配して検査に行ったのですが、躍り上がりたいほどの喜びの結果を得ました。
韓流ドラマと昼寝という明け暮れ、頭を使うのはブログを書いているときだけ。sirousagigamanohoさんのような向上心も行動力もない横着者で、劣等感や焦りを感じ、こんな調子でいいのかと自問自答しながらの毎日です。運がよいのでしょうね。
これからもこの調子でがんばります。
こちらは立てていた計画は忘れるわ、散歩の帰り道が分からなくなるやらと何かと大変です。
私の脳みそは80歳?
亀の川登再開です。また宜しく。
おめでとう}ございます。これで100歳以上OKですね。
身体ばかり元気でも徘徊をおそれますが、心身ともに
言う事なしなら理想的です。これで「ポックリ死」の確率
100%ですね。羨ましい!
おかげさまで、当分の間は認知症の心配はなさそうです。
が、いつどういうふうに変化するかは分かりませんもの、せいぜい頭を使おうと思います。
PCなどIT機器の使用は脳にいいそうですよ。
最近は認知症を心配してくる人が多いと先生も言ってました。とくに認知症関連の報道が多くなったので、関心を持つようになったのでしょうね。
頭は確かでも身体の老化は避けがたく、現役並みの100歳ならうれしいけど、棺おけに半分足を入れていながら頭だけは確かというのも考え物です。
80歳くらいでの「ポックリ死」を強く願っています。わがままでしょうけどネ(笑)