ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

正直良かった、「市橋」本

2011-02-17 13:50:55 | 


彼が、捕まった時から、気になっていた。
この本を買う時に、うしろめたかったのは、
私も、つまらない一般人だからなのだろう。

でも、読み始めたら、買って良かったと思った。
ああ、そうだったんだ、と思う事もあれば、涙も出たりした。

別に、彼に同情はしていないし、
この本が、減刑を狙って書かれたとか、
そんな事は、どうでもいい。

淡々と描かれる逃亡生活は、とてもリアルで、
反省でもなく、あきらめでもない、不思議な虚無感が、
今の私に、ピッタリだった。

犯罪者ではないが、人嫌いな私も、
他人の目を見ずに生きる、人生の逃亡者のような気がした。

しかし、親の愛情を受けて育った者は、
元々、ネガティブではない。
私も、市橋も、決して、「死のう。」などとは思わない。
「逃げてでも生きろ。」と思う。

だから、読んだら、元気が出てきた。
孤独に、ドン底は無いんだなと思った。

まだ、全部、読み終えていない。
詳しい感想は、又、今度書く。

私より先に、読み終えた家族が言った。

「市橋は、死刑にならないな。」

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