笑わない

私は　もう笑わない

あなたにも　あの子にも


笑顔がステキなんて　誰が言ったの

笑ってない顔の方が　ずっといい


笑顔には　ウソが多い

真剣な時は　誰だって笑わない


私は　もう笑えない

楽しくない　興味もない


他愛のない話する　私の

その視線の先にいて　あなた


誰かに　向ける振りして

あなたに向けるから　笑顔

炸裂

悪夢の花火が　始まった


海の向こうでは　今

あなたが　まずいラーメン屋から

暗黒の空を　見上げているのだろう


意味の無い笑顔で　又

あの子らと　くだらぬ話に

浮ついた花を　咲かせているのだろう


見るがいい　愛するあなた

私が裂かせる　憎悪の華を

消えることの無い　悲しみの残像を

親鳥

親鳥は　忙しい　

複数の雛の　世話をやく


あなたも　忙しい

自分に気がある女達を　かまってやる事に


小さなヤキモチを　やかせても

大きな嫉妬は　させないように


たとえ恋は　１つでも　

あなたは全て　所有していたい


それが　欲張りな

「男」　という　親鳥


もしあなたが　放っておけば

女はやがて　飢えて死ぬ

愛と妄想の記録

私の手帳の

このくだらぬ　メモ書きは

妄想と　リアルの記述


あなたへの想いと　

女達への　嫉妬が綴られた

怒濤のような　愛の記録


この悲しみと　道連れに

あなただけを　幸せにはしない

心に刻む　悪魔の記憶

微動だにもせず

向き合えば　いつも

銃をかまえているよ　私達


「シュリ」の２人ならまだ

愛し合う分　カッコつくけど


あなたに　撃たれても

死なない私は　タチが悪い


私は　ただ愛し

あなたは　ただ憎み　


微動だにもせず

距離は縮まらず


２人の間にあるものは　まるで

北と南の　あの橋のよう

ジレンマ

どうしたい

手に入れたい


手に入れたら　どうする

わからない


アレは　ウソツキだよ

わかってる


近くにいたら　飽きるよ

そうだね　でも遠過ぎる


どうせ　何も　始まらないよ

でも　このままじゃ　終わらない

遠く近く

遠く　近く

見え隠れする　あなた


愛し　憎み

戸惑う　私


0　か　100　か

いつも　そうでしょ


好きか　嫌いか

どちらかでしかない


あなた　私を

お願い　気にして

縄

会いたいけど　

会えない事に　ホッとしている


あなたのいる日は

気になって　疲れてしまう


ぶつけるたびに　

あなたを　険しい顔にさせる

私の　この想いは


投げても　投げても

一向にひっかかる事もない　縄のごとし

魔物

私の心の中に

「あなたを愛したい」　という

魔物が住む


それは　私の後ろから

「彼がいるよ　そこにいるよ　

振り返れば　見えるよ」　と　そそのかす


体中が　あなたを感じ

この耳が　その声を拾えば


思わず　目で追ってしまう

痛み　苦しむ　この心よ


だから　もう

振り返ってはいけない

あなたに　会える日

魔物が　ささやいても

いい男

あの男は　やめておけ

遊び人より　タチが悪い


かたくなで　不器用な男

何を言っても　ムダな男


自分から　近づく

自分から　鍵を渡す


そんな相手さえ　容赦なく傷つける

凍りつくような事を　平気で言う


嫌われた女は　どうする事もできない

それでも　あの男が愛しい


しがみつきたくなる肉体と 険しい目を持った男

自分の為だけにしか　生きていけない男


憎みながら　愛していく事の　難しさよ

会えば又　恋してしまう　この苦しさよ


手に負えない男は　そうやって

私の中で　「いい男」に成り上がる