こんにちは。園長の田中啓昭です。
みなさんは「柴田トヨ」さんという女性をご存知ですか?
昨年、白寿(99歳)の時に出された処女詩集が100万部を超えるベストセラーに
なり、時の人となった詩人です。
私が6月号より子育て関連の連載を始めさせていただいた医療福祉情報誌comcomの5月号に柴田トヨさんの特集が組まれていました。
私はこの記事を見て、これまでほとんど読むことのなかった詩集を書店で手に取り、購読することにしました。
そしてすぐに読んでみました。
その詩集には柴田さんの人柄がにじみ出た、温かみのある、そんな文体で柴田さんの想いが綴られていました。
すべてよかったのですが、中でも私は、「生きる力」という詩に目がとまりました。
生きる力
九十を超えた今
一日一日が
とてもいとおしい
頬をなでる風
友からの電話
訪れてくる人たち
それぞれが
私に
生きる力を
与えてくれる
柴田トヨ 「くじけないで」より抜粋
一見当たり前のように思うのかもしれないのですが、詩ってどう思うかより、どう感じるのか、というが大切なのだと思うのです。
くじけそうな時に、あきらめそうな時に、そして落ち込んだ時に、この詩や詩集を読むことで、人とつながること、支え合うこと、感じ合うこと、感謝することなど、人として生きることの大切さを教えてくれるような気がします。
ぜひ、書店で手にとって柴田トヨさんの温かな言葉に触れてみてください!
私は小学生の娘たちにも読ませてみようと思います。
くじけないで | |
柴田 トヨ | |
飛鳥新社 |