こんにちわきりん組(3歳児)担任の野口千枝です。
最近の子どものおやつは「甘いお菓子」や「清涼飲料水」「スナック菓子」に取り囲まれているような日々。子どもを取り巻く食環境は「甘い誘惑」で満ち溢れています。
こうしたおやつを食べたい時に好きなだけ食べさせてもよいのでしょうか?
今回の子育てインフォメーションは、健康を保つ為のおやつの正しい与え方についてお話ししたいと思います。
はじめに、おやつの目的について、お話しさせて頂きます。
子どもは成長が盛んな為、大人に比べて体重あたりのエネルギーや栄養素が多く必要です。また、消化吸収機能も未発達で、一度に食べられる量が少なく、1日3回の食事だけでは必要な栄養量を満たすことができません。その為におやつが必要となります。3回の食事だけで摂ることができなかった栄養分を、子どもはおやつで補うのです。
おやつは子どもの活発な生活に休息を与え、疲れをとり、気分転換と情緒の安定につながります。
では、子ども達にとって大切なおやつはどのように与えていけば良いのでしょう。
正しい与え方三原則をご紹介します。
①時間を決める。
•時間を決めて規則正しく与えます。
•好き勝手に与えると偏食、むら食い、わがままの助長、肥満、むし歯などの原因になります。
•おやつの量や回数が多くなると、3回の食事がきちんと食べられなくなります。
②栄養バランスを考える。
•3食で不足する栄養素を中心に、バランスを考えて与えます。
•子どもは水分を多く必要とします。牛乳、お茶、野菜ジュースなどの甘くない飲み物を組み込むことも必要です。
•おやつは単品ではなく、飲み物とセットにして与えましょう。
③量を決める。
•量を決めて与えるようにします。1日に必要な総エネルギーの約10〜20%(150〜300kcal)にします。
•3食で充分な栄養量の場合や運動量が少ない時は、果汁や果物などの水分の多いものだけにします。
おやつの前に手を洗って、食卓で食べることで良い習慣作りにつなげていったり、なるべく買い食いを避け、食べた後に歯磨きをさせてむし歯を予防することも大切ですね。
また、市販のおやつだけでなく、お家の方の手作りの味を味わうこともとても良いことです。
おやつ作りは、難しく考えなくても大丈夫ですよ。
いつもの牛乳に果汁で風味をつけてみる、果物とアイスクリームを混ぜてシェーク風、蒸したじゃが芋にバターを乗せたり、トウモロコシをゆでたり…簡単にできるもので、目線を少しずつ変えることがポイントです。
飽食の時代だからこそ、大切にしたいのは『心の豊かさ』です。
子どもはお母さんがぼくの為に、わたしの為に作ってくれたという愛情と喜びを感じ、それがあらゆる面での自信につながっていくのだと思います。
お休みの日にはぜひ、おやつ作りを通して楽しい親子の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
きっと、子どもにとって『忘れられない味』になると思いますよ!
〜参考文献〜
•あたらしい家庭の健康料理 著者:伊藤華づ枝
•食事で変わる「良い子」と「悪い子」 著者:伊藤華づ枝
•食生活全般論 著者:伊藤華づ枝