仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

シン・シティ

2017年02月08日 | ムービー
『シン・シティ(原題Sin City)』(2005年/ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー、クエンティン・タランティーノ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「退職の日、ハーティガン刑事(ブルース・ウィリス)は、ロアーク上院議員(パワーズ・ブース)の息子である幼女連続殺人犯ロアーク・ジュニア(ニック・スタール)を追い詰めたが、相棒ボブ(マイケル・マドセン)に裏切られる。一方、ナンシー(ジェシカ・アルバ)目当てにバー通いを続けている殺し屋マーヴ(ミッキー・ローク)は、店で知り合ったゴールディ(ジェイミー・キング)と夜を明かすのだが、同じベッドで寝ていた彼女は翌朝何者かに殺害されていた。双子の姉ウェンディ(ジェイミー・キング/2役)に拉致されたマーヴは娼婦街に監禁された。その街は女王ゲイル(ロザリオ・ドーソン)の下、武装した娼婦達が自立し、マフィアや警察も介入出来ない場所だったのだが、ドワイト(クライヴ・オーウェン)とジャッキーボーイ(ベニチオ・デル・トロ)のいざこざが原因で・・・」という内容。
この作品の舞台は、"シン・シティ"という犯罪の街。
そこで繰り広げられる3つの毒々しいエピソードが描かれているのだが、ハーディガン、マーヴ、ドワイトの3人につながりはなく、それぞれに独立した物語になっている。
ただ、同じ街で繰り広げられる物語とあって、バーや農場などいくつかの場所と"ロアーク"という名前が複数のエピソードに登場する。
全編を通してモノクロ映像なものの、明かりの色や唇の色など、一部分だけが着色されているのが特徴的だ。
途中、死体が話し出したりする不思議な演出もあるのだが、3人の監督がそれぞれの特徴を出そうとしたということなのだろう。
元々がイカレた話なので、それほど気にはならなかったのだが、複数の人間が監督をすると演出の統一性が保てなくて、作品の質が低下してしまうことになると思うのだが、どうなのだろうか。
"復讐"という生き甲斐を見つけることになるマーヴの「地獄とは何の目的もなく生きることだ」という台詞と、「いいコート着てるな」という相手に死を宣告する(!?)台詞が良かった。
(^_^)