仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

RED / レッド

2016年09月19日 | ムービー
『RED/レッド(原題RED)』(2010年/ロベルト・シュヴェンケ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「引退して一人穏やかに暮らしている元腕利きのCIAエージェント、フランク・モーゼズ(ブルース・ウィリス)。地下室で身体を鍛えるほかの楽しみは、送られてくる小切手を破り捨てては、年金係のサラ・ロス(メアリー=ルイーズ・パーカー)に軽くクレームを入れ、世間話をするくらいだった。一方のサラも日常に退屈していたことから、上司の目を気にしつつ会話を続けていた。ある夜、訓練された武装集団がモーゼズ宅を襲撃したが、彼はこれを撃破し、通話の盗聴記録から彼女にも危害が及ぶことを恐れ、サラの住むアパートへ向かったのだが・・・」という内容。
電話では良い感じで話していたかもしれないが、一度も会ったことがない相手が帰宅後の電気もつけない部屋の中に立っていたんじゃ、そりゃあ驚くし、その男を犯罪者だと思って対処するのは当然だ。
これはどうしたって変質者だ。
(^_^;)
だが、ゆっくりと事の次第が明らかになってくることで、物語はそれなりの方向へと進んでいく。
ただ、それが良い方向なのか悪い方向なのかの判断は、「まだ生きている」ということでしか判断できないのが、まるで戦争のようでもある。
スパイ戦だ。
モーゼズのかつての上司ジョー・マシスン(モーガン・フリーマン)は老人介護施設で穏やかに暮らしていたようだが、元同僚のマーヴィン・ボッグス(ジョン・マルコヴィッチ)は、武装して四六時中ギラギラして暮らしていた。
彼は少し変人のようにも描かれてはいたが、国家機密に触れたり、諜報活動に携わった人達というのは、心の底からは安心して暮らせないものなのらしい。
そうなると、モーゼズのように体を鍛え続けたり、ボッグスのように武装して要塞のような家で生活し続けなければいけないわけだが、現役のCIAエージェント、ウィリアム・クーパー(カール・アーバン)も、自分の家族に危害が及ぶことを最も恐れていた。
国家権力の僕として働くのは、割のいいことではないようだ。
ちなみに"RED"とは、引退した超危険な年金生活者とのことらしいが、確かに彼らは超危険だ。
(^_^)