さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

花にさすらふ -3-

2010年04月15日 | 都へ上る
夢の浮橋跡

「源氏物語」の五十四帖のことではない。
古にそこに橋が掛っていたとは思えないほど
現在は周囲の環境もすっかり変わってしまっているので、
泉涌寺道は過去にも何度も通ったはずだが、
いままでこの石碑のことは全く気がつくことがなかったのはなぜだろう。

「ことはりや 夢の浮橋心して 還らぬ御幸 志ばし止めむ」

四条天皇をはじめとして、歴代天皇や皇后を祀る泉涌寺へ行く道に
かかっていた大路橋のことで、往時は沢山の葬列がこの橋を渡っていったようだ。
そのため、あの世に通ずる橋ということで壊れてしまっても改修されず
「落橋」ともよばれたそうだ。
大きな木の下に泉涌寺の僧・道円の詠んだ歌が刻まれた石碑があるが、
前に無造作にバイクが駐車してあったのがなんとなく悲しかった。

名残の歌舞伎座 -35-

2010年04月15日 | 名残の歌舞伎座
歌舞伎座閉場式

楽しみにしていた京都の旅が日帰りせざる負えなくなったそもそもの理由(笑)

御名残四月大歌舞伎の興行が終わった次の日、29日は関係者のみの式典があり、
そして30日には本当に最後の最後の公演となる歌舞伎座閉場式のチケット発売のために、
私は涙を飲んで京都から帰ってきたが、そんな努力も徒労に終わってしまった…

歌舞伎会の発売日、一般の発売日と
左手に携帯電話、右手でマウスを扱いながらの二刀流で2日間のぞんだが、
免許皆伝の腕前ではないので、1時間ほどしてやっとつながった時にはすでに遅し(笑)

完売!

なぜ一番肝心な時に、ゴールドや特別会員の優待がないの?
子どもの頃から徒競争はいつもビリだし、生存競争にも弱いどんくさい私なので
とれないだろうなと予想はしていたが、やはり悔しい…
今週はかなりブルーな日々を過ごしている(笑)