さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

後水尾天皇

2010年04月24日 | 本♪
熊倉功夫著「後水尾天皇」

後水尾帝の生涯が沢山の歴史的資料に基づいて語られている本。
とくに著者は林屋辰三郎著「中世文化の基調」に触発されたようだ。
昨日、その本が届いたので、こちらも楽しみ。

大変勉強になった。
つくづくすごい天皇さんだったのだと思う。
また、東福門院をはじめとした、御傍に侍っていた女性たちも
聡明な方たちが多かったのだろうとも思った。

「葦原や繁らば繁れおのがままにとても道ある世とは思へず」

「曲木にやなぎのいとをよりかけてすぐなる道を風にとはゞや」

心にしみる歌が沢山あった。

名残の歌舞伎座 -44-

2010年04月24日 | 名残の歌舞伎座
歌舞伎座前の風景

東銀座駅の地下から地上に出る階段を上っていくと
香ばしいいい香りが漂ってくる。
歌舞伎座前の甘栗屋さんだ。
母は甘栗好きだったが、とくにこちらの甘栗が皮がむきやすくて
とても美味しいので好物であった。
当月「実録先代萩」に出演中の千之助丈もお気に入りのはず!
2004年の初舞台の時、「あの甘栗屋さんのところ(歌舞伎座)に出る」を
楽しみに頑張って御稽古されていたあの「松栄祝嶋台」の舞台も懐かしい。

長い間、歌舞伎座の名物として親しまれてこられた甘栗屋さんも
歌舞伎座閉場とともにお店を閉じられる記事を拝見した。
こちらも本当に残念でさみしいことである。