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せっかくの浴衣びっしょり憎い雨
昨晩は隅田川の花火大会も途中で中止になるほどの土砂降りの雨
それも急に来たので花火に出かけられた方たちはさぞかし大変であったろう。
その雨の中、私は「終戦のエンペラー」へ。
昭和天皇の英断による終戦の事はなんとなく知ってはいたが
原作を読んだこともなく、かの玉音放送の前に「宮城事件」があったことなどは
恥ずかしながら今回の映画で初めて知った。
ばあさんでも「戦争を知らない子供たち」世代なので
ニュージーランドで撮ったという焼け野原の東京は
東日本大震災の被災地とだぶりなんともやるせない想いになった。
孝太郎丈演ずる昭和天皇は、今は亡き十八世の後押しがあったそうで
穏やかな中に確固たるハラがあった♪♪♪
昭和天皇にお仕えした関屋貞三郎宮内次官を祖父さまに持つ奈良橋陽子さんが
プロデューサーをつとめる今回の映画。
その関屋貞三郎宮内次官を亡き夏八木勲さんが演じておられ、
品格あるお姿が深く心に残った。
「よもの海みなはらからと思ふ世に など波風のたちさわぐらむ」
世界各地における戦争や国内紛争が未だに続く現代においてこの映画は
宗教・文化・経済事情等様々な違いを乗り越えるためには、
その違いを認識した上でお互いの立場を尊重して見下したり押しつけたりしあわぬこと。
そんなメッセージがあるように思った。