さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

里山

2009年09月30日 | 映画♪
ずう~っと観たかった「里山」をやっと観に行くことができた♪

夏、東銀座に張り切って観に行って、
窓口で「『里山』一人」と言ったら、
「昨日で終了しました!」と言われた時のショックときたら…(笑)

今日は水曜日のレディスデイ♪
近くのシネコンに行ったのだが、出かける時間が遅くなって、
スーパーの5階にあるシネコンまで
エスカレーターを駆け上るはめになった(笑)


「里山」は期待していた通りの素晴らしい映画だった♪♪♪

琵琶湖の畔にある千年も続く里山の自然と住民の営みを描いた
NHKのドキュメンタリーを映画にしたものであるが、
「どうしてこんな映像が撮れるの?」
と思ってしまうほどとにかく映像が凄い!

リス・カエル・蟻・みつばち・カブトムシ・イノシシ…
それぞれが主人公のような小動物や昆虫からの目線の映像は
とても楽しくてかつ、自然の驚異にあらためて感動させられる。

スミレの実がぱ~んとはじける瞬間とか
スズメバチがミツバチの巣を襲うシーンとか
カブトムシの決闘シーン…

老木のクヌギを主人公にして、
里山の森をずう~っと大切に守ってこられた人々のくらしぶりも語られる。
お盆のお精霊さんを送る行事などもとても興味深かった。

森を慈しんで、その結果多くのめぐみを森から受けておられる人々のお顔は
みなさんとても素敵だった♪♪♪



泉涌寺夜間特別拝観

2009年09月27日 | 都へ上る
花灯路の参道を御寺泉涌寺に♪

「ようこそお参りくださいました。
大変暗いのでお足もとにお気をつけてお参りください」

ご丁寧にお坊さまが門前で拝観者にお声をかけて迎えてくださる。

参道の両側に設置されている灯篭をたどると
まるで遠近法の中心に焦点があうように、
運慶作の三尊仏が安置された仏殿が闇のなかに静かに浮かんでみえた。

いつも心ひきしまる境内にふさわしい
品格のあるライトアップである。

仏殿の中は、徐々に色彩がかわる光が、現在・過去・未来にわたり
人類の平和を祈る三尊を照らしていて、
(弥勒仏は現在修理中でお写真のみ)
舎利殿では、マリンバとピアノによるコンサートが催されていた。

通常は固く門を閉ざしている霊明殿のご門も開かれていたので
記帳をさせていただき、歴代皇室の尊牌が祀られている霊明殿を拝した。

古くから世界に誇る素晴らしい日本文化を牽引してきたのは
なんといってもこの歴代の皇室の力によるところが大であると私は思う。
その感謝と今上陛下と皇后陛下のご長寿を祈った。

新幹線の時間を気にしながらの参拝が非常に残念で
「誰も寝てはならぬ」が流れる境内を後ろ髪ひかれながら京都駅に(涙)




名残の床

2009年09月26日 | 都へ上る
以前からお食事を頂いてみたい鴨川辺りの広東料理のお店があった。
今月で床も終わってしまうので、少し寒いかなと思いながらも
「名残の床」を楽しませて頂くことにした。

17時の予約であったが、東山通りの渋滞に巻き込まれ
青蓮院から四条木屋町まで30分以上かかってしまい20分の遅刻。

それでもお店はまだ時間が早いのか、私たちが一番乗りであった(笑)
5時半でも外はまだ充分明るい。
団栗橋の向こうに南座がみえ、鴨川では散歩を楽しむ人や釣り人も。
橋の上から釣り糸を垂れ、見事に魚を釣るおじさまに見物人が拍手喝采♪

お店の方に伺うと「鯉が釣れるが、時期によっては鮎もいる」とか。
だんだんと暮れてくる鴨川の景色をながめながら
娘はお酒、私はまろやかな中国茶と一緒にお料理を頂いた。

鮑・鱧・車エビ・タラバガニ・ツバメの巣…
我が家の食卓には、ほとんど登板のない豪華なアイテム♪

実を言うと私はあまりエビ・カニ類が得意ではないのだが、
車エビをカダイフで包み揚げたものをマンゴーソースで頂くのと
とタラバガニをXO醤で味付けしたのはとても美味しく頂けた♪

鱧のチリソース煮というのも初めて頂いた♪
味付けも日本人向けのあっさりめが私には最高であった!

さすがに19時半過ぎると、川風が少し冷たく感じられた。
日が落ちてしまうとこの辺りの鴨川はかなり暗いので、
四条通りの南座がくっきりと浮かびあがって見えた。
鴨川を歩く人たちが、散歩の人からカップルに替ってくる。
以前誰かから聞いた話だが、鴨川等間隔カップルの話題で
四条?・三条?以北より以南はなかなか深いお付き合いのカップルとか(笑)


二時間あまり、お料理を堪能したあとのデザートもまた絶品であった♪♪♪

青不動ご開帳

2009年09月25日 | 都へ上る
17時からの食事の予約には、まだ少し間があるので
青蓮院の青不動ご開帳に。

シルバーウイークであることと、ご開帳が始まったばかりなので
行列ができているかな?と少し案じたが、幸いにもすぐに
「青不動さま」を拝ませていただくことができた♪

恥ずかしながら「三不動」を実際に意識しだしのは、京都検定の勉強を始めてから…
検定以前から京都にはよくお邪魔していたし、
青蓮院にもお参りさせて頂いたりしていたが、正直言ってそれまでは
ご本尊さえよく把握できていなかった。

2005年に京都検定を受験をして、
2006年に「天台の国宝」で、曼殊院の「黄不動」を東博で拝見した。
近くにいた小さいお子さんが
「パパこの人お腹出ているね!」って言ったので
「なるほど~♪」
そういう風に見れば、ガラス越しであることと、長年の退色とで
そのお子さんの言うようにお腹が目立つ、
ちょっとユーモラスな大らかな不動明王であった。

拝観受付で祈願用紙を頂けるので、
まず住所氏名などを記入してお願い事を書いて
青不動さまの前に置かれている三方の一つにのせて、手を合わせ仰ぎ見た。

57年生きてきて、こんな不思議な感動を覚えたのは初めて!
青不動さまを拝した瞬間に涙があふれてきた。
何と表現して良いのかわからないが、とにかくすごく美しいのである!
お不動さまの青緑色というか青黒色のお姿が
その周りの炎に映えて拝する者に迫ってくる。

「おかん 泣いてるの?」と娘は最初笑ったが、
「こんなに力強くてまた優しさを感じる仏画を観たのは初めてだからかも…」と言うと
「そうだね…なんか救われる感じがする…」と娘も。

いつまでもこの青不動さまに包まれていたいと思ったが、
次々にお参りされる方たちが沢山おられるので、
私たちは、本堂を出てお廊下の端からしばらくお不動さまを拝ませていただいた。