さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

アリスコンサートツアー2013 日比谷野音スペシャル

2013年09月30日 | 音♪楽♪




虫の音が興を添えたるライヴかな


昨晩アリスが好きな主人と野音ライヴに行った。

野音なんて本当に何十年ぶり!

今回のライヴは野音の90周年を記念したものらしく、

3人あわせて191歳だったか?10年後の100周年記念ライヴの話もあって、

「それまで自分も健康で元気に生きていられるかしら?」と真剣に考えてしまった(笑)







5時開演、「愛の光」から始まった。

秋の夕暮からだんだんと夜の帳が落ちてきて、その風情がアリスの曲と相まって

若かった日々の思い出や老年となって感じる人生の秋などがしみじみと胸に迫った。





ライヴが終わっても野音には余韻を楽しむファンが沢山いた。




「今日は特別ということにしよう!」なんて口実をつけ終演のあと公園内のレストランでカレーのコースを頂いた。


最近糖尿病気味と診断された主人。

9月から夜ご飯は糖尿病食で1日の摂取カロリーを1600カロリーに抑えているのにもかかわらずカツカレーを選んだ。

おそらく前菜からデザートまで含めたら1500カロリーは下らなかったであろうに・・・。



アリスと一緒に歌いながら人生の秋を謳歌した夜であった(笑)



狩野派 SAIKO!

2013年09月27日 | アート♪



始祖正信から幕末の河鍋暁斎までの狩野派を再点検するという板橋区立美術館の館蔵品展


狩野内膳「山水人物花鳥貼交屏風」

伝狩野探幽「風神雷神図屏風」

狩野探信「秋草群虫図」


などが面白かったが、新たに収蔵品となった清原雪信の「西行・江口贈答図」が素敵だった♪♪♪

清原雪信は探幽の姪と弟子の久隅守影の間に生まれた娘で狩野派随一の女性画家

柔らかい繊細な筆触、探幽さんに学んだそうだから腕前も確か!

どんな女性だったんだろう?

いろいろと想像を巡らしながら美術館をあとにした。





ルーブル美術館展 地中海四千年のものがたり

2013年09月26日 | アート♪



過日、古代史好きの友人と「ルーブル美術館展」を拝見した。


序章 地中海世界 自然と文化の枠組み

第1章 地中海のはじまり 紀元前2000年紀から前1000年紀までの交流

第2章 統合された地中海 ギリシャ、カルタゴ、ローマ

第3章 中世の地中海 十字軍からレコンキスタへ(1090~1492)

第4章 地中海の近代 ルネッサンスから啓蒙主義の時代へ(1490~1750)

第5章 地中海紀行 (1750~1850)


西洋の古代史に関してはまるで無知な私にとっては、碑文などはいささかハードルが高かったが

「ギャビーのディアナ」は美しかったし、紀元前の壺などのデザインに魅了された♪

また滞在中のオリエントを描いたアントワーヌ・アルフォンス・モンフォールの「シリアの馬」が心に残った♪♪♪





九月花形歌舞伎 夜の部

2013年09月25日 | いざ銀座歌舞伎座




「陰陽師 滝夜叉姫」

脚本・演出とも練り直す必要があると感じたが、

染五郎丈の清明・勘九郎丈の博雅・菊之助丈の滝夜叉姫・海老蔵丈の将門

七之助丈の桔梗の前・松緑丈の俵藤太・愛之助丈の興世王

それぞれがニンに合っていてそれなりに面白かった♪♪♪


序幕の三上山、百足退治の場が歌舞伎らしくていい♪


貴船山中、最後の戦いから大団円 海老蔵丈がなかなか良かった♪



二幕目の清明屋敷の場、咲き乱れる秋草と染五郎丈・勘九郎丈・亀三郎丈が絵のように美しく、

花形オールスターキャストで「源氏物語」が観たくなった。






高麗に成田中村松嶋と音羽が揃う秋の花形



重厚な国宝級の大看板の至芸に感動しつつ、

芸は発展途上でも若く瑞々しい花形たちが奮闘するさまを見守り愛でるのも歌舞伎の醍醐味である♪♪♪


琳派・若冲と花鳥風月

2013年09月24日 | アート 伊藤若冲♪♪♪



琳派なる芒野銀に冴えわたり


千葉市美術館の「琳派・若冲と花鳥風月」を拝見した。


第一章 四季

第二章 花

第三章 鳥

第四章 風月

第五章 山水

第六章 人物

第七章 琳派の版本


「四季」では其一の「芒野図屏風」♪

「花」これも楽しみにしていた絵金の弟子である河田小龍の「花鳥図」三幅がインパクトもあり面白かった♪

「鳥」は海北友松の「枯木鷹図」が素敵だったことと、

岡本秋暉がプライスコレクションの若冲を模写した「若冲写鶴図」が面白い♪

「風月」では池田孤邨の「墨堤図」・宋紫石「雨中軍鶏図」・柴田是真「貝図」♪

「山水」は雲谷等益の「山水図屏風」♪

「人物」は晩年の抱一が画いた「老子図」が味わい深い♪

「琳派の版本」も抱一の「光琳百図」・「鴬邨画譜」 雪佳の「百世草」などなど♪


そして若冲の作品群♪♪♪ 一緒に行った娘は「雷神図」を観て「可愛~い!」と喜んでいた(笑)

また精緻な作品で、日本より海外において評価のある小原古邨の錦絵が沢山拝見できたのも嬉しかった♪









若冲が来てくれました プライスコレクション江戸絵画の美と命(後期)

2013年09月23日 | アート 伊藤若冲♪♪♪



いよいよ本日が最終日となった「若冲が来てくれました プライスコレクション江戸絵画の美と命」


先日後期を拝見するために再度福島へ


前期と比べると平日でもかなりの混雑で駐車場に入るために朝7時から並んだ人もいるという話も聞いた。


「花も木も動物もみんな生きている」♪


観る者に大きな感動を与えてくれたプライスコレクション

もうこれで見納めと思うと寂しかったが、それにもましてプライスご夫妻への感謝の気持ちがいっぱいになり

それぞれの作品への想いとともに別れを告げてきた。





ロビーにはデジタル複製された蘆雪の「白象黒牛図屏風」があり、屏風の前で記念撮影をされておられる来館者も多かった。









前期・後期とも日帰りでわずかな滞在であったが、人々が温かく福島はこの展覧会とともに思い出の地となった♪♪♪







温かき人にふれたる秋の郷

シャイロック再び

2013年09月22日 | 劇♪場♪



昨晩、再び猿之助丈のシャイロックを拝見した。

歌舞伎の手法を多用し、デフォルメされた身体表現が通常のスタイルで芝居をする他の出演者の中で「特異」なものに映らず、

むしろそれらの俳優たちの中で一番その人物を的確に繊細に表現できるという実験のような舞台だ。


とにもかくにも猿之助丈が素晴らしい!!!


ということは辛口でいえば、シャイロックが出てこない場面は至極退屈になる。


演出の蜷川氏のねらいはどこにあったのだろうか? ふとそんな疑問がわいた。





猿之助丈のシャイロックで「十二夜」のような歌舞伎となった「ベニスの商人」を是非観てみたい。

九月花形歌舞伎 昼の部

2013年09月21日 | いざ銀座歌舞伎座



花形がこれだけ揃えばあっと言う間にチケットが完売したのもうなずけるというもの。

私個人の希望としてはこの公演で猿之助丈も拝見したかったが、

まさに「ヴェニスの商人」公演中。


通し狂言「新薄雪物語」 「吉原雀」


「新薄雪物語」 花見 詮議 広間 合腹


登場人物が多く、それぞれが重い役のこの「新薄雪物語」を花形のみなさんが初役でどうみせてくれるのかが楽しみだった。


一番難しいという「合腹」が素晴らしかった♪♪♪


兵衛の染五郎丈・伊賀守の松緑丈・梅の方の菊之助丈それぞれが情けと大きさがあり

また3人のバランスも良く「三人笑」で泣かせてくれる♪♪♪


ただ今回も気になったのは観客の笑い。

それぞれの子を手にかけなければならない状況の親の辛さや愛情をみせるこの愁嘆場で笑える神経がわからない???


花見では圧倒的に妻平の愛之助丈が良く、詮議では海老蔵丈の民部が花見の大膳よりいい♪♪♪


夜の部の新作「陰陽師」とあわせてこれだけの大役に挑戦することは至難の業と思うが

花形のみなさんの舞台にかける熱いエネルギーがこちらまで伝わってきた♪♪♪


「吉原雀」


ぴったりと息の合った勘九郎丈と七之助丈♪♪♪

衣裳の浅黄色が瑞々しくそれに加わる黒と赤がなんとも美しく色っぽくお二人に似合っていて

男女の色模様が品よくかもしだされていた。








歌舞伎座が新開場になってから、はじめて屋上庭園と歌舞伎ギャラリーを拝見した。







秋麗らら単衣に帯は塩瀬なり




中村不折コレクション 江戸ワールド

2013年09月20日 | アート 伊藤若冲♪♪♪



若冲さんの芭蕉翁図に会いに書道博物館へ。

恥ずかしながら今回初めて中村不折という人を知った。





中村不折は明治から昭和にかけて、洋画界・書道界両分野で大きな足跡を残した人物で

子規と日清戦争の従軍記者として中国に赴いたこともあり、

また明治の文豪たちとの親交も深く漱石や藤村の挿絵なども手がけたと頂いたパンフレットにあった。



企画展では、伊達政宗や小堀遠州・松花堂昭乗・良寛らの書や江戸時代の著名人の書画があった。

若冲の「芭蕉翁図」はこじんまりとした可愛い軸で、のどかにほほ笑んでいるような翁が画かれていた。

不折は雑誌「ホトトギス」において書画について述べているようで、

それは若冲についてもあるようで、どんなものであったかが知りたくなった。




糸瓜忌にあわせた子規の特集では子規が百人一首にならって選んだ「俳句歌留多」があって

作者名は忘れてしまったが、

「吉田屋の蚊にくわれけり伊左衛門」なんていうのもあった(笑)


不折が建てた明治のお蔵も復元されていて








中国の漢字の歴史資料が展示されている本館の前には子規の朝顔が咲いていた。




糸瓜忌

2013年09月19日 | 日記


今日は糸瓜忌


明治35年9月19日 亨年34歳 満35歳になる直前子規は帰らぬ人となった。


絶筆の句





昭和20年の空襲で焼失したが再建されその後も良き人々に守られてきた子規の庵




















縁側に糸瓜積まれし子規の庭

モネ、風景をみる眼 - 19世紀フランス絵画の革新

2013年09月18日 | アート♪



箱根滞在中にポーラ美術館に行った。

モネが観たかったというよりむしろフジタの未発表作品初公開というのに惹かれたため。





1 現代風景のフレーミング

2 光のマティエール

3 反映と反復

4 空間の深みへ

5 石と水の幻影


国立西洋美術館とポーラ美術館の共同企画の本展は

絵画空間の構成という観点から他の作家たちとの比較を通して

風景に注がれたモネの「眼」の軌跡をたどるというもの。


日本人が大好きな「睡蓮」の連作にいくまでの過程みたいなものだろうか?


私にとってのモネは「睡蓮」よりも「積みわら」や「ポプラ並木」を描いたもののほうが好きであるが、

ポーラ美術館所蔵の1907年の「睡蓮」はやはり凄かった。

他の作家の作品では、

ゴーギャンの「海辺に立つブルターニュの少女たち」

ゴッホの「ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋」

ピカソの「海辺の母子像」 が好きだ。


フジタの未公開作品はどれも面白いものばかりで

とくに「グロテスク」が好きであるが、「シレーヌ」も素敵だった。





台風は過ぎていったけど・・・

2013年09月17日 | 日記



台風は過ぎて行ったけど・・・

各地に大きな被害を及ぼした。

被害に遭われた地域の皆様心よりお見舞い申し上げます。


たまたま今回が大きかったということでなく、日本のおかれている気象環境が変わってきていて

これからの台風シーズンにむかってまた同じような災害が発生する可能性は大きい。

災害警報も含め情報や災害時の救援や援助・その後の支援についても

地方自治体まかせではなく国が先頭に立ち係わるべきと強く思う。

2013 ミラノスカラ座 リゴレット

2013年09月16日 | 音♪楽♪



新開場の歌舞伎座初日を拝見した時の興奮と感動!!!

NHKホール15日のリゴレットもそれと同じくらいの興奮と感動があった♪♪♪

とにかく何もかも全てが素晴らしく美しく胸に迫って、

とくに今も道化姿の佇まいが記憶に残っているレオ・ヌッチ演ずるリゴレットが凄かった♪♪♪


リゴレット父娘の愛の身に入みて



観客の拍手が鳴りやまず、何度も何度もカーテンコールがあり終演は30分以上も伸びた。


最後のカーテンコールでは、舞台に出演者・オーケストラ・スタッフが揃って

「SAYONARA」「See you again!」と観客との別れを惜しんだ。





台風が近づいていたので、朝は行くのに躊躇があったが、(今日だったら行かれなかったし)

こんなにパーフェクトな宝石のようなオペラに接する機会も

人生の中ではなかなかあるものではないので観劇できた幸運に感謝するばかりであった。




九頭竜神社

2013年09月15日 | 小さな旅



霧の湖モーターボートで宮参り





宿泊先のホテルからモーターボートで九頭竜神社へ



















この鳥居の下の岩で萬巻上人が祈祷して人々を苦しめた龍と戦ったそうだ。






ホテルに帰る途中に雨が降り出したが、風を切って走るモーターボートのおかげでほとんど濡れずに帰ってきた。