さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

お気に召すまま♪

2013年01月31日 | 巳年のぼけじいさん♪



「おれはどこにも行きたくない!」

2月からグループホームへの週1通所を考えていたが、
おじいさんが難色を示した。


家族の負担などを考えてのことであったが、
本人が嫌ならしばらくは保留にすることとなった。

老人施設も少し慣れておかないと急に入所は本人にとっても
大変であるということであるが、かぞえで96歳。

余命を考えたらやはり本人のお気に召すままにさせてあげたい。

和菓子

2013年01月30日 | 本♪



生菓子が好き♪

銘、色彩、具象と抽象のほどよい融合、

シンプルであればあるほど作り手の職人さんの感性と自身が共感する瞬間の至福♪

こんなふうに菓子を楽しむ習慣は繊細な感性をもつ日本人独特の美意識であり、

私たちが世界に誇れる文化でもある。


そんな季節感あふれる和菓子の歳時記とも図録ともいえる本に出会う。

ホトトギスの初音の「一声」のお菓子と著者の想いが素敵だ♪♪♪



春近し♪

2013年01月29日 | 日記



家族の誕生日がウインターシーズンに集中している我が家であるが、今日は娘の誕生日。
毎年この日を迎えると春がそこまで来ている喜びを感じる♪♪♪

夢市男達競

2013年01月28日 | 歌舞伎座以外の歌舞伎




望んでいたとおり横綱日馬富士関の全勝優勝で終わった大相撲千秋楽♪

国立劇場も昨日は初春歌舞伎公演「夢市男達競」の千穐楽。

明治26年1月22日に亡くなった河竹黙阿弥の没後120年に際し、
「櫓太鼓鳴音吉原」を明石志賀之助と傾城薄雲の話をもとに再構成し
菊五郎丈演ずる市郎兵衛が活躍する初春狂言にしたもの。

明石志賀之助とは、日本相撲協会公認の初代横綱だそうだ。

菊之助丈がお相撲さんになるとは意外な驚き、梅枝丈も今回は立役。

團蔵丈と亀蔵丈の敵役コンビが良く、松緑丈のご子息大河君がご立派で大活躍の舞台だった。




全身全霊

2013年01月26日 | 日記



お相撲のことはよくわからないが、相撲絵のような古風なたたずまいを感じる横綱日馬富士関が好き。

先場所は横綱としていろいろ厳しい世間にさぞかし悔しかったことだろう。

横綱としての初優勝おめでとうございます♪

明日は是非とも全勝めざして頑張ってほしいと思う。


月の輪草子

2013年01月25日 | 本♪



瀬戸内寂聴さんのあとがきに清少納言がのりうつったとあるが、
本当に清少納言のつぶやきのようであった。

「源氏物語」をあんなに素晴らしく現代語訳された寂聴さんが
「紫式部とは友達になって欲しいと思わない」というのがまた面白かった。

河津桜

2013年01月24日 | 日記



日本一早い桜の開花予報が出た。

ソメイヨシノの開花は東京は3月25日と。

梅のたよりも届く季節となったが、
ところによっては早咲きの河津桜も咲きだしたとか?

凛としてまた妖艶なソメイヨシノに比べると
紅がたっぷりとさされた河津桜は少女のような可愛らしさがある。


竜の玉

2013年01月23日 | 植物




竜の玉深く蔵すといふことを  高浜虚子


一瞬、ラピスラズリーか?と見まごうばかりの
ジャノヒゲの実を見つけた時は宝物を発見したように嬉しいもの♪

もうひとりのシェイクスピア

2013年01月22日 | 映画♪



シェイクスピア別人説は18世紀からあり、
あのジョニー・デップが主演した「リバティーン」で記憶に残るジョン・ウィルモット
(第2代ロチェスター伯)もフランシス・ベーコン説をとなえていたようであるが、
クリストファー・マーロー説や第17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアー説
近年のヘンリー・ネヴィル説と色々あるようだ。

でもこの映画を観てしまうと、
「第17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアーその人で決まり!」
と思えてしまうほど見ごたえがある面白い映画であった♪

リス・エヴァンス演ずるオックスフォード伯が実に良く、
今後戯曲にふれるたびに浮かぶ私のシェイクスピア像となった(笑)

林 義勝作品展 中村勘三郎 -1975~1982-

2013年01月21日 | アート♪



JCⅡフォトサロンで開催中の林義勝氏の写真展を拝見した。

現勘九郎丈の一所懸命さに重なる若かった十八世のまっすぐな眼差しが胸をうつ。

昨年5月の「髪結新三」の姿は十七世を彷彿とさせた。

十七世との「野崎村」の前で、不覚にも涙が溢れてきてそれを止めることができなかった。




大寒の一日

2013年01月20日 | 日記



寒い!寒い!

雀たちも羽根をふくらませて日向ぼっこ。

今日はおじいさんを連れて主人と最近できた認知症対応型グループホームというのを見学させた頂いた。

今年に入って私自身の体調があまり良くなく、万が一の時のために

おじいさんを預かってもらえるところをキープしておいたほうがいいのかなと思ってのこと。

ケアマネージャーの方も施設も明るくとても暖かい雰囲気であったので

おじいさんの状態をみながら週1回ぐらいの通所を試みてみようかなと思えるようになった。

老人施設は可哀そう!というのはもう前時代的な考えのようで

おじいさんにとっても時々環境が変わることがいい刺激になるかもしれない。

お座敷にお琴が出ていた。お琴をなさるおばあさんがいらっしゃるのかも?



山橘と上弦の月

2013年01月19日 | 植物




この雪の消残る時にいざ行かな山橘の実の照るも見む 大伴家持


雪が未だにあちこち風情なく凍りついてもう雪は懲り懲り!
とても家持さんの心境には至れない今日この頃(笑)

でも冬枯れの草木の中に赤いヤブコウジの可愛い実を見つけた時の嬉しさは同感♪

山橘とも十両とも呼ばれているヤブコウジ。

お昼過ぎ真っ青な空に上弦の月が出ていた♪

長谷川等伯と狩野派

2013年01月18日 | 本♪



永徳との対決が描かれた「等伯」下は期待通りに面白かった♪

とくに等伯が江戸に向かうところで終わらせたのが絶妙だなと思った。

等伯と永徳の対決はその後のそれぞれの流派の行く末にどう影響を与えたのか?

2011年出光美術館「長谷川等伯と狩野派」で拝見した「竹虎図屏風」が思い出された。

等伯作を探幽が周文の真筆と大きく署名していたものだ。

等伯没後しばらくすると長谷川等伯と云う名は日本の美術界から長く消えていたという。

確かに元信や永徳や探幽以降も狩野派の画を目にする機会は多いが

等伯の子孫たちのものにお目にかかることは本当に少ない。

昨年のボストン美術館展で長谷川左近の「牧牛・野馬図屏風」を観た時は

なんだか嬉しかったのを覚えている。

ほのぼのとした穏やかなものだった。

安部龍太郎氏はどんな想いでこの屏風をご覧になっただろうか?

祝 直木賞受賞♪

2013年01月17日 | 本♪



昨晩、芥川賞と直木賞の受賞作品が決定した。

ちょうど友人からプレゼントされて、数日前に読み終えたばかりの「等伯」の上巻。

日経にも連載されていたが、やはり本としてじっくり読みたかったので
2010年、東博で没後400年の特別展が開催された「長谷川等伯展」の図録とともに楽しませてもらった♪

上巻では、とくに信春が日堯上人の尊像を描くシーンに迫力があり、

京都検定受験中に拝観させて頂いた本法寺の思い出とともに、信春の絵筆の運びが目に浮かんだ。

これから読む下巻も楽しみ♪


直木賞受賞おめでとうございます!






歌会始

2013年01月16日 | 日記



さきほど雪の残る皇居から中継された「歌会始」を拝見した。

お題は「立」

今年は戦後史上最年少という12歳、中学1年生の愛らしい男の子さんも入選されて


「実は僕家でカエルを飼っている夕立来るも鳴かないカエル」と詠まれ、


17歳の高校2年生のお嬢さんは

「人々が同じ時間に立ち止まり空を見上げた金環日食」と詠まれていた。


とても素直で情景が目に浮かんでくる歌で、
みそひともじに感性を凝縮した歌が詠める若い方たちがいる日本は
まだまだ捨てたもんじゃないとうれしくなった。


そして

「天地(あめつち)にきざし来たれるものありて君が春野に立たす日近し」

と天皇陛下への想いを詠まれた皇后陛下のお歌が心に残った。