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さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

五月尽

2013年05月31日 | 日記



5月も今日で終わり。

いろいろと多忙で、あっという間の1ヶ月であった。

関東も梅雨入りしたらしく、ここ数日は少しぐずついた空模様で梅雨の前ぶれ、走り梅雨。

そんな中、春の花たちに替わって初夏の花たちが盛りを迎えている。

春に仲間入りしたオダマキがまた花をつけ、

2年なかなか花をつけなかったバーガーンディ色のゼラニュームが満開で

色に魅せられて購入した薄紫のバラも咲き、

3年目のヤマホロシも勝手放題に蔓を伸ばしている(笑)


あと数日でクチナシや紫陽花も咲きそう♪




















あばらやに花盛りなる五月尽



キョウガノコ♪

2013年05月29日 | 植物



木漏れ日のスポットライトきょうがのこ





キョウガノコはバラ科シモツケソウ属の多年草

下の写真はシモツケで、比べてみるとやはり佇まいが異なる。







もう昔になるが、初めてこの野草に出会った時の感動はいまでもずうっと胸に残っていて
毎年この花を愛でるのを楽しみにしている私。

木陰にひっそりと咲いていても、その優雅な風情は観る者を惹きつけて止まない。
町娘の鹿子絞りの手柄のような花と雅に咲く姿に「京鹿子」とはよく付けた名前だと思う♪


おりしも歌舞伎座5月大歌舞伎第3部「京鹿子娘二人道成寺」も本日千穐楽を迎える。


玉三郎丈と菊之助丈が幻想的で夢のように美しい♪


「梶原平三誉石切」はやはり吉右衛門丈が絶品!!!




カルテット! 人生のオペラハウス

2013年05月28日 | 映画♪



英国の素晴らしい田園風景♪♪♪

そこでの引退した音楽家たちの老後の生活を演ずるのはやはり英国を代表する俳優陣♪♪♪

またクラシックからジャズまで映画全体を彩るのは音楽史上に名を残す著名な音楽家たちによる演奏♪♪♪

若い世代の方たちにはこの映画の価値はなかなか実感できないだろうが、
シニア世代にとっては勇気をもらえる楽しく心温まる映画であった♪♪♪

2013年はヴェルディとワーグナーの生誕200年

ミラノ・スカラ座も来ますね♪♪♪

狂言の神さま

2013年05月24日 | 日記




緑蔭に坐す布袋かな逝く人や



私の中では「狂言の神さま」であった茂山千作さんの訃報

もうあのお姿を拝見できないと思うと本当に寂しい。


2010年11月、東京茂山狂言会第16回 <正乕生誕200年祭>で
「舎弟」、何某役の千作さんを拝見したのが最後であった。


コクーンでの「藪の中」

二条城南能舞台での「佐渡狐」

「千作・千之丞の会」での素狂言「武悪」

その他亡き千之丞さんとのコンビの舞台もいっぱい想い出がある。

なんとも言えないおおらかな笑顔の千作さんが舞台に座っておられるだけで
観客はただそれだけでもとてもハッピーな気分になった。

千之丞さんが旅立たれてからお身体を案じていたが、
昨年の3月京都・金剛能楽堂が最後であったとか。

お身体の中に「狂言の神さま」が降臨されておられた舞台をもう一度拝見しておきたかった。



合掌

土佐光吉没後400年記念 源氏絵と伊勢絵 -描かれた恋の物語

2013年05月22日 | アート♪



新発見! 源氏絵と伊勢絵の深い関係
源氏絵のスペシャリスト・土佐光吉の名品ズラリ!


先日、又兵衛の二人の貴公子に会いに出光美術館に。

大好きな「源氏物語 野々宮図」♪♪♪

いつ対峙しても独特のしもぶくれの光源氏が、とてつもない美男に見えてくるのが不思議!
今回はこちらも美男の代名詞、在原業平と並んでおでましであった。

伊勢絵が源氏絵に与えた影響などの検証が面白く
没後400年になる土佐光吉の「源氏物語手鑑」や「源氏物語図屏風」・が素晴らしかった♪♪♪

また、源氏絵に関する土佐派と狩野派の比較で、
「こういうジャンルは土佐派でしょ!」と思うが
探幽描く「源氏物語 賢木・澪標屏風」はさすがに素敵だった♪♪♪





五月晴れの午後、皇居の緑が輝いて
近くのDNタワー21の農林中央金庫側ファサードが並木の緑に映えて美しかった♪♪♪





ファサードに緑艶やか裾模様

My Fair Lady

2013年05月21日 | 劇♪場♪



昨日、友人に日生劇場で上演中のミュージカル「My Fair Lady」に誘っていただいた。

演出・出演者から言っても私の選択肢の中には全然入らないので
どうせミュージカルを観るなら帝劇の方がいい!と懇願したが
どうしても「My Fair Lady」がいい!と主張する友人に負けた(笑)


日本人による初演から50周年の節目、翻訳台本も新たにされたということで、
お馴染のメロディも歌詞としっくり合わないような気がしてしまい、
正直楽しむことができなかった(笑)


「My Fair Lady」は1964年、映画公開時に母と観て、
その後も何度も観た大好きな映画のひとつ。

花売り娘のイライザは決して「あばずれ」ではない。

ミュージカルナンバーの中では「would it be lovely」が一番好きで
オードリー・ヘップバーン演ずる花売り娘イライザは、
生まれは卑しくても心は汚れない純朴な娘の感じが良く出ていて、
純白のドレスに赤いローブを纏って舞踏会へ出かけるシーンは今でも目に焼きついている。

また、レックス・ハリスン演じる皮肉屋で頑固なヒギンズ教授に
「なんて素敵なおじさま♪」と憧れを抱いた想い出がある。

衣裳がセシル・ビートンのものと酷似しているので、
映画の方に馴染んでいると、どうしても登場人物を比べてしまう。


ピアス夫人の寿ひずるさん

フレディの平方元基さん

ヒギンズの母の江波杏子さん


が良かった♪


ミュシャ展 - パリの夢 モラヴィアの祈り

2013年05月19日 | アート♪



「私は芸術のための芸術を創るよりも、大衆のための絵の制作者でありたい。」

とのミュシャの想いはまさに御尤もで、

何に於いても本物の真価を決めるのはその道の専門家たちではなくいつの時代も「大衆」である。


ミュージアムショップ内に並びきれずに、会場近くに手にいっぱいのミュシャグッズを抱えて、
会計精算を待つ人々の長蛇の列ができており、私ははじめ、会場入り口かと間違えて並んでしまった(笑)


大入り満員のミュシャ展、東京は本日が最終日となった。





比較的空いているという夕方からでも昨日は入場までに1時間かかったが、

世界初・日本初公開作品が含まれるいくらでも待つ甲斐のある内容充実の展覧会であった♪



平面的で、花や自然をモチーフにした優美な女性たちは、まずその優れたデザイン性に魅了されるが
その心地よさは聖母像や観音像にも通じ、その精神性はミュシャの作品に一貫した「祈り」によるところ。


その「ミュシャの祈り」が6つのテーマにわかれている最後の作品群に一番表われている。

力強いが決して荒々しくなく静かに心に迫ってくるような作品たちであった。

私は妻をモデルにした「荒野の女」にミュシャの祖国への深い想いをしみじみと感じた。





森アーツは久しぶりで、帰りの日比谷線に出る方向を間違えた(笑)


オープンコンペ初優勝♪

2013年05月16日 | 日記



優勝!とメール入りし清和かな


主人は今日もオープンコンペに出かけた。

かなり暑くなってきたので、年齢的にも熱中症が案じられるが、

先日のコンペではなんと優勝を果した。


長い人生の中でも滅多にないことであろうと、娘と盛大にお祝いした(笑)


不整脈もちの腰注意人物であるからして、スコアは気にせず、

ゆったりとゴルフを楽しんでもらいたい。

国立劇場 5月文楽公演

2013年05月14日 | 劇♪場♪



義太夫と近松しのぶ五月かな


公益財団法人文楽協会創立50周年記念・竹本義太夫300回忌記念
国立劇場の5月文楽公演を通しで拝見した。



第一部

「一谷嫩軍記」 熊谷桜の段 熊谷陣屋の段
        
近松門左衛門生誕360年記念   
「曾根崎心中」 生玉社前の段 天満屋の段 天神森の段

 
第二部

「寿式三番叟」
    
近松門左衛門生誕360年記念
「心中天網島」 北新地河庄の段 天満紙屋内より大和屋の段 道行名残りの橋づくし






何より一番楽しみにしていたのは東京では1年ぶり復帰、住大夫さんの「寿式三番叟」♪

「それ豊秋津洲の大日本~  」

「大~」に力が漲っていて何とも嬉しく有難く拝聴!






「一谷嫩軍記」 紋壽さんの相模は絶品♪


「曾根崎心中」 


 天満屋の段  源大夫さんの切♪

 天神の森の段

 この世も名残 夜も名残
 
 蓑助さんのお初と勘十郎さんの徳兵衛、鶴澤寛治さんをはじめとする5丁の三味線が奏でるこの上のない美しさ♪ 


「心中天網島」10年ぶり原作に沿った通し♪

 北新地河庄の段 嶋大夫さんの切♪

 天満紙屋内より大和屋の段は 大阪に続き51年ぶり、咲大夫さんが鶴澤燕三さんと続けての上演♪

 文雀さんのおさん♪



震えるような感動を覚え約10時間文楽にたっぷり浸っていても全然疲れを感じなかった♪♪♪


大夫がいい!

三味線がいい!

そして人形遣いと人形がいい!

こんな素晴らしい伝統芸術を創造した日本を誇りに感じ、

あらためて竹本義太夫と近松門左衛門の功績を称えたいと想った。






国立劇場の桜が小さな実をつけていた♪


紅いとしお初小春や桜の実



五月大歌舞伎初日 第1部・第2部

2013年05月04日 | いざ銀座歌舞伎座



第1部

「鶴亀」 「寺子屋」 「三人吉三巴白浪」

今でも4月の初日の感動が胸に残っているが、
それを想うと5月の1部は残念ながら胸に迫るものがなかった・・・

「鶴亀」は梅玉丈の皇帝が格調があるが、曲自体が華やかさに欠けるので
ちょっとつまらない。

「寺子屋」は実力のある俳優が顔を合わせている割には、
互いの受けが悪く、てんでに芝居をしている感。

「三人吉三」は菊五郎丈のお嬢、仁左衛門丈のお坊とくれば
団十郎丈の和尚でなければ・・・


このところ心身共に疲れていたので、何より自身が1部に集中できなかったのかもしれないが、
このあと2部まで拝見したことで気分が新たになった♪


第2部

「伽羅先代萩」

「まま炊き」などが端折られているが、藤十郎丈の政岡はやはり凄い。

秀太郎丈の栄御前も良く、お二人のやり取りは見ごたえがあった♪


そして一番楽しみにしていた「廓文章」

さよなら公演の4月以来の、仁左衛門丈と玉三郎丈の顔合わせ♪♪♪

秀太郎丈のおきさとくれば、我當丈の吉田屋喜左衛門を拝見したかったが、
千之助丈が太鼓持豊作を立派に勤めておられ、
久しぶり、仁左衛門丈と玉三郎丈ご両人のあでやかさに酔わせてもらい
杮落に相応しいおめでたくて華やかな舞台はうれしい気分で家路につくことができた。


 五月開く総身が金の夢のせて








今月初めて字幕ガイドを借りてみたが、老眼には眼鏡が必要で不便であった。