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さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

ゆく年 2013

2013年12月31日 | 日記



今年も残すところあと数時間となった。

昼過ぎ、いつも散歩の途中による神社やお寺にお礼参りに行った。

今年は自身を含め家族の健康状態が芳しくなかったので

神仏にいっぱいお願い事をしたが、結果すべて叶えて頂いて

おかげ様で家族全員無事にお正月を迎えられそうである。


11月末から12月中旬、父の具合も芳しくなかったが

このところ又元気を取り戻してくれたようで一安心。

家の近くに有料の介護施設ができたので、4月の末から父はそちらにお世話になっている。

父に可哀そうな気がしてはじめ施設に入所させることにかなりのためらいがあったが、

8ヶ月経って今思うことは、父にとっても家族にとっても大正解であった。

さすが介護のプロなので入所時は歩けない状態になっていた父が1ヶ月ほどで歩けるようになったし、

家族が介護のストレスから解放されて、父に会いに行く時間が何よりも大切で楽しいものとなった。

これもすべて行き届いた心遣いで介護にあたってくださる施設の皆様のおかげさま。

父も家族も良い施設にめぐり会うことができた幸運に感謝するばかりである。





この冬は一段と寒さが厳しくなるらしいが、お寺の境内には水仙の花が咲いていた。


年があければ春がやってくる♪

どんなに気温が低くても日毎に太陽の光に春のきらめきを感じることができるだろう。

経済は好転してきているようであるが、どことなくきな臭いご時世

消費税も上がるし老人にとってはかなり不安もあるが、やはり新しい年には希望を託したいと思う。





この1年のご訪問に心より御礼申し上げます。

どうぞよいお年をお迎えくださいませ。







天上の舞 飛天の美

2013年12月27日 | アート♪



過日、サントリー美術館で公開中の「天上の舞 飛天の美」へ。


第1章 飛天の源流と伝播-インドから日本-

第2章 天上の光景-浄土図から荘厳具-

第3章 飛天の展開-来迎聖衆-

第4章 平等院鳳凰堂-飛天舞う極楽浄土-


お寺の幼稚園だったせいか、子供の頃、天国とか極楽とかが存在すると固く信じていた。

その天上世界では美しい天女達が音楽を奏でたり、長いリボンのようなものを身体に巻きつけ

ひらひらと優雅に舞っていたりとビジュアル化されたイメージもしっかりと持っていた。


そのため、今でも菩薩来迎図や飛天などを観ると心が高ぶる。

面白かったのは飛天の源流で、羽根のある天使がみられることと

あまりにも素敵で今も目に焼きついている康円作(文殊菩薩騎獅像及侍者立像のうち)飛天光背残欠♪♪♪

翼を広げた飛天がなんともエレガントで欧風な感じがした。





有難いことに復刻の南20の雲中供養菩薩像に実際にふれて、-ほとけとの結縁-もできるコーナーがある。

そっとお腹のあたりにふれてみると心が落ち着いてなんとなく温まる気がした♪





極楽浄土を体感した後、ミュージアムカフェで頂いたミックスべりーのマフィンが美味であった。

国立劇場 十二月歌舞伎公演

2013年12月26日 | 歌舞伎座以外の歌舞伎



今日は開演時間を1時間間違えた。

12時開演を11時開演と思ってしまったのでだれもいないはずだ(笑)





国立は今日が千穐楽





「主税と右衛門七」・「秀山十種の内 弥作の鎌腹」・「忠臣蔵形容画合」


歌舞伎座の2ヶ月連続の「仮名手本忠臣蔵」とは別の切り口の「忠臣蔵」で

すべて初めて拝見する演目であったが実に面白く、またつくづく播磨屋一門の力を感じた舞台であった。





吉右衛門丈自ら松貫四として監修された「弥作の鎌腹」の弥作は笑わせながら切なくて

芝雀丈の女房おかよと又五郎丈の弥五郎との息もピッタリ♪♪♪


歌六丈が最後を締めながら前半歌昇丈・米吉丈・隼人丈ら若手の熱演が光る「主税と右衛門七」♪

そして最後に一座総出で大序から七段目までを見せる「忠臣蔵形容画合」♪


歌昇丈が四役の奮闘、中でも右衛門七が良く、米吉丈のお美津・おかるの可愛らしく綺麗なこと♪

鷹之資丈の力弥もご立派に務められていて皆さんの成長ぶりが一番嬉しかった♪♪♪


七段目の最後、由良之助で登場の吉右衛門丈♪♪♪


「大播磨!」


ご自身も体調を崩されていた時期もあった吉右衛門丈

本当にお疲れ様でした。お正月の歌舞伎座の「忠臣蔵」も楽しみにしております♪




年の暮れ芝居納めは大播磨




聖夜のケーキとサンタのチョコ♪

2013年12月24日 | 今日のおやつ♪



すっかり我が家の定番になったクリスマスケーキ♪♪♪


4~5年前までは今年は○○で、今度は○○でとか

娘が毎年趣向を凝らしたケーキをたのんでいたが、

形状が凝っていると切り分ける際に途方にくれてしまうし

ゴージャスなわりには味より観た目重視な感じが多い(笑)


その点こちらのケーキは本当に美味しい♪♪♪

デザインもシンプルであるが、「聖夜」に相応しい品格がある。


私が子供の頃、街のケーキ屋さんというかパン屋さんがケーキを作っていて

ほとんどがバタークリームのケーキだったので、その懐かしさも味わえる。


いい年をしたばあさんなのに、クリスマスシーズンがくると

心はサンタを待っていた子供時代にもどってしまう(笑)


そんな私に今年は友人がサンタのチョコをプレゼントしてくれた。


これじゃあ可愛すぎて食べられない(笑)









鑑定士と顔のない依頼人

2013年12月23日 | 映画♪



トルナトーレ×モリコーネ

凄腕の鑑定士を演じるジェフリー・ラッシュ

画面を埋め尽くす美術品

公開前から溜息が出ていた(笑)


極上のミステリーであり、恋愛映画でもあり、美女の肖像画の図録のようでもある。


観る度に新しい発見があり、リピート必須の映画だそうだ。


結末についての見解が観る者にによって様々ある映画なので

お一人様より連れがあった方がお茶しながら語り合えて面白いかも(笑)


次回はエンドロールをとくに注視したい。

AVE MARIA in CHRISTMAS

2013年12月22日 | 音♪楽♪



クリスマスシーズンのお楽しみであるサンクトペテルブルグ室内合奏団の「クリスマス/アヴェマリア」♪♪♪

今年も三大アヴェマリアを堪能させてもらった。





合奏団を指揮し、ソリストとしても演奏されたイリヤ・ヨーフのヴォイオリンも素晴らしかった!


中でも歌劇「タイス」より「瞑想曲」が心に沁みた。





馴染のある名曲ばかりアンコールも含め20曲余


クラシックにはほとんど興味がない主人も連れ出して親娘3人でのお出掛。


都心環状線の出口を間違えたりしたが、道路も比較的空いていて

帰りは初台から銀座へ出て楽しい1日だった。





億の細道

2013年12月20日 | 日記



年末の億の細道長き列


午前中、オーダーしていた主人のバースディケーキを頂きに銀座へ行くと

今日は年末ジャンボ宝くじの販売最終日だったようで、

ここから2時間待ちという長い列ができていた。

とりあえず並ばなくていいところで私も毎年年末ジャンボは購入してはいるが

楽した安易な買い方では幸運の女神さまも微笑んではくれないのであろう(笑)


「億の細道」ってなかなかgoodなネーミングだと思った♪


この年になると一番欲しいものはやはり健康な身体。

秋以降自身の体調不良で主人にもずいぶん心配をかけてしまった。

いつもいつもありがとう♪♪♪

健康に留意して大好きなゴルフでベストスコア目指しましょう!








十二月大歌舞伎 夜の部

2013年12月18日 | いざ銀座歌舞伎座



五段目・六段目・七段目・十一段目


あと30分なのに今月も十一段目はパスしてしまった。

海老蔵丈の平右衛門が実に良くそれに充分満足してしまったからだが、

「仮名手本忠臣蔵」の中で十一段目は私にとってあまり魅力がなくて仁左衛門丈の大星なら拝見するけど・・・。


五段目

雨でぬれた鬢をなでつけ、袖をしぼる様が美しく、獅童丈の定九郎が型といい佇まいといい素晴らしかった。

今日、テレビでお母さまの訃報を知って大変驚いたのだが、お母さまへの想いを胸に秘めての舞台だったのかと思うと

ご立派に務められた獅童丈の今日に尽力されたお母さまのご冥福を祈るばかりである。


六段目

めちゃめちゃイケメンで主の一大事に彼女と逢い引き、撃った人の懐中からお金を拝借

後先のことを考えずに行動してしまう現代の若者にも通じる勘平

水浅黄の紋服がとても美しく染五郎丈の勘平にはそんな弱いところのある若者の後悔が滲み出ている感じがした。

七之助丈のおかるがしっとりと情けがあって吉弥丈のおかやも良かった。


七段目


七段目のおかるはやっぱり玉三郎丈だなぁ・・・と久しぶりのおかるが嬉しかった。

武家の娘のプライドもあり遊女としての手練手管も感じさせる美しいおかる

ちょっと現代風ぽい平右衛門ではあるが、海老蔵丈と玉三郎丈お二人の息がぴったりとあっていて

兄妹の情愛がすみずみまで感じられた。

仲居おつるで小山三丈が出てこられると観客は大喜びの大拍手。





師走きて独参湯にわく櫓



うどんくん

2013年12月16日 | 都へ上る



8日夜の部の開演前、チョコ好き主人へのお土産に川端通沿いにあるチョコレート屋さんによった。

買い物をしてお店から出てくると、下駄を履いたなにやらへんてこりんなゆるキャラが南座方面に歩いていく。

私たちも後からついて行くと南座の前の交差点で追いついた。





開館1周年を迎えるうどんミュージアムのうどんくんだった。


ホームページを調べたら、8歳のお子さんの絵からうまれたキャラのようで

前から観るとなかなかカワイイ♪


「うどんのうた」なるものもあるらしく、こんなミュージアムが出来たとは全然知らなかった。


全国のご当地うどんが頂けるようで、これからの季節あったまりそうでいいですね♪



遅かりし由良之助

2013年12月15日 | 今日のおやつ♪
ミッドタウンで開催中の「甘いねこ展」


「猫は上のかぎりくろくて腹いとしろき」

と枕草子にある二毛柄の猫を煉羊羹と道明寺で非常に可愛らしく表現した

特製羊羹「にけ」を目当てに昨日お店にうかがったが遅かりし由良之助!

水曜日で完売してしまったそうだ(涙)


かろうじてまだあった「すませば」と「うたたね」を頂いた。




すませば





うたたね


デザインもネーミングも実にオシャレ♪♪♪


秋期特別展 利休/少庵/元伯/千家の時代と長谷川等伯「松林架橋図襖」

2013年12月14日 | アート♪



桐紋を雪に見立てた絵師の夢


長谷川等伯「松林架橋図襖」を拝見に楽美術館へ

大徳寺三玄院旧蔵である等伯の襖絵の多くは高台寺円徳院に引き取られたが
その一部が楽家に引き取られていて今回2年の歳月をかけて修復された
「松林架橋図襖」が初公開中である。

もともとかなり傷んでいたものだったそうで、修復も現状を尊重した修理なので
等伯の筆致を詳細に追えないが、桐紋を雪にみたてた松林は、離れてみれば見るほど
国宝の「松林図屏風」の空気感と同じものを感じることが出来る♪

また楽家に伝わった楽茶碗の名品たちも息をのむほど美しいものばかり♪♪♪

初代長次郎の黒楽「面影」赤楽「道成寺」
三代道入の黒楽「無一」などに心惹かれた。
とくに「無一」の黒楽の色艶・形状があまりにも素敵で
まるで茶碗が生きているようでしばらく離れることができなかった。



萬巻き♪

2013年12月13日 | 都へ上る



顔見世の楽しみ増すや萬巻き


今年の顔見世の休憩時間は最大でも25分なので席で萬巻きを頂いた。

山椒の風味が嬉しい鰻飯を卵でまいたもので、巻きたてのホカホカは絶品!!!

2日間連日美味しく頂きました♪♪♪





吉例顔見世興行東西合同大歌舞伎 昼の部

2013年12月12日 | 歌舞伎座以外の歌舞伎



厳島招檜扇 日招ぎの清盛

道行旅路の嫁入

ぢいさんばあさん

二人椀久

義経千本桜 川連法眼館の場


我當丈の清盛も名題昇進の千次郎丈も拝見したかったが、夜の部の疲れもあり、

朝、下鴨神社へもお参りに行ったので昼の部は「ぢいさんばあさん」からの拝見となった。




二回目の休憩を見計らって南座へ行くと、この日は「祇園東」の総見で

休憩のため艶やかな芸舞妓さんたちが揃って外に出てこられた。

顔見世の観劇も総見の日にあたるとなんとなく得した気分になる♪




「ぢいさんばあさん」の初演は昭和26年、東京歌舞伎座で伊織は初世猿翁とるんは三世時蔵

大阪歌舞伎座では十三世仁左衛門の伊織と二世鴈治郎のるんということで、

初世猿翁の曾孫にあたる中車丈と二世鴈治郎の孫にあたる扇雀丈との顔合わせ。

ばあさんになった扇雀丈も奥女中を勤めあげた品格があり、中車丈もぢいさんになってからが良かった♪





番付の表紙は御年99歳になられた郷倉和子さんの「春韻」

穏やかな鴛鴦が描かれていて今月の演目にも相応しい。

男女の恋愛を想う時、「ぢいさんばあさん」は愛で「二人椀久」は恋だろうか?

お茶の口切り~♪

椀屋久兵衛の愛之助丈と松山大夫の孝太郎丈が廓の風情を華やかに舞ってみせてくれる♪





そしてやはり一番楽しみな猿之助丈の四の切♪





宙乗りの迫力が堪能できる三階席をゲットできラッキー♪

猿翁丈も素晴らしかったが、猿之助丈もそれに劣らぬというか?

もはやそれをも超えるかという四の切!!!

忠信と狐忠信との演じ分けも絶妙で、この日はとってもとっても可愛い狐だった♪♪♪