goo blog サービス終了のお知らせ 

ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

『デビュー50周年記念セレクション』2等新発売

2015年01月19日 | 高階良子
高階良子先生の『デビュー50周年記念セレクション』第2巻が発売になりました。「ダークネス・サイコ 2」です。収録は表題作と「地獄でメスが光る」「誰かさんと誰かさん」の3作です。


ボニータ・コミックスα 平成27年1月25日 初版発行

カバー折り返しのことばです。

「この『地獄でメスが光る』は/今から42年も前の作品/私の作風が青春ものから/ミステリーに切り替わった時の/初めての/オリジナルミステリーロマンで、/思い出深い作品です。」

『ダークネス・サイコ』は第6話「墓穴は深く掘れ」と第7話「星気体」の2話が収録されています。オリジナル・コミックスでは第2巻に収録されていました。


ボニータ・コミックス 平成3年11月20日 初版発行

「地獄でメスが光る」は、高階良子先生の代表作の一つです。これまで選集には収録されなかったのですね。(「記念セレクション」に残しておいた?)

オリジナルのコミックス収録は、講談社のフレンドシリーズでした。


講談社コミックス フレンドシリーズ 昭和48年8月1日 第1刷発行

新たに講談社コミックスなかよしでも発売されました。


講談社コミックスなかよし 昭和51年9月5日 第1刷発行

コミックス発行の前に、『なかよし』増刊号で総集編も刊行されています。


『なかよし』5月増刊号 昭和48年5月16日発行

今回のセレクションでは、タイトルが「ひかる」から「光る」に変更されていますね。これは初めてだと思います。本文も、ひらがながルビ付きの漢字に変わっている個所が多いので、タイトルもこれに合わせたのでしょうか。

「誰かさんと誰かさん」は昭和46年(1971年)『希望の友』8月増刊号に掲載された作品です。これまでコミックス未収録でしたので、この収録もありがたいですね。「黒とかげ」と同じ年の作品です。

巻末の「あとがきのかわりの雑談」は3ページで、「再びのニュージーランド旅行記 再1」です。選集の「その3」からの続きになります。

同じ1月16日に、殺人事件シリーズの最新作も発売になりました。


ボニータ・コミックスα 平成27年1月25日 初版発行

収録作品は「誰も知らない殺人事件」「マドンナ殺人事件」「モンスター殺人事件」の3作です。いずれも昨年『ミステリーボニータ』に掲載された作品です。

ボニータ・コミックスαでの発売で、「高階良子殺人事件シリーズ ザ・ベスト」の最新作となります。

ホームページ、更新しました。

『高階良子の部屋』

コメント

高階良子『デビュー50周年記念セレクション』刊行開始

2014年11月16日 | 高階良子
高階良子先生の『デビュー50周年記念セレクション』の刊行が始まりました。選集全23巻を引き継ぐ形です。11月14日(金)刊行の第1巻は「ダークネス・サイコ 1」です。収録は表題作と「夕焼け雲はしっている」の2作です。


ボニータ・コミックスα 平成26年11月25日 初版発行

カバー折り返しのことばです。

「ただの選集から、/デビュー50周年記念セレクションに/変わるということで、/過去の最も古い作品を中心に/もってこようというこの企画・・・・・・/ほとんど絶対永久封印と決めていた/この雑誌デビュー作を/のせるということで/恥ずかしさのあまり、私いま/かなりパニクっています。」

『ダークネス・サイコ』のオリジナル収録はボニータ・コミックス全4巻です。話数は全体で16話となります。今回の記念セレクション収録は5話なので全体では全3巻となるのでしょうか。

ボニータコミックス「ダークネス・サイコ」の第1巻と第2巻です。


『ダークネス・サイコ 1』 ボニータ・コミックス 平成3年3月20日初版発行


『ダークネス・サイコ 2』 ボニータ・コミックス 平成3年11月20日初版発行

セレクションでは話数は入れられていませんが、ボニータ・コミックス第2巻の第5話「十年後」までセレクション1に収録されています。

「夕焼け雲はしっている」は昭和42年(1967年)『別冊少女フレンド』4月号に掲載された、高階良子先生の雑誌デビュー作です。(収録作品のとびらページにあるように、正しくは「夕やけ雲はしっている」です。)

雑誌を入手しない限り読むことは不可能だったので、セレクションに収録され、誰でも読むことができるようになったのは、うれしいことです。秋田書店編集部の英断に感謝します。

この頃、若木書房の貸本は、『ひまわりブック』から個人シリーズ『チャーム漫画劇場』に移った頃で、順調に作品を発表しています。

一方で『別冊少女フレンド』にも「かんぱい!麻理」、「ふたりだけの結婚式」と続けて作品を発表しています。初期の作品は若木書房の「名作漫画総集ブック」や「ティーン・コミックス・デラックス」等に収録されていますので、コミックス未収録ではないのですが、入手が難しい状況に変わりはありません。

ボニータ・コミックスに再録された作品も多くありますので、ぜひ引き続き記念セレクションに収録していただきたいですね。

巻末の「あとがきのかわりの雑談」は3ページで、石垣島のヤモリのお話。

ホームページ、更新しました。

『高階良子の部屋』



コメント

『ミステリーボニータ』12月号発売

2014年11月08日 | 高階良子
11月6日(木)、『ミステリーボニータ』12月号が発売になりました。


「モンスター殺人事件 その三」掲載です。巻頭カラー61ページ。全3部作がついに完結です。

そして、この号は『高階良子画業50周年記念号』です。スペシャル企画として、先生の足跡をたどる作品年表「高階良子クロノロジー」、デビューから未来までを語る「スペシャルインタビュー」が掲載されています。

先生、改めましてデビュー50周年おめでとうございます。

デビュー作について「スペシャルインタビュー」では、「・・・それで同人誌に誘われて、もう喜んで「はい」って。描いて原稿を送っているうちに、その1つを貸本屋のほうへ回してくれて、採用されて。」とあります。

この掲載雑誌(貸本)が若木書房から発行されていた『ゆめ』でした。


月刊少女漫画シリーズ「ゆめ」第2号 No.68 定価220円

貸本誌の奥付には発行年月日が記載されておりません。私は若木書房の貸本発行の状況から、昭和40年2月号ではないかと推定しました。そして当初は高階先生のデビュー年は昭和40年ではないかと考えていました。

しかし、当時設置していた掲示板に次の様なご指摘をいただきました。

「高階良子のデビュー作についてですが、あれはやはり39年でよいのではないでしょうか?当時2月号は前年の12月に発売されておりました。彼の年、発売されたばかりのゆめ2月号を手にしたのが12月の末であったことを、私は今でもはっきり覚えています。」

ハンドルネームは「ダイとカイ」さんでしたが、このように言い切れる方はお一人しかいません。

デビュー作「リリ」のとびらページです。



インタビューに出てくる「同人誌」は「新児童少女マンガ界(略して新界)」の会誌『若草』です。


「若草」第73号(最終号)新児童少女漫画界 昭和46年12月20日発行 発行人 草ノヒカル

途中で「マンガ界」から「漫画界」に変わっています。「若草」第72号(山田美根子特集号)の巻頭には残暑お見舞いが掲載されており、杉本啓子、大岡まち子先生などと共に高階良子先生のお名前もありました。

「新界」については、これまであまり知られていなかったと思います。しかし、最近同人であった笹生那実さんの個人誌「『若草』物語」全3巻が発行されましたので、これから研究が進むのではないでしょうか。

下巻には高階良子先生の描いた「46号裏表紙」も掲載されています。デビュー前の『若草』掲載作品も読んでみたいですね。「新界」については、また改めて書きたいと思います。

『高階良子選集』は23巻で終巻となりましたが、11月から画業50周年の偉業を記念して、コミックス「高階良子デビュー50周年記念セレクション」シリーズの刊行が始まります。第1巻は『ダークネス・サイコ1』、11月14日(金)の発売です。

何と雑誌デビュー作の「夕やけ雲はしっている」も収録されます。「カラー口絵&描きおろしもついた、まさに必読の一冊」ですね。

コメント

『高階良子選集』第23集新発売

2014年08月16日 | 高階良子
8月16日(土)、高階良子先生の『高階良子選集』第23集 [黒とかげ]が発売になりました。収録は表題作のほか「パンドラの秘密」「むかし空から」「ふたりの兄貴」の計4作です。


ボニータ・コミックスα 平成26年8月25日 初版発行

カバー折り返しのことばです。

「40年前 スランプでトコトン落ち込んだ末の作品/永久封印するはずだった「ふたりの兄貴」(前)/その後 ミステリーロマンに作風を切り替えた/最初の作品「黒とかげ」(後)を並べてみました。/読み比べてもらうのも一興かと・・・・・・/恥ずか悲鳴ーですが/そういえば 私のマンガ家歴も今年でもう50年になるのだなーと/何となく感慨にふける今日この頃。」

「黒とかげ」は、『なかよし』の昭和46年4月号から8月号に渡って連載されました。原作は江戸川乱歩「黒蜥蜴」です。

翌年、昭和47年に『黒とかげ 総集編』としてまとめられました。作品の扉ページには「日本じゅうの少女を興奮のうずにまきこんだ大人気まんが一挙掲載」と記されています。


『なかよし』昭和47年5月増刊号

コミックスへの収録は「講談社コミックスなかよし」で、1975年の4月に刊行されています。なぜか『血とばらの悪魔』に続く刊行となりました。 


講談社コミックスなかよし 昭和50年4月10日第1刷発行

最近では「講談社漫画文庫」に収録されています。


講談社漫画文庫 1999年7月10日 第1刷発行

文庫版のカバー折り返しのことばです。

「この「黒とかげ」は、私が作風を変えた/記念すべき第一作目です。/それまで描いていた学園・青春ものに行き詰まり、/最後に一本、それまで描きたくても/見栄や羞恥心などが邪魔をして描けなかったものを/いちかばちか、当たってくだけろとばかり描いたもので、/70年代が明けた年のこと、かなり話題を呼びました。」

なお、講談社版のコミックスは、すべて165ページですが、今回の選集版では169ページになっています。つまり4ページ分の描き足しがあります。古い作品なので手は入れていないと考えていたので驚きました。船などが大ゴマで描かれています。

また、講談社版では吹き出しのセリフが「いく」「やくそく」など、ほとんどがひらがなでした。今回は「行く」「約束」と大幅に漢字に変えられています。セリフは全面的に打ち直したように思います。


同時収録の「パンドラの秘密」は『プリンセス』昭和55年(1980年)5月号掲載の作品です。

コミックス収録は『パンドラの秘密』で、秋田書店から刊行された最初のコミックスでした。


プリンセス・コミックス 昭和55年9月20日 初版発行

「パンドラの秘密」はマジシャン葵昌吾が登場する作品で、翌年昭和56年の『月刊ボニータ』4月創刊号から「マジシャン」の連載が始まっています。


「むかし空から」は昭和60年『レッツBONITA』No.4 ボニータお正月大増刊号に掲載されました。

コミックス収録は「ボニータ・コミックス」の『海神の島』でした。


『海神の島』ボニータ・コミックス 昭和61年6月1日初版発行

ぶんか社刊行の『グリーンエンゼル』に収録、文庫化されています。


ホラーMコミック文庫『グリーンエンゼル』 平成22年7月20日初版第1刷発行

※「むかし空から」も今回の選集で8ページ分の描き足しがあります。(8.17追記)


「ふたりの兄貴」は単行本初収録です。『なかよし』昭和46年2月号に掲載されました。雑誌掲載時のタイトルは「ふたりの兄き」でした。上原マチ子、牧野和子との3人の作家による「はじめてのひみつ」競作の1作品でした。

『高階良子選集』はこれが最終巻になります。まだまだ、コミックス化していただきたい作品はたくさんあるのですが・・・。

巻末の「あとがきのかわりの雑談」は「ニュージーランド旅行記 その3」、3ページです。

ホームページも更新しました。

『高階良子の部屋』


コメント

『ミステリーボニータ』9月号新発売

2014年08月08日 | 高階良子
8月6日(水)、『ミステリーボニータ』9月号が発売になりました。


「モンスター殺人事件 その二」掲載です。巻中カラー50ページ。8月号に続いての掲載です。最終の第3部は12月号掲載とのこと。

『高階良子選集』の第23集は「黒とかげ」で、8月16日(土)の発売です。秋田書店のホームページでは、同時収録作品が発表になっています。「パンドラの秘密」「むかし空から」「ふたりの兄貴」の3作品です。

驚きました。「ふたりの兄貴」が収録されるとは!

この作品は絶対にコミックスには収録されないだろうと思っていました。選集カバー折り返しの先生のことばが楽しみです。

しかし、『ミステリーボニータ』今月号のお知らせによると、この第23集が最終巻とのこと、残念です。

ホームページ更新しました。コミックス紹介のページを更新しました。

『高階良子の部屋』

コメント