二銭銅貨

星の数: ☆良い ☆☆すごく良い ☆☆☆激しく良い ☆☆☆☆超激しく良い ☆☆☆☆☆ありえない

12国立劇場10月/塩原多助一代記/歌舞伎

2012-11-02 | 歌舞伎・文楽
12国立劇場10月/塩原多助一代記/歌舞伎

塩原多助一代記

序幕:上州数坂峠谷間の場   
二幕目:第一場:下新田塩原宅門前の場
   :第二場:同 奥座敷の場
   :第三場:沼田在田圃道の場
   :第四場:同 庚申塚の場
三幕目:第一場:横堀村地蔵堂の場
   :第二場:同 裏手の場
四幕目:   :神田佐久間町山口屋店先の場
五幕目:   :昌平橋内戸田家中塩原宅の場
 大詰:第一場:本所四ッ目茶店の場
   :第二場:相生町炭屋店の場

三津五郎、橋之助、錦之助、孝太郎、
團蔵、東蔵、巳之助、吉弥、権十郎

52年振りの復活上演。「青の別れ」での馬のアオは、口を開き耳を動かし、まぶたを閉じるすぐれもの。一所懸命、主人を思う芝居が良かった。アオの登場では客席から数名の拍手。名場面の東京復活。

三津五郎は多助と悪党の小平の2役で早替わりがある。熱演。橋之助も多助の友人と小平の母の2役でクール。吉弥が多助の義理の母で険のある表情が良かった。その愛人の侍役に錦之助。綺麗な顔した悪党の眼光の鋭さが良く光った。孝太郎は出番は少なかったがコミカルな少女役が面白く、ウケていた。巳之助は元気よく溌剌。

五幕目の実父の團蔵、実母の東蔵、それに多助の三津五郎と、タイトで緊張感のある芝居に気迫があった。ビシッと締まって、負けまいとする3人の気迫が良くそろって舞台に輝いた。

12.10.14 国立劇場

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ピーター・グライムス/新国... | トップ | ドン・ジョバンニ/国立音大2012 »

コメントを投稿

歌舞伎・文楽」カテゴリの最新記事