穴
2009-07-23 | 邦画
穴 ☆☆
1957.10.15 大映、白黒、普通サイズ
監督:市川崑、脚本:九里子亭
出演:京マチ子、船越英二、山村聡、菅原謙二、北林谷栄
アップテンポで軽快なリズム。
勢い良く展開していくシーンの連続。
ぷりぷりの京マチ子。
元気全開。
八方やぶれで大活躍、
衣装をとっかえひっかえ、
山盛り一杯の変装。
映画全部がファッションショーみたいになっていて、ちょっと、オードリーヘップバーンのシャレードを思い出した。
カットや人物の姿勢、動きに当時の漫画の影響が感じられる。これは市川崑の「足にさわった女」でも感じたタッチだ。あるシーンで京マチ子が「鉄腕アトム」の単行本を手にとってパラパラと見るところがある。市川崑って漫画が好きだったのかなあ。
最近の映画やTVドラマでも漫画っぽい演出は良く目にする。漫画的演出というのは、ショットの中でのカメラの動きや人物の移動が少なくて、静的である点だと思う。登場人物が歌舞伎の見得みたいに、一瞬とまってポーズを作るのが特徴である。従って、映画全体に不連続な印象となって、リズム感で言えば、メロディアスな感じではなく、打楽器中心の音楽のようなビートが効いた感じになる。構図が非常に誇張的になる点も特徴である。映画が漫画に影響を与え、漫画が映画に影響を与える。面白いことだと思う。
映画の中に石原慎太郎が出て来る。若手の小説家の役で、フランス語か何かの歌を歌う。結構うまい。菅原謙二に「何んで歌を歌ってだ」と訊かれて「小説書くのに飽きちゃったから歌手やってんだ」とかなんとか、そのような事を答えていた。
09.07.04 新文芸座
1957.10.15 大映、白黒、普通サイズ
監督:市川崑、脚本:九里子亭
出演:京マチ子、船越英二、山村聡、菅原謙二、北林谷栄
アップテンポで軽快なリズム。
勢い良く展開していくシーンの連続。
ぷりぷりの京マチ子。
元気全開。
八方やぶれで大活躍、
衣装をとっかえひっかえ、
山盛り一杯の変装。
映画全部がファッションショーみたいになっていて、ちょっと、オードリーヘップバーンのシャレードを思い出した。
カットや人物の姿勢、動きに当時の漫画の影響が感じられる。これは市川崑の「足にさわった女」でも感じたタッチだ。あるシーンで京マチ子が「鉄腕アトム」の単行本を手にとってパラパラと見るところがある。市川崑って漫画が好きだったのかなあ。
最近の映画やTVドラマでも漫画っぽい演出は良く目にする。漫画的演出というのは、ショットの中でのカメラの動きや人物の移動が少なくて、静的である点だと思う。登場人物が歌舞伎の見得みたいに、一瞬とまってポーズを作るのが特徴である。従って、映画全体に不連続な印象となって、リズム感で言えば、メロディアスな感じではなく、打楽器中心の音楽のようなビートが効いた感じになる。構図が非常に誇張的になる点も特徴である。映画が漫画に影響を与え、漫画が映画に影響を与える。面白いことだと思う。
映画の中に石原慎太郎が出て来る。若手の小説家の役で、フランス語か何かの歌を歌う。結構うまい。菅原謙二に「何んで歌を歌ってだ」と訊かれて「小説書くのに飽きちゃったから歌手やってんだ」とかなんとか、そのような事を答えていた。
09.07.04 新文芸座
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