おとうと/幸田文
新潮文庫
前半はぎくしゃくする4人の家族の心理を克明に表現した部分。しぐさや言葉など表面的なささいな変化を読み取って心の中を探っていくような手法。人と人との微妙な関係の難しさが感じられる。
後半は、おとうとの碧郎(へきろう)とげんの関係にフォーカスされる。結核との闘いを描いた部分で、やはり2人の心理の微細な動きが表現される。
なにものにもとらわれず、率直に心の中を正確の描き出そうとしている小説。げんの元気良さ、気丈さが印象に残る。強い。
15.11.28
新潮文庫
前半はぎくしゃくする4人の家族の心理を克明に表現した部分。しぐさや言葉など表面的なささいな変化を読み取って心の中を探っていくような手法。人と人との微妙な関係の難しさが感じられる。
後半は、おとうとの碧郎(へきろう)とげんの関係にフォーカスされる。結核との闘いを描いた部分で、やはり2人の心理の微細な動きが表現される。
なにものにもとらわれず、率直に心の中を正確の描き出そうとしている小説。げんの元気良さ、気丈さが印象に残る。強い。
15.11.28
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