二銭銅貨

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赤い靴

2010-09-13 | 洋画
赤い靴 ☆☆
The Red Shoes
1948 イギリス、カラー、普通サイズ
監督・脚本:マイケル・パウエル
監督:エメリック・プレスバーガー
出演:ヴィキイ・ペイジ:モイラ・シアラー
   ボリス・レルモントフ:アントン・ウォルブルック
   ジュリアン・クラスター:マリウス・ゴーリング
   ボロンスカヤ(ダンサー):リュドミラ・チェリーナ
   リュボフ(ダンサー):レオニード・マシーン
   ボレスラウスキー(ダンサー):ロバート・ヘルプマン

濃いカラー、渋い色彩、
オーソドックスな演出、
全開のバレエ。
子供の童話が大人の寓話になって、
くるくる回る赤い足先。
濃い赤いトウシューズ。
鮮烈な赤は踊り子の強い意志。

約16分あったらしい劇中劇の赤い靴がこの映画の中核。映画よりもこの劇中劇の方が良い。バレエシーンが連続的に休み無く続く。演出は斬新でミュージカル的だけれども、あくまでもそれはバレエだ。演出は実際の舞台では実現できないようなダイナミックな構成のものだった。舞台を高精度で撮影できる現在では、こういうのは今はあまり無いので貴重だと思う。モイラ・シアラーの踊りはシャープで綺麗だった。

Wikiなどによると、モイラ・シアラーはスコットランド出身でロイヤル・バレエ団で活躍したバレエ・ダンサー。ロバート・ヘルプマンはオーストラリア出身で同じくロイヤル・バレエ団などで活躍した有名なバレエダンサー。靴屋を演じたレオニード・マシーンはロシア出身でこちらもロイヤル・バレエ団などで活躍したバレエダンサー。リュドミラ・チェリーナはロシア貴族のチェルケス人の父とフランス人の母を持つ女性でバレエ・ド・シャンゼリゼなどで活躍したバレエダンサー。

劇中劇の原作はアンデルセンの童話。劇中劇としては他に「白鳥の湖」「ジゼル」「コッペリア」「ラ・シルフィード」「風変わりな店」など有名なものが短時間だが挿入されている。

字幕なし。事前に配られたあらすじを読まずに見た。後で読んで、見終わったあとで細かい所を了解した。

10.08.29 NFC