ニルヴァーナへの道

究極の悟りを求めて

すべては嘘から始まった

2007-03-13 22:35:15 | 歴史
従軍慰安婦問題が、アメリカのメディアで取り上げられて、日本でもいろいろなメディアが論じているので、私も、この問題について気になり、少しこの問題を論じている本や雑誌を読んだり、youtubeを見たりしたが、中川八洋氏の「歴史を捏造する韓国」(徳間書店)の次の考え方が最も、この問題の本質を衝いていると思う。

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 偽情報宣伝(プロパガンダ)は、”嘘(lies)”、”半分嘘(half-truth)”、”事実の歪曲(distortion of  facts)”、”一部事実のつまみ食い(selective information)”、の四タイプが基本だが、ここで扱う「歴史の捏造」のケースは、”嘘”だけで創られ宣伝され流布された第一のタイプである。その目的には二つある。第一は、「軍隊=悪」のイメージ作戦で、「反軍」キャンペーンである。日本国民から国防意識を消滅させ国防力を弱体化しようとしている。

 第二は、「日本の過去=悪」とする「反日」キャンペーンである。これによって次代の日本国民は、自国の歴史から切断され、また祖先への誇りをもたなくなるから、日本へのアイデンティティーをもてなくなる。日本の国家そのものは、この結果、”日本国民”を欠き、日本は遠からず、自然に崩壊する。

 日本のマスメディアが血道を上げる「反日」に、「反日」の隣国は喜び、つまり、北京とソウルは、この「反日」を増幅して日本に逆送する。日本のマスメディアがこの「増幅反日」をさらに報道するから、”捏造された歴史”が日本列島を渦巻く。日本は、隣国と国内の双方から「反日」の挟撃を受けて、政治家ですら思考は麻痺してうろたえ、一般国民に至っては謝罪すれば台風一過の青空(=隣国との友好平和)がくるとばかりに、ただ叩頭する。

 また、国家の尊厳が傷つき、国家の名誉が毀損されるのもかまわずに、この謝罪・叩頭を窮余の妙案と思い込むのは、戦後日本が、敗戦のトラウマと国家否定教育によって国家の尊厳や名誉を守ることが国民としての最小限の義務であることを亡失したからである。それは日本全体から国家意識や国民の義務意識がすでに溶解しているということにほかならない。

 ここで取り扱うケースは、偶然とは言い難い、ソ連の崩壊と時を同じくして1991年末に始まった、日本を発生源として韓国で増幅された”歴史の捏造”としての「従軍慰安婦強制連行」という、嘘宣伝(プロパガンダキャンペーン)についてである。日本が国をあげて毅然としてこの嘘を否定しないとすれば、この「歴史の捏造」をなした隣国に対して”謝罪”を逆要求しないとすれば、日本は「人格」ならぬ「国格」を自己否定して国家喪失状況に陥らざるをえない。「従軍慰安婦強制連行」問題にたいする姿勢は、日本が今後とも国家であり続けられるのか、という重大な岐路と命運を決定していくものとなろう。

 真実を追究し真実を語り継ぐことにおいて、韓非子のいう「説難(ぜいなん)」の迷路にたとえ身が危うくなろうとも、それこそが真正の国民が果たすべき責務である。説難(ぜいなん)の言挙げには高貴な自由の精神が存在する。国家の歴史から真実を排除しては、国家を担う国民の精神の土台が腐食する。国家の堕落と腐敗が生じる。だから、「従軍慰安婦強制連行」不在の真実は、どうしても、守らねばならない。

■中川八洋氏著『歴史を捏造する韓国』(徳間書店)より
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そして、この問題を論じるさいに大事なことは、戦争における「性の問題」をどう考えるかだ。どうも、日本人で日本軍の犯罪性を責め立てる人たちには、軍人は聖人や修行僧のように性にたいして潔癖でなければならないという固定観念や日本軍は悪だという思い込みがあるようだ。この問題を論じるさいには、基本的な戦場における軍隊の将兵の性の処理形態を知っておく必要がある。
今回、中川氏の著書から次の四つの形態があることを学んだ。

一、モンゴル、ロシア型の敗戦側の女性にたいする無制限の強姦
二、前線の近くの都市に売春婦の街をつくり(既存のものがあればそれを管理し)、前線から定期的に兵士を後送して利用させる制度。
三、出征する軍が、売春婦を雇用する民間の置屋一種の軍属的に同行させ、前線よりやや後方の、兵站部隊のあたりに設置する。「従軍置屋」である。
四、売春婦が勝手に軍部隊の駐屯(野営)地に群がる。

軍の将兵は、聖人でもないし修行僧でもない。だから、平時以上に性の処理の問題が生じる。戦争にさいしては、上記の四つの形態以外は存在しえないし、かつて存在したことはなかった。
一型は許されざることである。
二、三型は一型を防止する機能をもつから、「必要悪」とすべき。レイプは防止しなければならない。20世紀においては、ロシアは13世紀のままに一型を踏襲し、ドイツ、フランスは三型を主とし、アメリカは二型を基本とする。ヒットラー下のドイツはユダヤ人女性その他特定民族の婦女子を強制的に置屋に配属させたので、一型に近い三型であった。
第二次大戦におけるレイプ発生率について、日本軍は他国に比して際立った少ない。
日本は三型の「従軍置屋」制度を運用し、戦場の「的国」女性を保護する政策を遂行。この三型は第一次世界大戦でドイツ軍とフランス軍が制度化し、日本はそれを模倣したのであり、「従軍置屋」をもって、「日本のみがなした野蛮な制度」とするのは歴史事実に反する。日本を中傷するための悪意ある「歴史の捏造」である。

したがって、「従軍慰安婦強制連行」問題は、存在しない幽霊であり、幽霊を吹聴したのは「反日」運動家であり、「反日」メディアである。
そもそもこの問題を捏造してきたのが、朝日である。
平成三年八月十一日付け、植村記者の悪意ある捏造記事。
キーセンになるために人身売買された元慰安婦金学順氏を「「女子挺身隊」の名で戦場に連行された」という嘘を大きく報じた。
そして、この反日歴史捏造に加担したのが、反日の河野洋平である。
河野談話によって、吉田青治という人の「強制連行証言」なるものが、あたかも事実とみられるようになってしまった。
この反日の、浅知恵しか持ち合わせていない河野談話が、今現在も、日本に対し多大な害悪をなしているのである。
日本にとって、河野という度し難い歴史音痴は「ポ○」の対象ではないだろうか(苦笑)。今からでも遅くないのだ。あれは間違いでしたと、国民の前で、謝罪会見を開くべきだ。
それが、政治家としての誠意ある責任の取り方だろう。
河野の犯罪性については、次の番組が必見です。

「河野洋平は責任を取れ」2-1(H19.2.26)
「河野洋平は責任を取れ」2-2(H19.2.26)

もう一つ。チャンネル桜の水島社長の怒りを是非お聞きください(笑)。
「河野洋平、強制の根拠を説明しろ!!」(H19.2.20)

「従軍慰安婦強制連行」問題は、大論争の結果、慰安婦の強制連行という歴史事実は存在しないと学問的にも言論においても決着し、検定された中学歴史教科書から慰安婦記述は削除された、のだから、日本のスタンスとしては、またぞろ悪質なプロパガンダが現れてきたら、これを徹底的に否定しなければならない。降りかかる火の粉は振り払わなければならないのである。妥協は許されないのである。この点で、安倍首相の姿勢は評価できる。途中で外圧に負けて腰砕けにならないように祈るのみである。しかし、かつての火付け役であった朝日はいまだに反省していないらしく、歴史捏造に加担したいらしい。アメリカは単純だからプロパガンダに弱い。すぐシナの巧妙なプロパガンダにころりと騙される。ここらあたりの嘘を信じ込ませるシナの宣伝能力、言語能力は、日本も見習う必要があるだろう。なにしろ、これからは、歴史解釈が国家の命運を決めていくのだから。まさに、言葉の闘いであり、情報戦争である。この情報戦争に勝利するには、まず第一に、情報である。いかに、多くの、客観的な事実を認識しているか、である。そして、さらに、あくなき、真実を求めていこうという真摯な姿勢であり、熱意である。また、相手の巧妙な嘘を見破り、自分たちの主張を納得させていく、情報、知識、論理能力、説得能力(さらには、特に外交を担う人間には事実上のリンガフランカである世界共通語としての英語で闘うことができる卓越した英語力)。これをなくしたら情報戦争に負ける。この点で、外務省の責任は非常に大きい。

この問題の外国メディアの報じ方については、
東アジア黙示録というブログが詳しく紹介しています。

この問題に関する詳しい経緯については、西岡力氏の本に詳しい。
諸君!2006年4月号の西岡氏の記事も分かりやすい。
西岡氏のチャンネル桜での解説も非常に参考になります。
西岡力 日韓歴史問題の真実 (3-1)
西岡力 日韓歴史問題の真実 (3-2)
西岡力 日韓歴史問題の真実 (3-3)