ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

決してイッタラでもアラビアでもないが、条件をクリアした北欧風お値打ちティーポット by○イ○○!

2011年09月07日 | 茶器

久々に茶器を語ろうかね、諸君?←初っぱなからとばしてます

いや~
かわいいね
画像のポット(逆光だが…)
このいかにも「さあ茶葉よ、好きにジャンピングするんだ!」
と言わんばかりの丸さ
容量はカップ3杯強といったところか

一見粉引き風の本体に
ちょっと見に漆塗りの木の蓋?と思わせるようなつやつやレッドのふた
いま流行りのスカンジナビア風なヴィヴィッド&シンプルなデザイン
もしくはモダン・フレンチ小物風
(なんかジャック・タチの『ぼくの伯父さん』の食卓に出てきそうなデザイン)

10年…以上も前か
茶こし網付きの急須が出回るようになってから
ティーポットもそのたぐいが増えてしまって
注ぎ口の本体とのつなぎ目に昔ながらの陶製のアミが作られていないポットが多い

ティーストレーナーがあるからいいじゃないか…というわけにもいかない
ここにアミが無いと、BOPの茶葉などは茶こしにうずたかく盛り上がり
ポットの中から半分以上茶葉が流出してしまうこともある
迷惑なフルヘッヘンドである
フルリーフだと注ぎ口の途中に詰まったりする

茶こし付きのポットは問題外だな
茶葉は広がらないし、ジャンピングはしないし
フレーバーティーは金網に香りがしつこく残るし
だいたい、植物は金気に弱いんだ
五行の相剋で言えば『金剋木』なのだ
(詳しくはこちらへ『陰陽五行説』)

そんなこんなで、私はティーポットを探すときは必ず蓋を開けて
この部分に陶製のアミがついているかどうか必ず見る
ここの条件をクリア出来なければ永遠にそのポットとは縁はない
最近、ほんとーに少なくなったね
デザインにこだわるとか出来ないね
困った風潮である

だがこれは



おお…
ちゃんと仕込んである
これは素晴らしい!
いったいどこのメーカーの製品だ?

と、とある9月の神戸のダイソーの片隅で
nirvana・cafeはポットの蓋を片っ端から開けて中を覗いていたってわけ
犬も歩けば棒に当たる、とはこのこと
ポットを買いに行ったわけではないが
食器のあるところに行くと自然に茶器を見てしまうクセが…
だが、形といい、アミといい、まさかダイソーにこんな出物があるとはね
さすがにこのポットは100円ではなく、315円だったが


使用感と容量を知るべく実際に紅茶を淹れてみた
満タンで大体525ml
300mlの水位(ティーカップ2杯分)の目安をつけるべく
メジャーで300ml計ってポットに投入する
アミの一番下の穴の下端が300ml強
わかりやすい

注いでみる
勢いよく注げばこの値段にしては、注ぎ口からしずくがあまり下にまわらない
(注:勢いが弱いとその限りではない…勢いよく注げ)
アミがかなり上についているので2杯淹れの湯量で1杯目なら
茶こしが無くてもBOPの茶殻がカップに入らないという出来の良さ
2杯目すらラスト近くまで茶こしの必要なし!
そこまでは予想していなかった
縦長気味なのが勝因か

蓋にはストッパはついていない
そこから欠けるということもないけど
空気穴もないがすりあわせがゆるいのでお茶が出なくなることもない
ふたの隙間から中身が漏れることもない
優秀だなぁ(←あくまで100均レベルで)

洗うときにはどうか?

…ほう
粉引き風が功を奏して摩擦係数が低いからか
茶葉が内側に張り付かず、すんなり流れ出てくるね
ふたに茶葉が乗ってないね
2回ゆすげばOK
フレーバーティーの香りも残っていない
乾くのも早い
これは粉引き風の恩恵…かも


ちなみにこれは


これは…ノリタケの…
ではなく
CAN・DOの100円ティーポット

最近、普通のカフェやレストランでこれを平気で使っている
白無地で業務用に見えるからでしょうな(笑)
これは密閉性がたまに高くてなあ
お茶が出てこないことがあるね
宜興の紫砂茶壺のようアルね
でもそれは空気穴ふさいでそうなるのよね
これは空気穴ないのよね

こらぁ!
出てきやがれ!
と傾けると
ゴフッっと蓋の隙間から茶が流れ出してくるのだった
お湯の量を多く入れてはいけなかったのだった

しかしこれも



この部分が及第点なのだ
だから我が家にあるのだ
これはしずくがザブザブまわるよ~
工夫茶みたいに卓上びしょびしょ
茶盤が欲しくなるぜ
これは100円だけのことはある
だが昔ならこれが100円はちょっと考えられないよね

我が家は“ほぼ漢方”みたいな色も匂いも強い生薬やハーブを
自家製でブレンドして飲む習慣があり、香りがポットに残ったりするので
急須を分けなければという需要があることはあった
このたび新たなスタッフ加入で、このキャンドゥ・ポットは薬草茶専属になった


コスパ、ここに極まれり
という一件であった←またか

ブランドが嫌いなわけではない
だがブランドだから上質、という等式は成り立たない
そして100均が好きなわけでもない…(←本当です)
だが100均にもマシなものはたまに置いてある

偏見と先入観は目利きの毒
とだけ言っておこう


…などと言いながら本日はラ・バニーユをダイソー・ポットで頂く
秋の爽やかな風と残暑の日差しにバニラの香りがよい
1杯目はストレート
2杯目はミルクで




BGMは気候とバニラとポットのデザイン上こうなる
(なぜクレモンティーヌ?とか言わないように)










最新の画像もっと見る

コメントを投稿