ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

ついにキター!! これが今、巷でうわさのKUSMI TEA!

2012年05月07日 | 紅茶・デカフェ
気がつけば1ヶ月ほど記事を更新していないでした
よく来る例の“紅茶インフレ”なんですよ
あの勢いでお年始から紅茶買ってたら当たり前にそうなるよね

自重しながら生きてたのに、あることが原因で4月半ば
出勤しながら道端で立ちゲロ吐くくらいの体調不良に襲われ
胃とすい臓が壊滅的ダメージ
紅茶すら飲めない状態が何日か続く
そして、ようやく飲めるようになって、またしても3日前からカフェイン中毒に(笑)
…バカ丸出しとはこのことだ、馬鹿者め!
くるっくるも小康状態になったので、新たな展開をご報告いたします

KUSMI TEAもらったー!!

例のハロッズNO.16とM.Fのバビロニアをふるまってくれた紅茶好きの後輩さんからである
(詳しくは『実家で紅茶難民化する! 起死回生のティーバッグ研究室…救援物資はハロッズNo.16 』で)
実はその前に、イギリス土産に「レオニダスのフレーバーティ」を頂いていたのだが
トワイニングの魔窟に迷い込んでいたために、美味しく頂きながら
すっかりレビューの順番が後回しになってしまった
すみません、いろいろお世話になってるのに…不義理な人間で

さて今回頂いたKUSMI TEAは、最近SNSの紅茶コミュとかでよく見かけるようになったブランドである
もう、基本姿勢がノーブルでおっとりしていて上品な私としては
最新の情報なんて「あら、そう?」的に優雅に流してしまうのですが
目の前にするとさすがにドキドキしますわね!
詳しくは高森清八郎商店さんのHPを見ておくんなさい

リンクを飛んで頂ければ分かるが
『クスミティの創始者クスミチョフはその帝政ロシア時代の1867年セントペテルスブルグにて創業』した
モスクワに行ってロモノーソフ紅茶器6客セットとサモワールを担いで帰ってきた私としては
ロシア人の紅茶屋というのは、なんとも感慨深いものがある
KUSMI TEAはフレーバーが良いとの評判があるが
水が不味すぎるロシアでフレーバーティが受けるのも無理からぬ話ではある
水は本当に不味かった…うっすら黄緑だったし

さて、可愛いおしゃれな缶は25g入り
カフェイン中毒になりやすい私を気遣ってくれたのか
デカフェ(カフェインレス)のアールグレイである!
優しさがあふれてます
正式名称は『アールグレイ デテイン ウィズ シトラスフルーツ』という

缶を開けると…


良質な大振りの中国茶葉に柑橘系の香り
当然ベルガモットだが、たしかに裏にレモン、ライムが隠れてる
この香りはジンライムに似てる
エディアールブレンドはオレンジ系の甘め柑橘系だが、ライムは新しいな!
これは東欧風なんだそうだ
レモンティって東欧風なのか、知らんかった

では、淹れてみましょう
3gで150ml、いつもの分量でGO
さあ、お味はいかがでしょうか?

まず爽やか系シトラスの軽い香りがふわっと香る
ケミカルっぽくないのが上品で良い
アールグレイの押し付けがましいのは鼻につくし、喉に痛い
さすがに高級茶葉だけあって淹れるとマイルドな香りになる

味は、渋み、刺激感はなく、喉ごしが滑らかで、舌触りもすっきり
爽やか系のシトラスだけあって、全体的に軽やかさを演出している感じ
ライムが案外効いてる
デカフェだが風味はよく温存されていて、コクより軽さの演出が効を奏している
茶葉の甘さが後口に残るのでいい茶葉だと分かる
ただ、カフェインレスであるが、カテキンやタンニンはそのままなので
空腹だと胃には少し来ます
朝より、寝る前に飲む方があってるかもしれません


これを飲んでいるとモスクワのサーカスを思い出す
レモンとライムの香りは、少し駄菓子やシトロンや子供の遊びの感じを思い出させる
同時にカクテルのジンライムやレモンとコロナビールみたいな大人の遊び心でもある
そしてサーカスは大人も子供も興奮する
ライムグリーン・レモンイエロー、ピエロのアンブレラとサーカス小屋のカラフルな天蓋のようだ

ロシア人はサーカスが大変好きで、1年中サーカスを常打ちしている
サーカスは移動式のテントではなく、立派なサーカス専用の常打ち大劇場がモスクワに2つもある
どれだけ好きなんだ(笑)
昔からある「オールド・サーカス」と、1971年創設の「ニュー・サーカス」の2軒があって
私は優秀なガイドさんのおかげで旅行中に両方見に行けた
サーカスにはなぜか、よく不可抗力的に連れていかれる
アレグリア系のものも含めたら、人生で5回は観に行ってるんじゃないだろうか?
私はあのある意味完成されたサーカスという娯楽はとても好きである
あの独特の雰囲気は映画も芝居も遊園地もマネできない何かがある
明るさと暗さと無邪気さと艶かしさが同居し、動物も人間も普通じゃできないことを
平然とやってのける
目的は、ただ楽しむためだけに…
この世の中の投影のような世界ともいえる

ちなみにロシア人の子供のなりたい職業NO.1は、サーカスのピエロだそうである
今から15年くらい前の情報ですけどね

懐かしいことを思い出させてくれた紅茶でした
ハラショー
スパシーバ!