越後ゆかりの古浄瑠璃「弘知法印御伝記」復活上演のきっかけを作って下さったドナルド・キーン先生が2月24日他界されました。10年前に柏崎で初演、県内各地と東京で上演後、一昨年6月にはロンドン大英図書館で(正本)里帰り公演、最後にお目に掛かったのは昨年5月の草加市公演でした。文楽の原型ともいえる古浄瑠璃一人遣いの人形芝居の面白さを国内外に広めて下さり、2013年柏崎に開館した「ドナルド・キーンセンター柏崎」には昨年、常設の小劇場が出来て猿八座の定例公演が軌道に乗りつつあるところでした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
2017年6月、大英図書館にて 撮影:宮澤正明氏