猿八座 Saruhachi-za

佐渡の人形遣いの独り言

追悼 ドナルド・キーン先生

2019-02-24 16:53:28 | 日記

 越後ゆかりの古浄瑠璃「弘知法印御伝記」復活上演のきっかけを作って下さったドナルド・キーン先生が2月24日他界されました。10年前に柏崎で初演、県内各地と東京で上演後、一昨年6月にはロンドン大英図書館で(正本)里帰り公演、最後にお目に掛かったのは昨年5月の草加市公演でした。文楽の原型ともいえる古浄瑠璃一人遣いの人形芝居の面白さを国内外に広めて下さり、2013年柏崎に開館した「ドナルド・キーンセンター柏崎」には昨年、常設の小劇場が出来て猿八座の定例公演が軌道に乗りつつあるところでした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

  

                  2017年6月、大英図書館にて        撮影:宮澤正明氏


親鸞記

2019-02-03 11:07:59 | 公演

 真宗大谷派(東本願寺)三条教区のご依頼により、1630年代に初演されたと考えられる古浄瑠璃「親鸞記」を復活上演します。正本は「阿弥陀胸割」と同様に古活字版で出版された、古浄瑠璃の中でも古い江戸初期の高僧伝、9歳で出家し90歳で入滅する親鸞聖人の生涯を描いた6段の正本を4段に再構成して上演します。

 6月2日(日)10時から三条別院で行われる「親鸞聖人七百五十回御遠忌」法要の一環として行われますので、観客席約400は全て檀徒の皆様で埋まりますが、参詣される一般の皆様も、客席の後方、脇からご覧いただけます。法要に参加される御門徒の皆様を優先させていただきますので御了承下さい。13:30開演、約1時間半の公演です。