初日の夜公演は寒い時期で風邪をひかれた方もあり、空席が目立ちましたが、二日目は満席となり、
盛況のうちに新春公演を終えました。ご覧いただいた皆様、主催者、関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。
「平家物語」を演誦する鈴木孝庸師。楽器(琵琶)も奏法も700年の伝統を受け継ぐ平曲の数少ない演奏家のお一人です。源平物の浄瑠璃でも聴き慣れた詞章が淡々と語られるのを聴いて、平曲が浄瑠璃の素であったことを再認識しました。
今回初演の「卒塔婆引き」の場。源氏の侍、藤九郎盛永と金王丸は主君源義朝の墓前で言い争い、八寸角の卒塔婆を引き合い、怪力の二人は卒塔婆を捻じ切ってしまいます。卒塔婆の書き方は稽古場をお借りしているお寺の方丈様に教わり、書の心得ある渡部八太夫が書きました。
立回りの稽古をする園部喜八、7年ぶりの新入座員です。新発田市の稽古場近くに住み、NPO法人「日本里山の森林を育む会」(http://www.satoyama-npo.org)新潟県支部長を務めています。
座員を募集しています。人形を遣ってみたい方、浄瑠璃を語ってみたい方、ご連絡下さい。