猿八座 Saruhachi-za

佐渡の人形遣いの独り言

阿弥陀胸割

2012-04-04 21:20:31 | 出演予定

2月の能楽堂公演には大雪にもかかわらず2回とも100人を超えるお客様に御覧頂きました。企画していただいた新潟大学、観客の皆様に厚くお礼申し上げます。

西洞院時慶の日記に、慶長19年(1614)9月21日「阿弥陀胸割」が上演された記録があり、語り物の浄瑠璃と操り(人形)の共演としては最古の演目の一つと考えられています。古浄瑠璃の復活上演に挑む「猿八座」としては是非とも取り上げたい演目です。

インドの長者夫婦が退屈凌ぎに悪行を重ねて地獄に堕ちる。残された幼い姉弟は放浪の末、両親の供養の為に身を売り生き肝をとられるが、阿弥陀像が身替りとなり姉弟は無事、阿弥陀像の胸が割れて血を流すというあらすじ。この物語では姉の誕生日、壬辰の年、辰の月、辰の日がキーワードとなりますが、今年は60年に一度の壬辰の年にあたり、辰の月、辰の日は4月13日。昨年から稽古を始め、まだ衣装、道具類は製作中ですが、記念すべきこの日に稽古を公開します。

公開稽古「阿弥陀胸割(あみだのむねわり)

4月13日(金) 18時~(約1時間半)

於 ・ 新潟県新発田市真中(東光寺境内) 猿八座稽古場「心萃房(しんすいぼう)

入場無料、持ち込み飲食可

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                                          「阿弥陀胸割」に使う小道具の経本