11月7日(日)村上市で「説経・をぐり」の2幕を上演します。全6段の内、前半の3段を昨年仕上げ、今年は後半の3段(四、五、六段目)を稽古中ですが、冒頭から結末まで起伏に富んだ物語で、1段を単独で上演しても理解し難く、全段通し上演を目指しています。4時間通しの公演は演者も観客も相当疲れそうなので、今回、小栗が毒殺される三段目に、冥途で裁きを受け蘇る五段目を繋げてご覧いただきます。小栗が人食い馬の鬼鹿毛を曲馬の如く乗りこなす三段目と、小栗とは似ても似つかぬ姿の餓鬼阿弥を乗せた土車を狂女の装いで曳く照手車曳きが見せ場です。