上越市、高田世界館での「山椒太夫」六段通し公演が終わりました。実行委員会の代表、川村知行先生は仏教美術が御専門で「弘知法印御伝記」以来、企画、監修でお世話になっています。世界館での公演は2012年に「阿弥陀胸割」、2014年は「山椒太夫」三段組みを、翌年から3年連続で六段通し公演を続けることが出来ました。この芝居は人形と道具類が多く、座員以外の人手が必要です。実行委員の皆様には舞台転換だけでなく、遣い手としてもご登場願いましたが、「直井の浦」ゆかりの上越市の皆様の熱意があればこそ出来た企画でした。5年目の今年で通し公演は一応終了しますが、今後も短縮版や他の演目を上越市で上演させていただけるよう願っております。高田世界館も5,6年の間に日本最古の映画館の風合いを保ったまま改修が進み、上映も軌道に乗ったようでお慶び申し上げます。ご覧いただいたお客様、ご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
大道具の一つ 四天王寺の百人(は居ませんが)の稚児若衆 四段目「厨子王出世の段」