猿八座 Saruhachi-za

佐渡の人形遣いの独り言

新春は東京へ

2015-11-19 10:59:28 | 公演

                

                             公開稽古の一場面「耳なし芳一」  雨の夜、芳一は人魂が揺れる安徳帝の墓前で琵琶を弾いていた。

 11月15日、心萃房での公開稽古が今年最後の公演となりました。近隣の方々のほか、10月の各地での公演を観た方や、遠くは上越市から合わせて約30名ほどのお客様に来ていただきました。有り難うございました。

 今年の公演はずべて終わり、来年の稽古に入ります。1月は9日から23日まで、東京千代田区(馬喰町)の画廊喫茶「ART+EAT」で猿八座の人形の展示と公演があります。詳しくはチラシが出来次第お知らせします。

1月16日(土)午後6時30分~ 電気幻燈×語り 

                               ●今様説経祭文「件」(原作:内田百 翻案&節付:渡部八太夫) ●素浄瑠璃 「耳なし芳一」

1月22日(金)午後7時~ 人形浄瑠璃公演  ●「三番叟」「角田川」「山椒太夫‐鳴子引き‐」

1月23日(土)午後3時~ 人形浄瑠璃公演  ●「三番叟」「角田川」「信太妻‐子別れ‐」

 

 

 


文弥節人形浄瑠璃の祭典

2015-11-11 11:49:08 | 日記

 11月8日、鹿児島県薩摩川内市で第30回国民文化祭「文弥節人形浄瑠璃の祭典」が開催されました。全国4県に伝わる文弥人形の一つが薩摩川内市の旧東郷町にあり、4県5座が一堂に会する初の催しとなりました。永年、各地の文弥人形を調査なさっている早稲田大学の和田先生が進行を務めたパネルディスカッションや交流会の席では、やはり後継者不足が一番の話題になりましたが、宮崎県都城市山之口麓の保存会長さんの「後継者対策は長い目で見るのが良い。子供や若者に教えておけば、すぐにとはいかないまでも将来受け継いでくれると期待して」という意見に落ち着きました。会場は客席数1200の大ホールでしたが、900人のお客様にご覧いただけました。江戸時代初期から今に伝わる文弥節人形浄瑠璃は地域ごとに変容していますが、共通点も感じられ、見ごたえのある催しとなりました。遠からず同様の公演が出来ますように。

 

                鹿児島県東郷文弥節人形浄瑠璃保存会による「源氏烏帽子折」伏見の里、雪の段

 

              石川県深瀬でくまわし保存会による「源氏烏帽子折」四段目、田村川の段

 

 

 

 

 

 


真明座、鹿児島へ

2015-11-05 08:59:46 | 日記

11月8日(日)、鹿児島県で開催中の国民文化祭に佐渡の真明座が出演します。

国内4カ所に伝わる文弥人形(文弥節人形浄瑠璃)が一堂に会する初めての催しです。

午前中は「出世景清」 真明座は 訴人の場、小野の姫道行

           宮崎県山之口麓の座が 牢舎の場

午後は「源氏烏帽子折」 石川県東二口の座が 卒塔婆引き

            鹿児島県東郷の座が 雪降りの場

            石川県深瀬の座が 田村川合戦の場 を上演します。

古浄瑠璃の愛好家、研究者必見の催しです。是非ご覧下さい。