猿八座 Saruhachi-za

佐渡の人形遣いの独り言

「山椒太夫」公演のご案内

2013-02-23 18:49:59 | 公演

 昨年初演した「山椒太夫」-鳴子曳き、母子対面の場ー(参照・http://blog.goo.ne.jp/ningycyathemis38237/d/20120506)に加えて、今年は母子が人買いに買われて直井の浦で離ればなれになる場と、安寿、厨子王兄弟が売られた丹後・由良の場を加えた三段仕立て(約2時間)の上演に取り組みます。

「鳴子曳きの場」は4月に新潟県内2ヵ所で上演します。

①「新保まつり・郷土芸能鑑賞会」 入場無料 
   日時 : 4月15日(土)午後2時ごろから 
   会場 : 大慶寺 佐渡市金井新保

②「アート ミックス ジャパン 新潟 2013」
  『にいがた総おどり』が企画する和の芸能の祭典に、能舞台を活かした新演出で参加します。

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日時 : 4月20日(土) 10:30開場 11:00開演
会場 : りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)能楽堂
料金 : 1,500円

チケット購入方法など詳細は『にいがた総おどり』HP www.soh-odori.net をご覧下さい。


新潟公演終了

2013-02-22 00:08:39 | ブログ

 「阿弥陀胸割」新潟県民会館公演は、2日間とも満席、無事終了しました。御覧頂いた皆様方と新潟大学人文学部地域文化連携センターの皆様に厚くお礼申し上げます。

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               稽古場の外は雪。↑  天寿、ていれい姉弟↓   2月11日 佐藤政司氏 撮影

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 数々の財宝を持ち、老いることも出来ない長者夫婦は退屈しのぎに悪行を働き、釈迦に成敗される。両親と財宝を失った姉弟は乞食となり流浪するが、両親を供養する為、命と引き換えに阿弥陀堂を建てて貰う。姉・天寿は大萬長者の息子の難病を治す為に、生き肝を取られるが、阿弥陀が身替りとなって救われる。

 今から400年前、仏教布教の為に作られた荒唐無稽な話しといってしまえばそれまでですが、延命治療、難病治療(臓器移植、iPS細胞)が話題になる昨今、生老病死ー「四苦」を如何に受け容れるか、上演する度に考えさせられます。観劇なさった皆様はどのように御覧になったのでしょう。