猿八座 Saruhachi-za

佐渡の人形遣いの独り言

11月18日「佐渡人形芝居の集い」

2018-11-19 10:54:09 | 公演

  

    

 長岡の新潟県立歴史博物館特設会場で県内外からお出でいただいた300名のお客様にご覧いただきました。佐渡では31年前から21年間、毎年「人形芝居発表会」が開催され、説経、のろま、文弥人形の競演を観ることが出来ましたが、活動が困難になった座もあり、2009年、多摩説経節の薩摩若太夫をゲストに迎えて開催された会が最後になりました。若太夫は2011年から猿八座の座付き太夫を務める渡部八太夫、全く縁とは不思議なものですが、各地の伝統人形芝居は継承の危機を乗り越えて活動を続けています。昨年に続き、歴史博物館の主催で白山市東二口の座にも来ていただき、各座の交流が出来、また予想外に多くのお客様にご覧いただくことが出来ました。上演経験のある演目の他の座の上演を観ることは大変参考になり、演出面や後継者育成の課題も見えてきます。出来ればこの催しが恒例となればと願っています。猿八座は佐渡の文弥人形を基本に、各地の伝統人形芝居も参考にして、一人遣いの人形浄瑠璃を生きた芸能として上演活動を続けています。11月24日(土)柏崎ドナルド・キーンセンターでの「古浄瑠璃をもっと楽しむ講座」への参加をお待ちしております。