猿八座 Saruhachi-za

佐渡の人形遣いの独り言

「源氏烏帽子折」初演

2014-09-02 23:34:09 | インポート

 8月30日に豊田市の琉球カフェ「てぃーだかんかん」で「源氏烏帽子折」と「狢」を初演しました。公演の様子は渡部八太夫のブログをご覧下さい。

http://satuma-sekkyo.blog.ocn.ne.jp/wakablog/2014/08/post_8b33.html

 豊田市での初公演は今から20年前、元早稲田小劇場の俳優で現在は語り手として活躍している古屋和子さんにお招きいただき、寺部八幡宮「篝火の夕べ」に当時私も加わっていた佐渡の文弥人形一座「大崎座」が出演しました。古屋さんは豊田市での活動が永く、今年で14回目となる「豊田スト―リーテリングフェスティバル」の監修、出演を続けられていますが、2011年から3年続けて「猿八座」がこの催しに招待されたことがきっかけで、昨年初めて「てぃーだかんかん」で公演させていただきました。演奏会や美術・工芸品の展示が頻繁に行わていますが、何より店長の板倉さんが作る琉球料理の味は絶品です。

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       「源氏烏帽子折」に登場した新作のかしら 弥平兵衛宗清

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          「狢」に登場した、こちらも新作の むじな親子

なお、「源氏烏帽子折」ー竹馬の場、伏見の里の場ーの稽古を公開します。申込み不要です。是非ご覧下さい。

日時:9月15日(月曜日、敬老の日) 午後2時開演

会場:新潟県新発田市真中 東光寺境内「心萃房」

 

 


東京・等々力不動尊五月大祭

2014-05-04 17:57:51 | インポート

 東京都世田谷区の満願寺別院・等々力不動尊http://www.manganji.or.jp/map.htmlの五月大祭に出演します。

 *演目 「山椒太夫」鳴子曳きの場

 今回は佐渡「吉栄座」座長の川野名孝雄さんに猿八座の遣い手2名が加わり、渡部八太夫、中田惹八(三味線)の演奏と初共演します。川野名さんは私が加わる「真明座」の座長でもあり、今回、主役の御台所を遣います。短い時間ですがご期待ください。


新潟公演 御礼

2014-03-14 23:26:27 | インポート

 3月8日、新潟県民会館小ホールで2回合わせて360名のお客様にご覧いただきました。新潟大学人文学部附置地域文化連携センターが主催する猿八座公演は今年で3回目となりましたが、なじみ深い外題でもあり、今回が最もお客様の反応が大きく、好評をいただきました。観客、スタッフの皆様に厚くお礼申し上げます。

 「山椒太夫」は4月26日(土)、27日(日)に開府400年を迎える上越市の高田世界館で再演いたします。近日中にチラシが出来上がりますので追って掲載いたします。

 4月5日、アートミックスジャパンでの公演も是非ご覧下さい。   http://artmixjapan.com

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            「山椒太夫」二段目ー姉弟山別れー 安寿と厨子王


2011年

2011-06-01 21:44:43 | インポート

6月1日、何と2011年初のブログ更新となってしまいました。

1月、2月と新発田の稽古場で「信太妻」の稽古を続け、3月11日、新潟へ向かうフェリーの船内放送で地震発生を知りました。4年前の中越沖地震のときも船上にいて、全く揺れは感じませんでした。報道で次第に明らかになる被害の甚大さを気に掛けながら3日間の稽古を終え、15日、新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)の初日から二日間は公演を打てたものの、最後の17日は停電が計画されて中止、このあと19日,20日は八王子でも公演の予定がありましたがこれも中止となりました。

震災と、未だに終息しない原発事故の被災者の皆様におかけ出来る言葉は見つかりませんが、4月10日新潟県阿賀野市の「環翠楼」で開かれた公演についてご報告します。環翠楼は五頭温泉郷の旅館で、美しい森と庭園の中に明治・大正の建物が配置されています。震災前から女将さんがご贔屓のお客様に参加を呼びかけて下さいましたが、震災後に申込まれたあるお客様に公演自粛の可能性もあるとお伝えしたところ、こんな時にこそ是非やって下さいと励まされたとのこと。詳しくは環翠楼の若女将さんのブログをご覧下さい。http://kansuirou.blog60.fc2.com/blog-date-201103.html

定員を超える70名のお客様に御覧いただいたことで、どんな状況下でも舞台が果たせる役割があるのだと、確信することが出来ました。                  S078m_2S51m_2

        環翠楼公演 「小栗判官」照手車曳きの段  説経節の会・保戸塚 時久さん撮影

写真の通り、環翠楼公演の語りは越後角太夫さんに代わり、急遽、八王子在住の薩摩若太夫さん(東京都指定無形文化財「薩摩派説経節」の十三代目家元)、相三味線は京屋惹さんが勤めました。角太夫さんは謂わば間接的に震災の影響を強く受け、しばらく舞台に立てなくなりました(現在は健康上の問題は全くありません)。唯一の太夫を失った「越後猿八座」は解散し、残った遣い手は「猿八座」座員として活動を続けることになりました。9月には愛知県で「信太妻」の公演がありますが、これも若太夫さんが床を勤めます。「猿八座」のあらたな出発です。

薩摩若太夫さんのホームページ http://www6.ocn.ne.jp/~sekkyo/satumatop.htm


日本海時代の祭典

2010-03-09 00:39:06 | インポート

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                                         「弘知法印御伝記」四段目  倶利伽羅峠の烏天狗

佐渡の外海府、関の集落へ行ってきました。9月初めに開かれるイベント会場の下見です。「日本海時代の祭典」は1970年以来40年間毎年開かれている、知的好奇心旺盛な人なら誰でも参加できるお祭りです。第41回の今年は9月3、4、5日の三日間、「佐渡・文弥人形の伝承と創造」をテーマに、文弥人形の語り手、遣い手の名人を育てた外海府の人と暮らしを見聞します。4日は「真明座」による文弥人形の上演もありますが、会場となる国民宿舎「海府荘」の地物の魚料理は絶品です。