猿八座 Saruhachi-za

佐渡の人形遣いの独り言

信太の森

2011-11-11 18:17:01 | 旅行記

11月6日(日)大阪府和泉市で開催された「信太の森芸能祭」に出演しました。勿論演目は説経「信太妻」。その他、地元の歌舞伎、江州音頭、太鼓、コーラスまで全て演題は葛の葉がらみです。7年前の安倍晴明生誕1000年記念の芸能祭には佐渡の文弥人形で出演しましたが、その翌年から和泉の市民と子供たちが始めた歌舞伎が毎年上演され、今年はゲストとして招待された八太夫師匠の計らいで再び所縁の地で上演することが出来ました。

           Imgp0649

信太の森で保名父子の前に現れた狐が姿を映し、再び母・葛の葉の姿に戻った「鏡池」。開発が進む中、この一帯は史跡公園として保存されています。右手の森は和泉国三ノ宮「聖神社」に続く。

 Imgp0655 Imgp0663

江戸初期に再建された桧皮葺きの「聖神社」社殿。森の中にはお稲荷さんも祀られています。

こちらは近くの「葛の葉稲荷神社」。樹齢二千年余の楠が茂る境内で出合ったお狐様たち。

Imgp0634 Imgp0636_2

         Imgp0638 Imgp0644
 Imgp0643


豊田公演

2011-09-22 11:14:25 | 旅行記

「豊田市市制60周年記念農村舞台アートプロジェクト」の一環として、岩倉神社の農村舞台で9月18日「信太妻」を上演しました。同市の寺部八幡宮では15年ほど前に2度公演させて頂きました。当時から市内にある農村舞台で公演をとのお誘いがありましたが、地元の方のご努力が実り今回素晴らしい舞台で公演出来ました。

 Imgp0629

                 岩倉神社本殿前の舞殿を兼ねた拝殿。

 Imgp0625

市内に78残る農村舞台の中でも古く、文化五年(1808)に建てられた回り舞台もある間口8間の立派な舞台。普段は地芝居の稽古、公演に使われています。観客席は手前の露天で雨を心配しましたが、台風15号が迷走したお蔭で当日は晴天。演目にぴったりの秋の虫の声とともに満席のお客様からの大きな拍手が夜の境内に響きました。


サハリン公演

2011-09-13 22:56:10 | 旅行記

ユジノ・サハリンスクで開かれた「第一回サハリン国際人形劇祭」に招かれ、「信太妻」を上演しました。飛行機が遅れて9月7日夕方到着、8日の舞台仕込みは夜10時半から翌日午前3時までかかり、9日は朝から舞台の準備、12時から2回公演、解説と続き、帰りの飛行機もサハリンをを6時間遅れて出発、あわただしい日程でしたが一行10名、予定より1日遅れて11日に無事新潟に戻りました。ハンガリー、トルコ、ロシア国内の4劇団と交流、8日には主催者の「サハリン人形劇場」が用意してくれたバスで観光も出来ました。劇場スタッフの皆様、通訳のエレーナさん、終始お手伝い頂いたボランティアの学生の皆様に心から感謝します。

         Photo_2

在ユジノサハリンスク日本総領事・小池孝行氏が開演前の挨拶をして下さいました。

         Photo_3

公演後、人形浄瑠璃の解説をする八郎兵衛、八太夫、通訳のエレーナさん。

以上2葉の写真は祭典のホームページhttp://molute.ru/post/58より。

Photo_6 Photo_7

ユジノサハリンスクから北へ約50km、海岸の砂浜で琥珀が拾えます。バスに同乗した各国の出演者と共に琥珀探しのひと時、岩の上にはアザラシが群れています。旧日本軍の砲台もありました。少し離れた海辺の村に宮沢賢治が逗留したとか。外国へ行くたびにジョン・レノン「イマジン」の歌詞を思い出します。