猿八座 Saruhachi-za

佐渡の人形遣いの独り言

山椒太夫

2012-05-06 19:12:57 | 公演

 今月も心萃房(稽古場)で公開稽古を行います。演目は「山椒太夫」。五大説経の一つにも数えられる名作ですが、佐渡には少し変わった筋立ての正本が残っています。多くの正本では丹後・由良の山椒太夫に売られた安寿、厨子王姉弟、姉の安寿は厨子王を逃がした責めを負い、殺されてしまいますが、佐渡の正本では責め苦に遭う安寿を家来の小八が救い出し、姉弟の母が売られた佐渡へ渡ります。 弱り果てた安寿の為に小八が水汲みに行った隙に安寿は母にめぐり会いますが、盲目となった母は縋りつく娘を、いつもからかいに来る土地の者と思い込み、杖で追い払います。足腰立たぬ安寿は急所に杖を受け息絶えてしまいます。 渡部八太夫さんが文弥節を取り入れて新たに作曲しました。 

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                 小八は近くの清水を水筒に詰めて来るが・・・

「猿八座」公開稽古「山椒太夫」ー鳴子曳きの場、母子対面の場ー

日時: 5月19日(土)14時開演  上演時間約45分

場所: 新潟県新発田市真中「心萃房」(東光寺境内、旧児童館)

入場無料、多数の御来場をお待ちしています。


阿弥陀胸割 公開稽古

2012-05-06 16:08:12 | 公演

この演目に因縁深い、壬辰の年辰の月辰の日ー2012年4月13日に「心萃房」稽古場で公開稽古を行いました。写真は公演直前に出来上がった一光三尊像(一つの光背を背にする阿弥陀三尊像)、両親の供養の為に生き胆を売った娘(天寿)の身替りになって、阿弥陀さまの胸が割れ、天寿は救われます。
            Sanzon