新潟大学人文学部附置「地域文化連携センター」主催の公演は今年で6回目となりました。センター長として長年お世話いただいた栗原隆先生に感謝申し上げるとともに、間も無く退官の日をお迎えになることを心よりお慶び申し上げます。今回は鈴木孝庸先生の平曲と猿八座の演目がどちらも同じく鬼界が島の俊寛であり、お客様にもその対比をお楽しみいただけたようです。「平家女護島」は佐渡の文弥人形でも度々上演されますが、猿八座は今回が初演。俊寛、康頼のカシラとほとんどすべての衣装を新しく作りました。頬が痩けた俊寛のカシラや、流人の衣装は他の演目に転用出来そうにありません。遠からず再演したいと思います。
夫婦になった島の娘・千鳥と丹波少将成経(中の二人)を祝い、酒に見立てた山水を酌み交わす俊寛(向かって右端)、平判官康頼