10月4日に新潟空港を出発、ソウル・仁川経由でパリに到着、5日、6日はリヨンで、7日~10日は連日パリで公演し、11日夜にパリを発って12日夜新潟空港に無事戻りました。雨は10日の公演後にぱらっと降っただけで、概ね好天に恵まれました。
4日深夜リヨンに着き、翌朝から仕込みです。二日間「信太妻」を上演しました。
リヨン公演は在リヨン日本領事事務所が企画した「日本と日本語-その底流にあるもの」と題した行事の一環でもあり、所長の小林龍一郎さん(写真向かって一番右)をはじめ、事務所の皆さんが歓迎して下さいました。
パリの会場は公演を主催する「世界文化館(Maison des Cultures du Monde)」の劇場が急に使用出来なくなり、凱旋門近くのブローニュの森の入口にあるサーカスのテント小屋でした。残念ながらサーカスを観ることは出来ませんでしたが、古典的サーカスで人気のある「ロマネ(Romanés)」サーカスの方々は毎日会場を掃除して、コーヒーをご馳走して下さったり、テントの支柱をスルスル登って「源氏烏帽子折」に使う雪籠を吊るなど、舞台作りも手伝って下さいました。テント小屋での上演は、車の騒音も気になりましたが、近世四条河原の莚掛けの芝居小屋や唐十郎の紅テントを彷彿とさせ、出発前から楽しみにしていました。団員はこのテント劇場の周りに停めたキャンピングカーで暮らしています。しばらく此処に残って団員と暮らしたくなりました。