9月26日から3日間、石川県白山市市制10周年を記念して開催された「人形浄瑠璃まつり」に真明座と共に参加しました。白山市(旧尾口村)深瀬、東二口両座の木偶は佐渡の文弥人形の原形を偲ばせる作りで、その操法を舞台裏からも拝見して大変勉強になりました。いずれも一人遣いでありながら、佐渡の文弥人形は明治以後、興行として上演されたこともあり、人形は約1.5倍大きく、構造も異なりますが、遣い方の基本は遣い手の動き、特に足腰の動きが大切という点で一致しました。語りは深瀬の場合は三味線の伴奏が無く、東二口も佐渡の文弥節より曲節は単純ですが、舞台進行のテンポが速く、古浄瑠璃を彷彿させるものでした。松任市の会場に展示した人形は偶然にも4座とも常盤御前でした。
常盤御前 東二口 深 瀬 真明座 猿八座(かしら のみ)