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気分はいつも、私次第

今の自分、気に入っています

エンリケ 再見!

2006-10-13 12:48:21 | マンガかぁ
最初に。夢です、夢。って、叶えば良いなでは無く、グーグー寝ながら見る夢。
本当に、こんな夢、見てしまった。

ある一室。私は仲間の誰かと一緒に、萩尾望都氏の手伝いをしている。
その横では、青池保子氏が、漫画を描いている。
(2人とも、お顔は知っているので、まぁ、分かった)
青池氏の横には編集者がいて、「先生、頑張って」って励ましている。
どうも・・・アルカサル前編100ページ、描いている模様。
(でもアシさん達はいない。無理だって)
私は、それが気になって、横目でチラチラ見ている。

さて、青池氏が「出来ました!」と言って、
原稿をポンポン揃えて、大封筒に入れている。
編集者は「早く、早く!タクシーが待っていますよ」って叫んでいる。
(どうも、青池氏御自身が原稿を持って、編集部へ行く模様)
今、青池氏が立ち上がろうとした時、私が喚いた。
「センセ!青池センセ!エンリケを!エンリケを見せてくださ~い(絶叫)」
ヘッ?と言う顔の青池氏。編集者が、もろ嫌な顔をした。
でも青池氏は「仕方ないわね~」って顔して、封筒から原稿を出してくれた。
「全部は見せられないから。少しね」
と言って、原稿や手で隠しながら。あるひとコマだけ見せてくれた。

それは、主要人物の群像状態のコマ。
多分王様やロペスもいたんだろうけど・・・覚えていません(投石御免)
エンリケは?と見たら・・・心が叫んだ!
『だ、大分変わったナァ。なんか若返った?』

「ハイ。もう御仕舞いね」って、青池氏は原稿を封筒に入れ
編集者と共に、ダダダッと階段を降りていった・・・

はい、ココで終了。目が覚めました。午前5時半。目覚ましが鳴ったのだ。

ビックリした~。漫画の夢など、記憶に無いし・・・
1番ビックリしたのは、私、エンリケ、夢に見る程、愛していた?
別に、想いながら寝た訳でもないしね~。全然、アルカサル、読んでいないし。

でも、エンリケは?て叫ぶんだから・・・どうなんだろうね?
オ、落ちが無いぞ・・・

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アルカサル、再開!!で完結!!!

2006-10-05 17:48:16 | マンガかぁ
待ってよかった・・・報われましたわ~。

青池保子氏公式HPの日記に、アルカサル再開の情報が掲載されています。

日記によると・・・
来年(2007年)2月発売の、姫金に掲載。
100ページの前後編。計200ページの予定。
これが・・・完結編となるそうです・・・・

残りが、200ページで、終れるのか?
と言う憂いは、心のポケットに仕舞って置いて♪

何より再開される事が、嬉しいよね。
それで、決着付けて下さるのだから、ありがたいデス。
このひと言に尽きる!!

ムカ~シ、ムカ~シ、某連載マンガ作品が
作者の都合で、ラストまで描けず、他のマンガ家さんが描いて終了。
それは、苦肉の策で、ファンを裏切らないって行為だったかも知れないが
私は・・・嫌だったです。

青池氏の手で、決着を付けて下さる!
これ以上の喜びが、ありますか?無いでしょうね・・・

どうせ、どうせ、エンリケは悪役まっしぐら位じゃなくて
どれだけ王様に惨い事をやって、そうやってファンの憎しみを買う事でしょう。
そんな事、言われなくても、ヨ~ク分かっているわい(エッヘン)

それよりも、ドイツ化している私の頭ン中
カスティリヤに変換するのには・・・どうしたらよいのやら(苦悶)

それには・・・来年の2月、エンリケを見た時の反応に素直に従おう。
もしかしたら・・・結構冷静で、客観的に読んでいるかも知れない。
そうしよう。そうしよう。
結論、先延ばし・・・・。

頭ン中で、エンリケとザイス=インクヴァルト・・・
分かる事は、只1つ!!
どーして、どーして、こんな方々を・・・・

コメント、解除致します。
喜びを共にされる方、どうぞ!
ついでに、エンリケファン、もし存在しましたら、御一報下さい<

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花郁悠紀子作品 あれこれ

2006-04-06 15:41:41 | マンガかぁ
 花郁悠紀子さ~ん!大好きです。ホント、大好きだ~!でも文庫版、2冊しか持っていないなんて・・・ファンなのに・・・。花郁さんのカラー、見た事ありますか?カラー、素晴らしい漫画さん、いっぱいいっぱいいるけれど、花郁さん程、透明感あるカラーはそんなにないと思うよ。

 作品で最初に出会ったのは、「フェネラ」連載第1回目。コミックス等お持ちの方は、分かると思うが、第1回目の冒頭はカラーになっている。雑誌掲載時、この部分はオレンジ&グレーの2色カラーだったのよ。それでも十分!私の胸が、ワァ~!!と言う感嘆符状態になってしまった。タイトルが入っている見開きには、フェネラがその細身に、布部分少ないドレスを着ている。でもお姫様風でない。見た瞬間、彼女は騎士、つまり戦う女性なのだなって分かるような雰囲気。その背後には、馬にまたがった妖精風な若者が数人、走り去る様子が描かれている。ちょっと横道にそれるが、花郁氏は、馬が大好きだったという話を聞いた事がある。寛恕の描く馬は、みな神場のごとく、輝いている。言い方替えると、人間が乗るような馬じゃないって事。これは、私の印象ですがね。
 
 この「フェネラ」を読んだ時、今までのファンタジーとは違う、と子供心(当時は子供)にも分かった。守られてメソメソしているお姫さまじゃない。自分の不幸も乗り越えようと、一生懸命もがいている人なんだ。そう言う事が、自分の心に染み込んで来た。「フェネラ」はファンタジーのような背景を持ちつつ、SF作品としても十分素晴らしいと思っている。そのどちらでも通じるような、それでも極上のストーリーを、より素晴らしくさせているのは、その絵だと思う。「フェネラ」は、初期の作品だが、初期でここまで描くか!と、今でも感心する。情に流されなくても、情を大切にしつつ、それでなお、現実も直視するストーリーに、この絵柄は、極上品としか言い様がない。当時、力のある女流作家さんは、SFを描く事が流行っていたような気がする。その中でも、ファンタジーとの見事な融合は、花郁さんしか出来ないんじゃないか?とさえ思ってしまう。人間世界と妖精世界との接触。しかし共存は無理との結論から、一部の政府関係や研究用以外は、裂け目を塞いだ。そう言う背景から、物語はスタートする。フェネラは、人間の父と、妖精の母を持つハーフ。作中では、『キクナラエ』と表現されている。キクナラエ!今変換したら『聞く習え』になってしまった・・・。こんな言葉、聞いた事無いし、それが一層物語りにのめり込むきっかけにもなった。「フェネラ」はウ~ン、読んでも分かりにくいかな?とも思うが、私は好き!が前提になっていて、夢中で読んだ。

 その後、プリンセス&プリンセス系雑誌は、花郁氏目当てで買うようになってしまった。その後出会ったのは、『四季つづり・春の花がたり』。『四季つづり』は、春夏秋冬それぞれをベースとした連作。私は『春の花がたり』が大好き!亡き父の思い出の家にやって来た若い女性。両親の仲はどうも怪しかったらしい。そこで彼女は、春の花が咲き乱れる隠れ家のような場所を見つける。そしてそこで、若い男性、少年といっても良い程の男性と知り合う。彼は、以前からその場所を知っていたようで、彼女はその少年に、惹かれていく。理由は分からないが、惹かれていくのだが・・・って話。今でも、彼女&彼の名前、言えるぞ!(ちなみに、持ってません。この作品)女性=櫂、少年=翔。ついでに父親=舟。少年の母=はるか(漢字は忘れた・・・)エッヘン!『舟をこぐには櫂がいる。そして、はるかに飛ぶには翔(つばさ)が~』とか言うモノローグがあったと思う。もし、どなたか御存知でしたら、教えて下さい。ラストは悲劇だけど、凄く心に残っている。

 その他は・・・全部だ。じゃ無くて・・・『白木蓮抄(マグノリアしょう)』『それは天使の樹』『アナスタシア・シリーズ』が、お気に入りかな?ウ~ン、おっと!『カルキのくる日』が在ったぜ。これを忘れては、ならん(キッパリ)。ゴシック・ロマン風だよね。悲劇は、悲劇らしく。コメディは、洒落たものを。花郁氏は、絶妙に私を、様々な世界へと誘ってくれた。
 
 そして・・・『緑陰行路』後、どうしたのかな?どうしたのかな?と思っているうちに、訃報を知った。残念といっても、諦めが付かない感情が残った。まだまだ、十分にお若い。もし・・・と言う言葉は、今でも時々思うことがある。「もし、花郁氏だったら・・・」その後は、山岸涼子氏の、心霊体験話で、花郁氏の事が描かれていたのを読んだ時、嬉しかった。山岸氏が、仰るところ、十分満足していらっしゃるらしい。笑顔が描かれていた。これは、私の勝手な思いなのだが。いつまでも、いつまでも、心に残る漫画さんの1人だし、いつ読んでも、漫画の表現というものに限りが無い、と言う事を、証明してくれた作家さんだと思っている。

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陽気なギャングが地球を回す

2006-04-03 15:44:44 | マンガかぁ
        「陽気なギャングが地球を回す」 
            原作:伊坂幸太郎  漫画:耕野裕子


 この伊坂さんて、人気作家さんなのね?流行の小説って、全然全く読まないので(苦笑)、無知晒しています。

 1年程前から、「BE LOVE」って漫画雑誌、購入している。「生徒諸君!教師編」とか在って、結構人気雑誌。Hシーンが薄く、マンガ好き少女が年取っても、そう言う感じで読むって雰囲気。で、この雑誌に、時々人気小説の漫画化がされてる。最近では「博士の愛した数式」が漫画化されていて、小説読まない私でも、粗筋は分かっている、と言う次第。この「陽気なギャングが地球を回す」も、5月に映画公開されるもの。漫画を描いた耕野さんが、お久し振り!って感じで、嬉しかった。

 成瀬=人の嘘が分かってしまう=大沢たかお
 雪子=秒単位で正確に時間が分かる体内時計持ち=鈴木京香
 響野=博学であり演説の達人・喋り出したら止まらない=佐藤浩市
 久遠=若きスリの天才=松田翔太

 この4人が主人公。彼らは偶然銀行強盗の現場にいて、他の客達と共に人質であった。人を殺し、銃を撃ち鳴らす強盗達の様子を見て、成瀬が独り言の様に、『俺ならもっと巧くやる』と言い出し、計画を話し出すのを聞き、意気投合した仲間、と言う訳。その後、彼らは集まり、銀行強盗をそれぞれの「特性」を活かし、成功させ続けている、と言う具合。しかし、今回はいつもと違う。不都合生じてしまった・・・サァ大変って展開になっている。

 今雑誌では2話目であり、あと1話で終了。今の所、成瀬と雪子の過去が出てきて、決して彼らが「軽い」銀行強盗では無い事を、知らせてくれる。成瀬は、子供の頃から、人の嘘が分かる為、苦しい思いをしてきた。母親が「お前がいなきゃ生きてゆけない」と言った1年後、他の男と逃げた時も、そう言うものだ、と思っていた。あの言葉自体が嘘だって、その時から分かっていた。その後「決して嘘をつかない」妻と、自閉症の息子と暮らしていたが、養護施設の先生と恋仲になった妻が離婚を申し出て分かれてしまった。雪子は、時間に拘る体質の為か、何でも秒数で判断している。こう言うのも、自分としては不都合は無いのだろうけど、人の理解は得られにくいだろうなって感じ。

 物語は、ハチャメチャ気分のコメディタッチだと思う。これって、各人のセリフが凄いんじゃないかな?つまり、漫画の中でも、皆、お喋りです。響野は当然だが、他の3人も喋る、喋る。セリフの中から、真実を見出す事が読者の快感かな?作者の伊坂氏の事や作品が、全く分からないんだけれど、物語で、成瀬の自閉症の息子・タダシの事を、久遠が「もし火星に連れて行かれても、1番動揺しないのはタダシ君だ」と自分なりの解釈で、自閉症について説明したり、また雪子の高校生の息子・慎一が、虐めに在っている同級生を助けて欲しいと響野に頼むシーンで、これまた響野独自視点の虐め解説もあり、こう言う事を読むと、単に軽いだけじゃないようにも思う。その独自解説も、説得力あるし、結構真理突いてるんじゃないか?って気もして、そこも魅力だと思う。

 描いている耕野氏は、以前って大分以前だけど「ぶ~け」で活躍していたのは知っている。「CLEAR」って作品は、リアルで読んでいた。絵柄は荒っぽいです。どちらかというと可愛い系、でしょうか?でも、以前の漫画もそうだけど、内容は凄く真剣なものが多い。青春の軽いノリではなく、悩んで苦しんで・・・って内容が多い作家さん。絵柄とギャップがあると言えば、その通りだが。でもそのギャップが、また魅力に繋がっている。今回の「陽気な~」でも、成瀬の去った妻に対する未練が、描き込まない線の中から、染み出すように伝わってくる。雪子が「58309秒・・・慎一の出産にかかった時間よ。あの子は私の宝なの」と、涙を浮かべるシーンでは、そう言う言葉では在るが、息子への溢れる愛が見えてくる。耕野氏は相変わらず、魅せてくれるなぁ、って嬉しくなった。線も、どちらかというと硬い線なのに、どうしてこう言う顔が描けるかなって、ただ感嘆するだけである。

 これは映画に行こうって思っている。それとコミックスが出たら購入するつもり。耕野氏の影響、多大です。映画の配役で、響野役の佐藤浩市が、金髪で登場するらしい。漫画では、しゃべくり捲くっているキャラを、佐藤浩市がどう演じるのか?見もの。成瀬の大沢たかおは、私のイメージの範疇だし、雪子の鈴木京香も期待している。雪子はぶっきらぼうに話すので、無愛想な京香さんも楽しみ。

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カラ

2006-03-31 11:26:47 | マンガかぁ
               「鉄錆廃園」  華不魅


 カラは、「鉄錆廃園」に出てくる脇キャラ。男性。本人談、特異体質。生まれつき、凍気を放つ魔力を持ち、周囲を見境なく凍らせてしまう。魔法使いや能力を持つ者は、多少は耐えられるが、一般人ほぼ全滅。一応、凍気が外部にもれないように完全防寒服着せられているが、どうも本人も寒いらしい。仕事は「魔法使い殺し」。ヨナ(カラが所属している国)の支配者(一応そう書いておく)である玉座が、日頃は冬眠しているカラを、仕事の時に目覚めさせている。その見返りとして、戦いで凍気の放出により正気を失い、敵味方構わなくなるカラを、額にはめ込んだ印により、玉座は正気に戻す。

 と、まぁ背景はこう言うキャラなんだけど・・・「鉄錆廃園」って、こんな背景背負ったキャラが殆どなんだから。カラはまだ分かりやすい方だわ。容姿は一応青年だが、600歳は確実。冬眠するからね。で、カラはこのまままでも十分好きなんだけど、胸に鋭く響いてしまったシーンを見て、ますます気になるキャラになってしまった。

 そこは、氷に覆われている1つの村。村人も当然凍っている。1軒の家の中には、何かに掛け様と布を持ち、俯き加減の、優しい眼差しの女性が凍っている。そのシーンには

     ほら、おまえが生まれた村だ  おまえの力で凍ったこの村を
     赤子のおまえが泣いていたこの家を
     見よ  おまえの罪を
             
 こういう言葉が載せられている。つまり、赤子であり制御できないカラの力で凍ってしまった、カラの故郷の村であり、この女性はカラの母親という事になる。

 このシーンを読んだ時、何とも言えない感情が湧きあがってきた。言葉にすると、多分怒り、と言うのが近いか。これがカラの罪?これが、カラの罪と言えるだろうか?という理不尽さへの怒りだと思う。生まれ持った能力は、もう本人にはどうする事も出来ないんじゃないかい?それを、罪と言われたら、本人はどう考えればよいんだよ?って言う風なのが、率直な感情。でも、こう言う事は、マンガや小説は勿論、現実にだって起こっている。本人には、どうする事も出来ない事、生まれながらに持つ事に対して、責めるというのは、どう言うものだろうか。また、責められた本人は、気持ちをどう処理すればよいのか。

 それに呼応して思い出したのが、秋里和国氏の「オリジナル・シン(原罪)」この物語に、双子の弟に異常と言うべき執着を見せる兄に対して、母親がそれを察知し、兄弟を引き離すべく行動するエピソードが出てくる。兄は、弟とは絶対離れたくないと言う意志の下、その邪魔となる母親を殺害するのだが、その殺害シーンの、兄の笑顔が、確信を持って母親を殺害する笑顔が、頭に浮かんで来た。これは、分かる。幼いながらも、自分の意思で罪を犯したのなら、さぁ、どうかその後は自ら決めて下さい、って心境にもなる。

 これに対して、カラの場合は・・・・ただカラが哀れで悲しくて、誰か助けてやってくれヨって気持ちになった。キャラ的には、いい加減で自分勝手で・・・って描かれているが、自分の凍気やまた仕事を考えて、人を遠ざけている結果に見えてくる。この背景で、「エエイ!自分の行ける所まで行ってやる~!」とか風な、某キャラ(誰だ?)みたいだったら、楽だろうに・・・。そう思うと、カラがとっても可愛く思えて来るんだよ。(私が、可愛く思えるキャラは、余り居ないのだが)

 でも、コミックス未収録部分で、カラにも明るい話題が出てきていたらしいので、本心からホッとしている。本当に安心した。私が読んだ様々なマンガや小説の中でも、感情移入してしまったキャラの1人。でも、なんでここまで思い入れるのか・・・やはり華不魅氏の力量でしょうか?

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華不魅作品  あれこれ

2006-03-29 11:47:00 | マンガかぁ
       「鉄錆廃園」「グラマラス・ゴシップ」「夜光雲」「一天四海」



 華不魅、と言うマンガさんの作品アレコレ。華不魅=カズミ、と読む。体調不良で、今お休み中です。もう10年位かな?その間に、短編やイラストは描かれているらしいが・・・。ごめんなさい。情報不足です。まぁ、長編は中断したまま。「鉄錆廃園」と「グラマラス・ゴシップ(G2)」は中断している。某カスティーリヤ歴史作品同様、未収録部分があるので・・・読みたいよねぇ(シミジミ)状態である。

 「鉄錆廃園」は、凄い大雑把に言うと、人間(含む魔法使い)対魔物の戦争モノ。ファンの方々、ごめんなさい。凄い説明です。戦いに参加する双方、それぞれに参加する理由がある。その「理由ある人々」を描いているのが、メインなんだろうけど、数が多いので、読むと最初は混乱する。つまり、それぞれ重要キャラなんだろうけど、それでも多いし。でも、読み慣れてくると、しっかり内容が分かるし、コレでもか!と描かれる人間関係や能力の複雑さも、快感になる事間違い無し!元々デビュー作も魔物モノなので、描くキャラは天下一品です。ここまで、魔物や魔法使い等を、華麗&美麗に描く人はいないと思うよ。絵柄は、冷たい美しさです。どちらかというと表情も乏しい感じ(ごめんなさい)もするが、ファンになってくると、その冷たい表情の下の溢れる感情が、伝わってくる。現在コミックス6巻出ているが、6巻でここまで描くか!と言うように内容が濃い作品。絵柄好み&話良し&キャラ素敵=申し分ありません、だね。私は、非常に好きなのだが、あまり・・・聞かないネェ。

 「グラマラス・ゴシップ」=G2は、連載を読んでいたので、華不魅氏作品として、初めて接したもの。エンヤという少年型サイボーグと、相棒のエドベリとの、賞金稼ぎ物語かと思っていたら・・人気が出て長期連載になった為か、話が複雑になってしまった。「鉄錆~」より、根性入れないと、話が見えなくなってしまうわ作品。エンヤが、ある力を秘めている事、ソレを狙う(で良いのか?)組織のトップの先祖のクローンがエドベリで(あぁ、ややこしい)、エンヤに味方するエンヤに惚れている昔仲間の衣装倒錯者ルシフェル。で、それらに人間が「神」と呼ぶ意識体の介入(と言うか、以前から介入)・・・あぁ、全然説明になっていない。これで、人様が興味を持って下さるか?まぁ、良いか・・・(投げやり・笑)エンヤは、作者も後書で書いているように「名前はバレバレ・某歌手より」エンヤは、少年体型を好んでいるが、少女です。ルシフェルは、ソレを知っていて惚れている。少女容姿の絵もあるので、楽しい。可愛いし。G2は、エンヤを巡る、エドベリ対ルシフェルの愛の争奪戦(?)的要素もあり、コレも楽しいし。でも、やはり、表面には現われない感情を探る楽しさは、「鉄錆~」と一緒!

 「夜光雲」が、1番読みやすいと思う。3巻で完結しているし。内容も、それほどハードではなく、キャラも、感情を結構語ってくれているので、分かりやすいし。「一天四海」は、持っていません・・・でも読んだ。「夜光雲」の方が、分かりやすいと思うけどね、私は。でも、作品リストには、挙げておく。

 後、タイトル忘れたけれど、短編に非常に良いモノがあってね。コミックス未収録で、泣いている。華不魅作品は、とってもとっても好きだ。何回でも何回でも読んでいる。

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サッカーおばかさん

2006-03-28 14:40:19 | マンガかぁ
           「サッカーおばかさん」  カトリーヌあやこ
           「ミーハーサッカー2002」  真野匡 カトリーヌあやこ なかはら・ももた 
                            



 皆さんの周囲に、サッカーおばかさん、いませんか?私の周囲にはいます。夫です。普段は、全然無感動派で、冷静なタチなのに、サッカーは人格入れ替え状態。結婚当初から、野球中継は、まぁ普通に見ていたが、サッカー見る時は、熱が入っているナァ位の認識でしたが、2002年W杯で、ヨ~ク分かった。まさか、彼が会社を休んで、TVの前で拳振り上げて、絶叫するとは思わなかった。この様に、サッカーは人を変えるのね・・・

 でも、女性もキャーキャー騒ぐよね。騒がないですか?「○○がステキだ」「○○がカッコイイ」って、騒がないかな?このミーハー根性を本にして売っているのが、上記2冊。完全に、書き手の情熱だけで描いています。ノリは同人誌以上だと思う。もう、アッチの世界に行っている状態。でも、やはりプロな方々なので、キチン!と読み手を意識して、分かりやすく&自分のミーハー根性を描いている。選手への目線は、凄く細かいし冷静。だけど、笑わせてくれる。

 読むとねェ、笑えるのよ。本当に、笑えるのよ。声出して笑える。マンガや対談、書き手達の裏話や単なる大騒ぎお喋り。また、緻密なデーターも、笑いで紹介してくれる。ちょっと、サッカー選手に萌えた方々は、絶対読んでみてって言いたい。ここまで、赤裸々に自分達のミーハーを売っているのが、清清しいって言うか、一緒に笑おう!楽しもう!って気分にさせてくれる。

 当時の日本代表も、完全に遊ばれている。「エエッ!○○選手がこんな美形に?」って、驚いてはいけない。彼女達の愛のフィルター越しには、こう見えるのだ。自分達を「おかしい人たち」とキッパリ言い切っているのが、共感を感じる。おかしい同士、共に楽しもうヨってね。

 もうすぐ2006年W杯。夫が会社休んでドイツに行くって事は無いだろうが(?)、まぁ、TVでミーハー気分で応援しましょ。また2006年度版が出ないかな?絶対買うゼ(キッパリ)

 *「ミーハーサッカー2002」に、アノ吉田秋生氏のイラスト&4コマンガ&対談があるよ~。ファンでも、コレは知らない人も多いのでは?吉田氏は、有名なサッカーファンだからね。ヒデのイラ、スンゴク良いよ~。

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PRIVATE OPINION

2006-03-27 16:40:42 | マンガかぁ
          「PRIVATE OPINION」  吉田秋生



 エット~、吉田秋生と言えば、コレ!と言う方も多いと思う。名作「BNANA FISH」のサイド・ストーリーの1つ。ファンの皆様に、逆らうつもりは決して御座いませんが・・・私の中では「BNANA~」は、吉田作品の中で、それほど上位を占めていない(ごめんなさい100回・笑)キャラは、凄く良いんだけどね。ちょっと、長すぎかなって気もするし。それに・・・最初の頃の絵がネェ。長期連載には、最初と最後の絵柄が、多少変化しても、ソレは仕方が無いことって思うのだけれど、コレは、もう・・・(涙)って思っているから。

 と言っても、サイド・ストーリーはどれも素晴らしいと思う。いつも思うのだが、「Fly boy,in the sky」はサイドで良いのか?一応、サイドに入るのかしら?じゃ無くて・・・「PRAIVATE~」の話だよ。

 コレは、アッシュと、彼の師匠(?)ブランカの出会いの話である。本編でのアッシュの様子を見ると、「そりゃ、どこかでこの2人を語って貰わないと困るだろう」って思うよね。その期待を裏切る事の無い、満足度上々の秀作だよね。少年アッシュもステキ☆、じゃ無くて・・・やはり、ブランカだよねぇ(ウットリ)作中ゴルツィネがブランカに対して、ブランカのPRAIVATE OPINION、つまり私的見解を求めている。作品自体が、もうブランカのアッシュに対する私的見解であり、読者はブランカ視点で読んでいると思う。本編では、ブランカは最終的にはアッシュの味方になるのだが、彼がアッシュをどう思っているのかは、心底までは分からなかった。勿論保護者的感情、弟に接する兄のような感情は伝わってくるが、どうもその辺で終ってしまうのが、自分の中ではしっくり来なかった。まだ見せていない感情があるんじゃないか?って気もしていた。ブランカを、良い人で片付けるのには、ちょっと抵抗があった。

 「PRAIVATE~」を読んで、その辺が自分なりに納得できたような気がした。作中、ブランカはアッシュの生い立ちや境遇、そして才能等を全て承知して、彼の教育係をなる。もし、アッシュが可哀相で、助けてやりたいと思うのなら、ゴルツィネの元から連れ出すと言う選択肢も可能である。おっと、コレは感情的に可能であって、実際には無理だろうね。追っ手に狙われるのは当然だからね。しかし、ブランカはアッシュを連れ出そうとはしていないし、そう言う気持ちも持っていないようだ。ブランカは、アッシュがゴルツィネの元で、最も有利に、最もアッシュ自身の価値を引き出し、それがアッシュの身を守るような方法で、アッシュを守ろうとしている。一般的に期待する「最上の選択」ではなく「最適な選択」を、している。この辺にね、私はとても惹かれる。吉田作品には、こう言う「最適な選択」が、結構よく出てくる。読者から見ると、悲しい結末でも、キャラ自身の身になったら、これが似合っているし、自身が納得できる選択になっている場合が多いように思うのだが。作品は、作者が神様なんだから、その行方は作者次第。でも吉田作品は、キャラの身になっている点が、非常に気に入っている。作者が「こうしたい」って思う事が、私の目から見ると、「キャラに適した」になっているんだろうか?まぁ、私が勝手に思っていて、勝手に納得していれば良い事だわ。この、惹かれる点が、この作品にはシッカリ現われていて、私を非常に満足させてくれる。

 と、こんな理屈で読んでいる訳では無いので・・・。やはり「ブランカが、良いよね~」って気持ちで読んでいるだけなんだよ。吉田作品では、ブランカと「夜叉」のケン・クロサキがお気に入り。シンは、「BNANA~」の時が好き。この少年シンが好きで「こんな息子がいたら良いナァ」って思っていたら、吉田氏御本人も「息子にするならシン」と仰っているようで、ソレもまた嬉しかった。と同時に、吉田マジックに嵌まっちまったか?とも思ったものだ。

 それとね~。吉田作品の長編には、裏話的マンガがよくあるよね。それには、キャラが「お疲れ様~。頑張ったね~」的に話している場合が多い。つまり、キャラ達も「演じて」いるんだよね。こう言う感覚が、私は好きです、ハイ☆

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ゴージャス★アイリン

2006-03-23 16:40:16 | マンガかぁ
       「ゴージャス★アイリン」「バオー来訪者」  荒木飛呂彦



 ン十年前、マンガ週刊少年誌、ジャンプ&サンデー&マガジン&チャンピオンや、月刊誌、ジャンプ&マガジン&チャンピオンを、毎週&毎月読んでいた。一足先に社会人になった兄が購入したものを、当然私も読んでいたのだ。だから、現在大御所的になっている、漫画家さんのデビュー当時や、売れない当時を読んでいた場合もある。荒木氏もそう言う人達の一人だ。 もう今は、ジャンプ、いや、少年マンガ全体を代表する作家さんだよね。大人も十分楽しめる少年マンガを描く人だよね。

 しかし、やはりデビュー直後は、結構辛かったです。連載も、なかなか・・・。恐るべきジャンプ方式(今もあるのかな?)で、人気低迷マンガは巻末へ、がお約束。荒木氏が巻末へ行ったものがあるかどうかは、覚えていないが、連載が長続きしなかった事だけは覚えている。何故、覚えているのか・・・好きだったからですよ。デビュー時は絵柄は、可愛らしい雰囲気もあったが、ストーリーはホラーでもなく、恐怖でもなく、でもブラックであり・・・人間の裏側と言うか暗い一面が出てくるようなものだったと思う。

 「バオー来訪者」の連載が始まった時、上手いナァって思った。絵柄が凄くステキになっていて、もう荒木氏独特の雰囲気が出てきていた。生物兵器「バオー」に改造された青年と、予知能力を持つ少女の、逃避行がメインの作品。現代モノなのだが・・・私にはゴシック・ロマン風に見えた。絵柄のせいだと思う。もう毎週、ドキドキしていた。物語に、そして打ち切りの不安に(笑)結局9話続いたらしいが・・・・ラストもシッカリ纏まっていました。とても綺麗な余韻の残るラストでした。その記憶があって、「ゴージャス・アイリン」に巡り合った。

 「ゴージャス・アイリン」荒木氏作品で、1番好きな作品だ。バオーと近い時期に描かれたと思うが、絵柄はほぼ一緒。ストーリーは、代々暗殺を生業として来た一族の少女・アイリンが主役。元々優しい性格(だと記憶が・・・うろ覚え)だが、殺しを行うと言う精神に耐える為に、化粧をする。この化粧によって、アイリンは精神的に強く、と言うか変化が可能になり、またその精神力の強さで肉体の変化も可能にする。つまり、老婆になったりも可能だって事。「戦いのメイク」で、暗殺(殺人)を犯すのだが、コレは悪人に対してのみ。この辺は、キチンと描かれていたと思う。この「戦いのメイク」が、素晴らしく魅せてくれる!小気味良くメイクする姿、顔だけではなく、体もその度に変化する。暗殺方法も、相手によって変わる。単純な殺し方など無い。どれも奇抜、と言うか、そんなのアリ?と思えるような方法ばかりだ。マンガだから(笑)短編であり、本当にアイリンに見とれている間に、終ってしまう。非常に勿体無い。しかし、短編だからこそ、アイリンの魅力に魅せられるのかもしれない。この作品には、私が荒木氏に抱いている、ゴシック・ロマン雰囲気を十分堪能させてくれる。

 その後から、「ジョジョの奇妙な冒険」の連載が始まったと思う。その後は、もう人気街道驀進!!だった。良かった、良かったと思いつつ、ジョジョを読んでいた。嫁に行ってジャンプと縁が切れて(夫はマガジン買いだ)、もう暫く読んでいない。ジョジョも、まとめて読むと、素晴らしいだろうナァ。しかし、やはりアイリンが1番!って思うだろうナァ。

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法皇庁の陰謀

2006-03-23 15:51:16 | マンガかぁ
              「法皇庁の陰謀」  森川久美



 森川久美氏は、LaLa創刊号で「青色廃園」を読んだ時から、ファンになった人。雑誌で読むという、リアルなファンになれたのは、とても幸運だと思っている。直後位から、森川氏目当てでLaLaを購入していたと思う。短編から前後編、連載等、着々と人気作家になって、私も嬉しかったよ。

 選ぶテーマが、中世や近世が多いし、絵柄もそう言う時代に凄く合っていて、私は夢中になった。「君よ知るや南の国」でKOされちまった。どうして、こう言う悲しい時代の悲しい人を描けるのだろうか、と思った。この頃は、まだ線も結構粗い(ごめんなさい)しかし、この粗さがまた魅力となっているのよね。ストーリー&絵柄&雰囲気、どれをとっても、私の好みだった。で、人気があるので、有難かった。だって、次から次へと、新作描いてくれるもんね。その後「シメール」の連載が始まり、絵柄がスゴイ書き込みになって、ヒェ~と思ったものだ。しかし「シメール」の、世紀末風パリ(多分)と復讐モノ、それに超美形な主人公に、これ以上無い程似合っていた。最近作の「危険な席」では、また線がシンプルになっていた。デモね、表情は上手いのよ。線1本で、コレを表現するか!と唸る位、ニクイ描き方だ。

 で、集めていたコミックスは『嫁入り前の過ち(つまり在庫整理)』で、殆ど処分してしまった。今思うと、馬鹿!と言う以外言葉が無い。手元にあるのは、「法王庁の陰謀」だけ。と言うことは、コレは手放せなかったんだよね。線は、上記説明の中間位。私は、どの時代の線も好きだが・・・この辺も凄く良い!(つまり、どこでも良いんだな・・・)ストーリーは・・・・え~っとイタリア統一を願い、法王庁に反意を持つ若きイタリア貴族エットーレと、オペラのプリマドンナ・アントニーナの、まぁ恋を軸にした、政治&貴族社会&エットーレ姉の物語。随分な説明ね。我ながら、笑ってしまうわ。
 
 私は、森川作品では、それほどキャラに惚れ込まないんだけど、エットーレは良かった。若き貴族は三白眼キャラで、その傲慢な表情は天下一品!で御座います。傲慢表情描かせたら、森川氏は素晴らしい(誉めているのよ)。その傲慢エットーレが、愛する人、作中では姉のエレーナが主であるが(アントニーナと互いの思いを確認しあうのは、ラストだから)、エレーナに向ける笑顔がネェ・・・もう、とろけそうなのよね~。傲慢顔が素晴らしければ素晴らしい程、この笑顔は、読み手もメロメロにしてしまうわ。でも、コレは森川作品に共通しているんだけどね。でも、どうしてか、エットーレの表情は、私の心に響いて来るんだよね。単なる趣味か?顔は、「Shang-Hai1945」の本郷さんに似ているかな?「蘇州夜曲」や「南京路に花吹雪」ではなくて。

 森川氏はアジアのイメージが強いが、イタリアのイメージもある。「ヴァレンチーノ・シリーズ」があるしね。他の作品もイタリア舞台も多い。しかし、イギリスも良いのよね。「天の戴冠」も良かった、良かった(ウットリ)。ドイツものがあるのだが、私は読んでいないので、ちょっと悔しい。なんか、どこ描いてくれても、全部好きになると思う。私は、作家さんで決める、と言う事は余り行わないタイプで。同じ作家さんでも、コレは好き、コッチは×のタイプなんだけど、森川氏は全部○。でも、やはり西洋中世&近世が好きかな。

 「法王庁の陰謀」には、織り込みイラストとして、主人公達、つまりエットーレ&アントニーナ・エレーナ&ルキノ(姉弟の従兄弟でエレーナのお相手・元坊さん)の、作品から13年後の姿が掲載されている。こう言うサービスも嬉しいです。この本、現在入手が難しいって聞いたけれど・・・・。アラ、初版でしたわ☆

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