気分はいつも、私次第

希(まれに)の好きなモノだけを集めた、わがまま部屋。
私次第の、私のための場所。

『ニュルンベルク合流』覚書(勿論私的)<5>

2018-06-14 13:37:28 | 『ニュルンベルク合流』
・・・・・・・・・・続きです




だから、ア===ッな法律話も読んで・・・ってそれほど大変ではないから。


*****************
(管理人注*ブログで読みやすいよう改行・行間空け等を行っています)

・・・・・・・・・
「・・・十分な配慮なしで組み立てられた法律は、一番避けたかった事態を招き
 意図せぬ結果を呼び起こしかねない。
 わたしは、直感的にラウターパクトの見解に共感を覚えた。
 それは、部族主義が持つ強烈な力を強化するのではなくそれを制御するために、
 たまたま属している集団の素状などは無関係に
 個人一人ひとりの保護を強化したいという願いによって、動機づけられている。
 集団ではなく、個人に重点を置くことによって、
 ラウターパクトは集団が相互に反目しあうエネルギーを減退させようとした。
 それは合理的で啓蒙的、かつまた理想主義的な見解だった。

  一番強い反論はレムキンからなされる。
 彼は、個人の権利に反対しているわけではないが、
 個人にばかり焦点を当てるのはナイーブだと考える。
 衝突とか暴力が現実にどのようなものか、それが視野に入っていないというのだ。
 個人が狙われるのは、彼ら・彼女らが特定の集団に属しているからであって、
 彼ら・彼女らの個人的特性ゆえにではない。
 その動因を理解したうえで、制定されなければならない、
 というのがレムキンの考え方だ。
 レムキンにしてみれば、
 集団に重点を置くほうが現実的なアプローチなのだ。

  二人の出発点は共通なのに、
 そして両者とも実効性ある方法を望んでいたのに、
 ラウターパクトとレムキンは、
 大問題を前に提案した解決方法においてまっぷたつに分かれていた。
 大量殺戮を防ぐために、法はどのように貢献できるか?

 個人を保護せよ、とラウターパクトはいう。
 集団を保護せよ、とレムキンはいう」


      『ニュルンベルク合流 
          「ジェノサイド」と「人道に対する罪」の起源』
         フィリップ・サンズ 白水社
                 P412~P413より



******************** 

ネェ、サンズは、とても、分かりやすく説明してくれている。
同時に、翻訳者の方も、有難う御座います、だわ。

日本の田舎町の素人オバサンでも、なんとか分かるわ~てなことですね。
ありがたい、ありがたい・・・・

当時、というか今現在とはことなる常識や慣例がまかり通る。
でも、今でも同じかも?てこともある。

この本に書かれていることを、自分なりに要約しますと・・・

国家は、その国に住む人々に対して、支配することができた。
殺生与奪を、勝手に行うことができた。
また、別の言い方をすることもできる。
多数派が少数派を、支配していた。
このことに関して、当時は国際的な規定がなかった。
個人の権利を真の意味合いで、保証するものはなかった。

ラウターパクトやレムキンは、ユダヤ人です。
ポーランドに住んでいたユダヤ人。
家族や一族、友人知人の多くもポーランドに住んでいたユダヤ人。

こういう背景があることが、2人の思考の理解に繋がると思います。
国や多数派に振り回される。
財産どころか命に関わることが、事実ある。それも頻繁に。

国って?国の命令って?
と聞くと・・・今でもそうですが、ぼんやり~あやふや~。
顔が見えない・・・・って感じがするかと。

しかし、国とは、国の政策や命令とは
誰かが決めていること。政治家や軍人たち・・・素案は役人が作るのか?
そう、人間が関わっている。
それなのに国という言葉で済まそうとする。国の命令だったから、と。

違う。誰かが決めた。単数か?複数か?
決めた人物は責任を取らなければならない。
国という言葉の背後には、絶対人間がいるのだから。

↑ これは、ナチスの高官たちをターゲットにした考えですね。
国を盾にして逃がしはしない、と。 


・・・・・・・・・・・・続きます


コメント (2)   この記事についてブログを書く
« 『ニュルンベルク合流』覚書... | トップ | 『ニュルンベルク合流』覚書... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ニュルンベルク合流 (ふーりん)
2018-06-15 00:36:21
わかりやすいまとめ、深謝します。
初めまして (希)
2018-06-15 13:34:06
ふーりんさん

いえいえ。
何かお役に立てたのであれば、幸いです。

『ニュルンベルク合流』」カテゴリの最新記事