気分はいつも、私次第

希(まれに)の好きなモノだけを集めた、わがまま部屋。
私次第の、私のための場所。

今年の総決算? <マンガ>

2006-11-27 14:03:37 | マンガかぁ
総決算、早いって!と思うが、書く暇があるときに書かないと・・・
それに、今年は殆どマンガ読んでいないから、楽勝かも??


第1位>「アルカサル」 青池保子
 
 今年はコレしかない!コレで行くぜ!!と1月に決意した筈が・・・見事ドイツに粉砕されてしまった、と言う事でいつも私が本棚で頭を下げている(ウソ)本。以前から知ってはいたが、読んだのは今年1月が初めて。女性の歴史マンガでも、キャラ完全頼りって事を感じさせないし、またそうでなくてもキャラが完全に魅力を発揮していると思う。そういう点では、見事!と叫ぶような作品。私の視点では、情緒に関しては、物足りない感もあるが(コレは、私の心の最も感動を呼ぶ部分に触れないって意味)、コレだけ全体を見渡すような視点で読ませてくれるんだから、そんな事言っちゃダメ!って自戒。エンリケ好きを豪語(?)しているが、奴のキャラ好き、というよりも、奴の成り行きが気になるのか、我田引水理論が好きなのか、大分ひがみ根性入っているのが好きなのか、よく分かっていない。多分、異常なのが好きなんだろう(ハイ??自問自答)自分の生き方を肯定している点が、王様と同じなのだろうが、私にはエンリケの方が好ましいのかも?決して美形キャラだからって言う訳ではない。多分・・・青池氏が、「エンリケ主役で、ペドロ残虐&敵キャラ」ならば、200%の確実で、ペドロ好きになっていたと思う。つまり、私はそういう趣向なのだろう。


第2位「秘密」 清水玲子

 清水氏の作品は好きだけど、コレだけは御勘弁・・・と言う方がいると言う作品。コレだけのグロい絵を美しく描けるのは(笑)清水氏だけなんだろうネェ。絵柄には、デビュー時から文句なしだしね。「秘密」は、完全に私の心の最も弱い部分を直撃する作品である。短編だが、ラストはもう全て救い様が無いし、犯人が全て決して100%加害者でもない。この現実社会で当たり前であるが、マンガではなかなか描ききれない部分を、キッパリ華麗な絵と共に提供してくれる。この救い様の無い感情、読み手がどうすればよいのか分からないような感情が、私は好ましいと思っている。そういう思いを積み重ねながら、生きていくって事なんだろうか。


第3位「ヘルシング」 平野耕太

 ハイ、以前にも書いたね。今年はやっと1年半ぶりに第8巻が出たので、この3位は第8巻に奉げる。グロシーン、第2位の「秘密」は華麗すぎて血の感触が無いが、コレにはしっかり血が流れている、と思っている、流れるんじゃなくて、吹き飛んでいるのか・・・(笑)相変わらす、ナチス残党、英国ヘルシング、バチカン第13課三つ巴。私の大好きな3つが揃っているんだもの。狂気乱舞して当然の作品。人間を捨て、人間を凌駕し、人間が達し得ない高みに達しても、自分を「人間でいる事にいられなかった弱い化物・・・」という心情が・・・・辛い。この作品は、やはり人間賛歌なのかなぁ。手法には全くそういう部分は感じないけれど。


第4位「街刃(ガイジン)」 天辰公瞭

 え~っと、週マガ連載してました。終りました(苦笑)初回読んだ時から、いつ打ち切られるのか?と不安にドキドキさせてくれた作品。今の少年マンガでは珍しい、熱血(?)バイオレンス(??)いや~、こんなに人を殺して良いのか?と心配した。いや、私の基準では全然平気だが・・・まず世間への配慮として・・・・。忍者が現代で、悪の忍者と戦うって単純明快は話なんだけど、読ませてくれたね。敵キャラをさっさと殺す、その潔さに私は拍手するね。いろ~んな伏線を張りながら、終ってくれた消化不良な作品。でもコミックスは集めるかなぁ。


第5位「ガラスの椅子」 中村真理子

 一応主婦だから、主婦マンガも読む訳で。中村氏の男性キャラは、カッコイイのひと言。しかし、ストーリーは、イイ子過ぎて・・・・ゴメンなさい、ラストでひっくり返っちゃった。ウ~ン未来へ向かう結末なの??って、もっとドロドロして下さい。お兄さん、もっと自分の感情に正直になって、バンバン行動起こして下さい。お兄さんがオロオロしている間に、妹がドンドン話を進めて・・・とっても上品になってしまった。前半、お兄さんの一挙一動に心が揺れる妹って繰り返しが、クセになって良かったのに・・・・もうこんな上品かつイイ子は作品に感動しないのねって思い知った。


今年は、ホント、マンガを読まなかったので、これ位なんです。
「アルカサル」に1~2月夢中になっただけって年でした。 
今こうして書くと・・・「アルカサル」だけは、ドンドン話が膨らんでくる。
頭に中にシッカリ残っているし、思いもあるんだろうネェ。

マンガを読まなかった原因は!
エンリケが、ザイス=インクヴァルトに負けた!て事、ですネェ~シミジミ。

マンガなので、コメント解除します。しばらくね

ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅

2006-11-06 17:23:04 | 戦争など
                       ラウル・ヒルバーク

 

 「真実は、いつも1つ!!」って、某少年探偵が言っているが、真実と事実。結構混同して使っているような気もするが、決定的に違う言葉だ。


「真実」=本当のこと。本当であること。

「事実」=実際に起こったこと。
     その人の考えや気持ちでは、変える事が出来ない事柄。


 某少年探偵は、真実を求めているようだ。

 私は、歴史では事実を求めている。私の中では、歴史のおいて事実が優先されており、その理解によって、真実を求める気持ちがわいて来ると思っている。

 本書は、タイトル通りの内容だ。そして圧倒的な事実が述べられている。それも、絶滅する側の視点で。つまり、ドイツとその支配下にあった国々の、ユダヤ人に対する政策等がメインの書籍である。

 私は今ココで、「ドイツの支配下にあった国々」と簡単に一括りとしたが、実際は様々な支配体系、またドイツから見た位置付けによる、政策の多様さなど、複雑な面がコレでもか!と言う勢いで書かれている。

 事実を述べているのだから、感傷も非難も無い。それが、分厚い上下巻、全編にわたる筆致である。私も迫害された側の手記等、何冊も読んだ。著者の心中を思いやり、憤ったり涙するのは、ある意味簡単だという事が、分かった。本書は、そう言う感情の挿入を一切許さない。そして、それが、私を恐怖させる。

 行政の報告書、命令書や指令書等を、最大の資料にしているらしく、また、だからこそ、事実が見えてくるのだと思う。そして・・・だからこそ、人様に勧める事に躊躇する。コレを読んで、喜色を浮かべるのは・・・・かなり少数かと・・・・

 いつも言い訳の様に書いてるが、内容で喜色を浮かべるのではない。このテーマの捉え方に喜色を浮かべるのだ。行政、周辺諸国の事情&対応&狡さ、そして淡々と書かれている事実の数々。事実が欲しい私のとって、これはある意味、最上の書籍とも言える。

 全く楽しい本ではありません。内容も勿論その通りであるし、相変わらず写真も無く、字ばっかりです。おっと!組織図があったか!各国の行政部門組織図がある。ついでにドイツの様々な組織図もある。コレも・・・ごめんなさい・・・喜色モノなんです。

 どう言う本なのか。私は何にこんなに惹かれるのか。著者の言葉を引用させてもらおう。

 
 『はじめに本書の扱う範囲について一言しておくべきであろう。タイトルにある「ユダヤ人」と言う言葉によって誤解が生じないように指摘しておきたいのは、本書はユダヤ人を迫害した人々に関するものであり、したがって犠牲者についてはさほど触れていない。本書の焦点は迫害者におかれている。

 本書で叙述されるのは、ナチスの巨大な絶滅組織機構とその機構において重大な役割を果たした人々である。ヨーロッパのユダヤ人を完全に絶滅しようとして、ドイツ官僚機構は重要かつドラマチックな諸決定を下したが、その際に次々に発せられた通信・覚書・議事録なども、以下の叙述で紹介する。皿に絶滅計画の実行を妨げた行政的・心理的障害について、またこれらの障害がどのように除去されたかについても述べる』


                      初版序文(1961年)


 私にはこの序文が、この本の全てにあてはまると思う。

 行政面と共に、経済面からも様々な事が述べられている。こう言う内容の書籍は、どうしても収容所等の残虐さを中心としたものが多い。それは決して悪い事ではないと思う。ただ、様々な角度から見ることで、我々もまた多方向の理解ができるかも、と思うのだ。我々も日々生活している。それは、一方向では語れるものではないだろう。それは、当時も同じだと思う。当時の人々も毎日生活していたのだ。先ずは、法的措置で、そして経済的措置で・・・徐々に追い詰めていく様子が、描き出されている。ちょっと、そう簡単にお目にかかれないような書籍だと思う。私にとっては。

 で、冒頭の某少年探偵に逆らうつもりは無いのだが・・・・私は事実は1つだろうけど、真実は、それぞれが持っているものだと思っている。例え、全世界が反対するような事でも、私がそう思うのなら、それが私の真実だ、と思っているから。



 で、趣味で・・・。いたいた~!ザイス=インクヴァルト!!結構出ています(多書籍に比べるとね)で、この本に出ていると言う事は・・・ユダヤ人絶滅に濃厚に関わっていた、と言う事なんですね。ポーランドでも、そしてオランダでも・・・・。オランダの行政については、彼は全権ですからね。ザイス=インクヴァルトは、あんまりどれ読んでも出てこないし、どうしてニュルンベルクの1級戦犯か?疑問な面もあったが、これ読んで、ヨ~ク分かりました。やはり、奴はやる事はやっているし、言いたい事は言っている。