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『長いナイフの夜 絶対権力への道』

2024-03-27 14:00:46 | Nacht der langen Messer
ディスカバリーチャンネルのドキュメンタリー番組です。
『長いナイフの夜 絶対権力への道』1&2で計2時間ほどの番組です。

「長いナイフの夜」1934年6月30日~7月2日にかけて起こった事件。
ナチ党の私設軍隊であったSA(突撃隊)に体する静粛事件ですね。

1933年1月30日 ヒトラーはドイツ首相となる。
この時保守派たちは、「ヒトラーを制御できる」と考えていた。
が、できなかった。
そして1933年3月23日に「全権委任法」が制定される。
この法は、ヒトラー率いる政府に対して
ヴァイマル憲法に拘束されない無制限の立法権を授権するものです。
ちょっと難しく言いますと・・・
立法府が行政府に立法権などの権利を認めるってことで。
ヒトラー率いる政府(ってヒトラーの独壇場だが)に
「都合の良い」法を制定する権利を与えるってことなんです。
勿論議会で論争多数決もありますが、ホラ、一党独裁ですから。

ヒトラーは2ヶ月ほどで、ドイツの法を「自由にできるかも?」になった訳で。

とはいっても・・・ヒンデンブルグ大統領がいる限り完全に独裁することはできない。
保守派も騒ぐし・・・。
ヒトラーは、まだまだ周囲と強調する「姿勢」を「一応」見せなければ
ならない・・・てな立場ですけどね。

そこにレーム率いるSAが出てくる。
当時ドイツ国軍は、ヴェルサイユ条約で規模や動員数に制限があって。
しかしSAはナチ党の「私兵」なので、その制約外になる。
だから・・・軍隊レベルの規模になっていて・・・国軍との軋轢が出てくる。
レームはSAをドイツの軍隊として正式に認めて欲しい、と。

これは・・・レーム本人の野心もありますが
SA隊員に「安定した収入を」という目的もあります。

しかしそんなこと、国軍が黙っちゃいない。
ヒトラーに「どうなってるんだ」と。ヒトラーも困りますよね
(って同情しているわけではない)

「長いナイフの夜」って事件は
「SAは乱暴者の集団」「同性愛者の集団」等々
なんとなく感情的な言葉で語られることが多いのですが
これは、事件後「SAを悪者にしよう」という意図を感じさせると、私は思う。
もちろん「乱暴者集団」だし「同性愛者もいました」です。
レーム自身が同性愛者ですし、隊員の中にもいました。
でもレームのことは、昔からナチ党員は知っているし。
ヒトラーはそれでも、レームの軍事力を高く買っていたし。
今さら・・・ですよね。
乱暴者集団も、当時は共産党等々他の政党も似たり寄ったりで。
路上でケンカや暴動、時には発砲も・・・は「ありました」って時代でした。

このドキュメンタリーは、こういう「好悪」ではなく
かなり冷静に歴史を追っていたように思います。

レームは、SAをドイツの軍隊にしたかった。
そして「第二革命」を実行しろと、ヒトラーに迫る。
これは以前からの我々の共通認識だ、と。
しかしヒトラーは、それには同意できない。
今さら事を荒立てても・・・しかしレームの主張は政府内の保守派の怒りを買う。

ってことで・・・ヒトラーにとってレームは大切な戦友で同志。
古参であり、軍事に関する力量は、本物で。
ヒトラーは「敵わない」と思っていて・・・それが「目の上のたんこぶ」になってしまって。

なんですよね~。
国軍や保守派にギャンギャン(失礼・ペコリ)言われているってこともありますが
ヒトラーも「敵わない」意識がどうしても拭えなくて。

そこに!ヒトラー政権の前期の極悪3人組(と私が勝手に言っている・笑)
ゲーリング&ヒムラー&ハイドリヒが登場する。
ドキュメンタリーでも、「動くハイドリヒ」が登場(笑)
若いなぁ~とか思って見ておりました。

ナチ党における「軍隊に関する勢力圏」でレームが鬱陶しいゲーリング。
ゲーリングは、WW1の空軍のパイロットとして名声がありますが
レームのように「軍隊」を組織し率いることは、ちょっと難しい。

ヒムラーは当時のSS(親衛隊)をSAから独立させたい。
だけではなく、SAに代わり、唯一無二のものにしたい。
ヒムラーって、やはりレームは「憧れ」みたいな感じだったらしくて。
このレームに対する心情って、
ヒトラーとヒムラーは通じるものがあるかもね(と勝手に思う)

しかしそんなおセンチな感情など気にしないハイドリヒがいる。
レームとヒトラーは、ハイドリヒの息子の「代父」になっていますが
レーム粛正に、意欲満々だったらしくて。

この時粛正(殺害された)のはSAだけではないです。
ヒトラー政権に邪魔となる人物達も、殺害されている。
そして・・・ゲーリングやヒムラー、ハイドリヒ達が
「個人的に気に入りません」という人物もリストに入れて・・・
と、完全に「私情入っていますね」状態になっていました。

「レーム達SAは謀反を起こす計画が」というデマを流すのもハイドリヒ達。
SAは何とかしなければ・・・のヒトラーも遂に決断する。
逮捕され、殺害されるSA幹部達。
しかしレームに関しては、ヒトラーも決断できない。
それをゲーリングやヒムラーが説得する。
ヒトラーが決断する。レームは自害を促されるが拒否。
そして殺害される・・・・・・・・・

大きな利益を得たのはヒトラー。
国軍の忠誠を自分のものにできた。
保守派の中には「粛正」された人物ともいたが、大人しくなった(と思われる)

ヒムラー&ハイドリヒも大きな利益を得る。
SSの立場は強固になった。その勢力は拡大するばかり。
ヒムラーはSSの指導者になり、全国そして占領地のSSを束ねる。
同時に、警察をも牛耳ることになり・・・強大な権力を手にすることになった。

さて、この事件は、完全に「法を無視」しています。
裁判なしに死刑(殺人)を行っているのですから。
しかし~事件後の7月3日(直ぐだわ)に緊急閣議が開かれて。
この事件の静粛を正当化する法案が公布されることに。
「国家緊急防衛の諸措置に関する法律」です。
この法律は、この事件を正当化させる「だけ」に制定されたものでして。
そして事件後に公布されているのに・・・遡及の禁止に該当しないってことになって。
つまり・・・後出しじゃんけんでも「勝ちは勝ち」ってことかいな?(違うか?笑)

私は以前にも書きましたが、この事件は
その後のナチ党やヒトラーの政権運営に影響を与えたと思っています。

遡及法でも、「法に照らし合わせて、問題ない」のなら、合法である。
みたいなことが「常識」みたいになって。
その後「ニュルンベルク法」など色んな法が制定され交付されます。
とんでもない内容のものもありますが、法は法。
この法の通りにしたら合法。おとがめない。
というか、その時代の常識となってしまう。

だからホロコースト関連の事柄も、国家事業となってしまう。

1934年ヒンデンブルグ大統領の死から
ヒトラーは首相と大統領職を兼ねた「総統兼首相」となります。
この役職が「総統」と略されたってことですね。
番組内で専門家の方が言っていましたが
「総統」とは、政治的もそうだが、軍を率いる立場って意味合いが大きいと。
事件後、国軍はヒトラーに忠誠を誓います。
国や国民よりも、ヒトラー個人に忠誠を。
もしレームがいたら?
レームの軍事の能力力量は誰もが認めていた。
もしレームがいたら?
忠誠を誓われても、ヒトラーの内心は穏やかではなかったかも。
そういう意味でも・・・
真の意味でヒトラーを「総統」したのは、この事件かも。
いや、この事件だわ・・・と勝手に思う私(勝手だからイイんだよ)

番組には複数の歴史家さん方が登場していました。
私の意見ですが、とても丁寧に説明していました。
ナチス関連のドキュメンタリーって、
なんか「興味本位」みたいな番組が多いような気がしていて。
そういう「煽り」的な内容ではなく、歴史に沿って淡々と解説。
こういう姿勢、好きです(はい好きです)

そして「今の常識とは異なる」との意見もありました。
確かに。それはそうだわ。

久々に元気いっぱい(?)な総統を拝見できました。
(何度も書きますが、私は総統スキーではないです)
初期の映像ですから、副総統のルドルフ・ヘスもいましたね。

しかし、映像は圧巻ですね。
これだけの人々が熱狂し、叫ぶ「ハイル!ヒトラー!!」と。
そしてSAの行進。凄いなぁ。
その中を手を挙げ歩くヒトラー。横にはレームがいる。

「長いナイフの夜」に関する映像ってことで、ガン見(笑)してました。
久々のナチス・ドキュメンタリー。
堪能致しました(ペコリ)

記事も長いわ・・・調子に乗ったわ(笑)


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「長いナイフの夜」という事件名のこと

2022-02-17 13:30:14 | Nacht der langen Messer
はいはい~久々のナチ話で御座います。

今私は『ヒトラー 虚像の独裁者』(芝健介)を読んでいます。
この本に関しては、まぁいつになるか?ですが
書きますが・・・
タイトル見れば分かるとおり、ヒトラーのことアレコレ、ですね。
とはいっても、個人的公的色々ありますから。

この本の中で、当然ですが「長いナイフの夜」事件のことも書かれています。

で、以前から「なんでこんな名前がついているんだ?」と思っていました。
有名な「水晶の夜」は・・・ガラスが割れて光った~ってことなんですがね。
夜の街、ガラスのキラキラが水晶のようで・・・まぁ~オシャレ~って。
事件の酷さを、お見事に!隠すようなネーミングで。

まぁそんなことは、古今東西、どこにでもあることで。

さて「長いナイフの夜」ですが・・・
なになに??ネット検索すると、ブリテンの裏切りの故事に由来?とな??
と出てきました・・・

・・・・・・・・・こんなに簡単にヒットするのに、なぜ今まで調べなかったんだろ?
などとの自問自答は、どこかに置き捨てて(笑)


でも・・・やっと説明してあるサイトを見つけました。
お借りします。貼っておきますね。


「長いナイフの夜行」

広告などが出てきて読みにくいのですが・・・頑張って!


つまり、裏切りってことなんですよね。

「長いナイフの夜」は「レーム事件/レーム一揆」などとも呼ばれています。
なんとなく、「レームが裏切った」と思わせるかのように。

裏切ったのは?レーム?ヒトラー??

どちら、とも言えるのでは?

でも、この事件はヒトラーが~レームが~ではなく。
国防軍とSAの軋轢、でもなく。

ヒトラー&その仲間達が、自分たちの敵・・・公的にも私的にも、です。
この騒ぎに便乗なのか?
この騒ぎはカムフラージュで、本当は敵殲滅が目的なのか?

とにかく!
「自分たちの邪魔する奴らを、この機会に!」でしょう。
と私は思っております。

この事件・・・ヒトラー側が、自分たちの敵をサクサク消していったことは
スターリンも誉めておりますよ。
「いや~ヒトラー、やるなぁ」的に(これはホントらしいです)

そりゃそうだろうね。
この騒ぎに・・・この混乱の中で・・・
騒ぎも混乱もない。ヒトラー達の頭は冷静であり、狙いを定めた的を逃さなかった。
騒ぎで収集つかないうちに、しまつしてしまおうと。

だから・・・騙し討ちであり、裏切りである。

うんうん。そうだね。

で、私の野望は
この事件が、ヒトラー達に「(ばれなきゃ)何してもイイんだ」と確信させたこと。
法的に罰せられないって証明になったこと。
この辺を、もっと調べたいなって思っています。

さてさて・・・いつになることやら・・・・

よ~し!!
久々のナチ話で、機嫌良く書かせていただきました。



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レーム粛清~This is totally my personal point of view メモ段階<11>

2020-07-30 11:05:00 | Nacht der langen Messer
もう少し!





この本を参考に

レーム粛清で、気になっていること。
色々あるが、法に関することは気になっている。

あの=事件当時、ドイツ国内は戦闘状態ではないので。
もちろんナチ党と政敵の方々が、路上で騒ぎを起こしていたけど
それは、まぁお偉いさん方は、知らん振りしていれば良い事。

しかししかし・・・・レーム達(SA以外もいますけどね)は裁判を受けていない。
逮捕だ~と言われて即殺された者もいれば、逮捕→拘留された者もいる。

解放された人もいただろうけど、殺された人もいる。
一応法治国家なので・・・・裁判は・・・・ないですね。

混乱が治まった後、この行為は正当化されてしまった。
というか正しい行いってことで、宣伝されてしまった。

時間がないので・・・・ヒトラーは法まで自分次第、という立場になってしまった。
当時の法のトップが、それを認めてしまっている。

この本ではないのですが・・・・
ハンス・フランクもまた、レームと親しい人でして。
彼は弁護士ですので(ってザイスも弁護士だけどね・ウム)

本を特定できません(思い出せない)ゴメンなさい。
フランクは逮捕され拘留されたレームに
ちゃんと自分が助け?弁護すると、請け負ったと
裁判をするから・・・・みたいなことを言った、と読みました。

一応ヒトラーに直談判したらしいのですが(確かではない。記憶が乏しいから)
勿論一蹴されましたね。
フランクの無力感は、ここから始まった・・・てな顛末でして。

法に照らして判断しないのなら・・・・もう法治国家とはいえない。
この事件は、「ドイツはそういう国になってしまった」という証明ではないか?
と、私は思っています。

時間が無いわ~、
私がレーム粛清にこだわっているのは、この部分が大きい。
「長いナイフの夜」は、その後のドイツそしてナチ党を決めてしまった事件。
そう思うから。

レーム粛正
まだまだ興味深々だわ

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レーム粛清~This is totally my personal point of view メモ段階<10>

2020-07-29 16:38:30 | Nacht der langen Messer
時間が~ってなんでこんなに物理的に時間が迫るのだ??
理由が分からん・・・・・


はい、ナチです(笑)





対外的には、ちょっと歩み寄った感の国防軍(国軍っていっている本もある)SA。
しかし、とうとうその日が近づいて来る。

国防軍は、レームの強気の発言にピリピリ。
レームも、反応は十分承知している。
しかし自分にはヒトラーの加護がある。
実際それを、どの程度信じていたのだろうか?
ヒトラーはレームに、それ程甘い言葉を囁いていたのだろうか?(誤解無きように)

「長いナイフの夜」と呼ばれる事件。またはテロ事件とも。
ナチ党内部の争い、権力闘争。
そうも言える。

ヒトラーはレームの軍事に関する知識や実行力、そして一種のカリスマ性に
憧れ?というか・・・・その方面には頭があがらなかった。
同様にヒムラーも、憧れのような・・・・目の上の・・・のような。
ハッキリと敵対していたのはゲーリングとゲッベルス。
あら、ハイドリヒもいるわ。

しかしこの中には、レームと私的に親しくしていた者もいる。

そのレームを排除する。
それは今歴史として考えるよりも、もっと大変で複雑だったと察する。
しかし、レームがいる限り、自分は上になれない。
そういう思いも抱いている。

レーム粛清は、サッと片付けられる事件ではない。
コレは私の個人的意見ですがね(そうそう)

そして視点を変えると・・・・
この粛清事件に便乗して、
ナチ高官も、国防軍も・・・他にも・・・・
私的な恨みや、目の上の瘤を排除しようとしたということが分かっている。

ヒトラーならば、当時党内で自分に反旗を翻る可能性のある人物を。
他の者は、SAに関係なく、私的に恨んでいたものを、騒ぎに乗じて。
軍人の一部も同様に。

もうあっという間の出来事だったから、人間違いで殺された人もいる。

レーム粛清は、決してレーム&SAだけが狙われた事件ではないってこと




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レーム粛清~This is totally my personal point of view メモ段階<9>

2020-07-22 13:31:51 | Nacht der langen Messer
さて、前回の続きですが。





同じ本です。

ヒトラーが首相となった当時。
SA=突撃隊と国防軍は反目しあって~ですが、
対外的には協力体制にあった時期も。
つまりWW1の戦勝国である連合国が、敵となった時期です。

敗戦国であるドイツは、様々な制限があった。
軍縮もそのひとつ。
軍備、国民の動員、軍事の予備教育などなど・・・・
国防軍は、厳しい制約下にあった。
しかしSAは違う。SAは国防軍ではない。ナチ党の私的な武装集団なのだから。

利益が一致する。
SA隊員は予備役として必要となった。
軍事基礎教育に関しても、SAならば可能だ。

国防軍は、軍備増強や兵役義務の再開をSAを隠れ蓑にしてできる。
そしてSAは、新たな任務を引き受け、必要とされる集団となる。

野外スポーツと称して行われる軍事訓練。
このトレーニングは、軍の意向に沿った基礎教育になっている。
もう周知のことだ。

軍事以前の国防軍強化体制・・・・・
レームが自信を深めるのも不思議ではない。
国防軍、警察、そして第3の勢力としてのSA。
レームはSAに、その地位を求める。その実力はあるのだ。
国防軍と肩を並べる存在になる。決して一部ではない、と。

レームの要求に、軍の将校たち、そして国防相は激昂する。
ヒトラーの采配は?
ヒトラーは国防軍を支持する。

ヒトラーのやり方は、一貫している。
配下の者たちに権力争いをさせる。フラフラとどちらにも加担するような言動で。
そして争わせて・・・・どちらか「自分に利する」方を選択する。
その繰り返しだ。
いつ自分が選択される側になるのか?または排除される側になるのか?
ヒトラーも分からないだろう。その時にならなければ。

レームは、ヒトラーの支持を信じていた。友情を。
古くからの友人だ。一旦は袂を分かちたが、結局は合流した。

そして信じた結果が・・・・・長いナイフの夜、と呼ばれる結果になるのだが。


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レーム粛清~This is totally my personal point of view メモ段階<8>

2020-07-20 10:07:50 | Nacht der langen Messer
うわぁ!過去の記事を確認したら、このカテ、1年以上更新していない(笑)
ご無沙汰です、と御挨拶(笑)

さて、長いナイフの夜=レーム粛清、ですが・・・
って、いきなりコレが話題?昨日の記事と全く違うんだけど?
そうですね。違いますね。
でも、私の頭ン中では同居しているから大丈夫です(笑)

さてさて、今読んでいます・・・・この本



以前もご紹介しましたが。
この本はヒトラーが首相となるアレコレ。なった後のアレコレ。
と、権力をどうやって握ったのか?または転がってきたのか?
相変らず(って当時のドイツでは珍しいことではなかったようだが)
路上の乱闘騒ぎ(政敵とか気に入らん奴とか)を、どう正当化したのか、
とかとか・・・・
国民が支持したってことはもう御馴染みですが
当時の政権では、どういう立ち位置で?それをどう転がした?などなど
・・・・・って転がしたり、転がったり、だわ。

その中で、レーム粛清が・・・・やっと登場して来ました。

やはり色々読む意味があるわ~と実感。

ここではある方面は、大雑把に説明しています。
ヒトラー=国防軍と良い関係でいたい
     →当時はまだヒトラーの政権は磐石とはいえなかった状態。
      もし国防軍とソレを統合する大統領ヒンデンブルグが反旗を翻したら
      ヒトラーは舞台から強制排除される可能性は十分あった
      つまり、軍部のクーデターって感じでよいかと。
               ↓
      レームとSA(突撃隊)は、ヒトラーが政権を握っても
      自分たちの野心=国防軍に代わる新たな軍隊=SAのこと
      が実現しない(そりゃそうだろ)
      彼らは、一連のナチスの行動を「革命」と呼んでいた。
      コレはヒトラーや党大物も頻繁に口にしていた。
      ヒトラーの革命は、ナチス=自分が政権を握ったら収束へ~だけど
      SAは、まだ不満。国防軍にとってSAはハッキリ邪魔でウザイ存在。

ヒムラー=今まではSAの幹部だけど、まぁレームの側で頑張っていますって感じ。
     その前からSS(親衛隊)を作り、ヒトラーの個人的警備役を担っていたが
     SSはまだSAの中の一部ってことで。
     なんとかSSを拡大したい~自分も権力の中枢に~の野心満々

アレ?ハイドリヒがいないわ(笑)まぁそこまで手を広げなくても・・・ネェ。

レームやSAがドイツで唯一の軍隊になりたいってこともあったけど
この本では、もっと現実的な問題に触れています。
ゴメンね、私、この問題点はこの本で初めて知りました(ペコリ)

えっと・・・・ヒトラーが首相になって、一応世の中が落ち着いても
SAの隊員たちの就職先がなかなか決まらないって実情があったようです。
定職があってSAに参加している隊員っていたのかな?
まぁ多分大多数はSAだけが職場だったと思う。
元々・・・・景気悪化で職にあぶれた若者が
「ナチ党へ行けば、何とかしてくれる」ってことがあったから
ナチ党がジワジワを人気を集めた要因のひとつだったのだが。

例えば、職の無い若者が紹介状片手に、地元のナチ党事務所へ行く。
「なんとかしよう」と他の地区事務所へのメッセンジャー係として雇う。
とりあえず・・・・なんとかなった「ホッ」てな感じ。
アイヒマンも、そういう関係で職を得たのよ(今は関係ない)

SA隊員の殆どは、荒っぽくて学歴も無い若者。
学歴がなくても常識があればよいが、彼らの常識=ナチ式常識だから・・・
まぁ話し合いではなく腕っ節で勝負!てな印象だね。

これを憂いた=チャンスと見たヒムラーが
エリート集団!と銘打ったSS(親衛隊)を発足させたってことで。
その当時は、一応(笑)SAよりも行儀は良かったようですね。

SAを雇う企業側も「ちょっと・・・・」と難色を。
結果的に職につけないSA隊員が、またまた町で暴れて~って。
当然市民も困るし、結局はナチ党への非難に繋がるし~ですね。
つまりは、ヒトラーが困ります~てなことに繋がります。

これ、新たな知識です。ウムウム。     




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レーム粛清~This is totally my personal point of view メモ段階<7>

2018-03-14 14:10:00 | Nacht der langen Messer
全く知らなかった・・・・・と、今口アングリ状態です(笑)

「長いナイフの夜」=レーム粛清、に関しては
そりゃ色々な視点があるのは分かっていますが。

調べ始めた時より、今・・・って微々たる歩みですがね。
調べる時間が~もありますが
興味がアッチコッチフラフラふわふわ~てな現状で。

レーム粛清ばかり!読んだりしているわけではないのですわ。

私、この事件は、ナチス内の内紛、といえばそうでしょうが
でもでもソレよりも、もっと意味がある事件だったと思っています。

SAとSS、また国防軍との関連も当然ありますが
ヒトラー、ヒムラーやゲーリングなどナチの高官にとっては
自分達の権力や勢力(同じか?)を広げるたり掌握するために必要だった
と同じように
ある意味、レームという存在を“越える”ために
レームを粛清(殺害)することが必要だったのではないか、と。

まぁ、ちょっと心理面も考えてみる次第で。

それと・・・・当時のドイツの州のことも、結構気になる。

当時のドイツの州の独立性について調べていたら、
思いがけないものを見つけた。
って、勿論専門家の方々には当然な知識なんでしょうが、
庶民素人の私にには、「なにコレ?」てな事でして。

「強制的同一化」・・・「強制的同質化」「均等化政策」などなど言い方は色々。
この思想が、「ナチズム」といわれるものだろうか?

って、んじゃ「ナチズム」ってなんだよ?
ですよね~。

私、ヒトラーの「全権委任法」を読んでいたら・・・コッチ?て。

プロイセン州のこと、調べていたんですわ。
ゲーリングとヒムラーのこと・・・
もちろん、ヒトラーとゲーリングのこと・・・

各州の独立性を廃し、自分に権力全てが集まるようにしたいヒトラー。

こういうことの集大成・・・いや、それを誇示するのか?
まぁ、ある意味「まとめ」というような意味で、レーム粛清があったのか?

いやいや、その結果がレーム粛清なのか??

私、この「長いナイフの夜」=レーム粛清の事件を
日本の関ヶ原の戦い、と似ているように思っている。

どこが~?とお思いの方、まぁまぁ(笑)

関ヶ原の戦いも、あっという間に終わってしまった。
これは当事者達も意外で・・・・もっと長丁場になると多くの人は思っていた。
黒田 如水(黒田 官兵衛)も、そう思っていたひとりと言われています。
当時九州にいた彼は(息子は関ヶ原~ですね)
戦いが長丁場になると思い、もしかしたら自分(黒田家)にもチャンスが~
と、目論んでいた、と伝えられていますがね。
チャンス=天下人になること、ですね。

関ヶ原の戦いって、その前の大名や武将達の駆け引き等々が、凄くて。
どちらに付けば、生き残れるのか?
生き残るにしても、どのように恩を売るのか?等々。

レーム粛清も、その前の駆け引き裏工作が激しい。
そして決行したら・・・あっという間に終了で。

だから、“その前”が面白い(失礼)
そう思うから、アレコレ調べている・・・・それが続いているって次第で。




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レーム粛清~This is totally my personal point of view メモ段階<6>

2018-01-29 14:58:56 | Nacht der langen Messer
熱が下がったので、チョッとだけお仕事。
でも咳が出るのです。例の喘息咳。ゲホゲホゴホゴホ。
喋ると咳。だから無口な私(笑)

あぁ、小声で話せば大丈夫だわ。


で、レーム粛清を考える。
あの~もうナチ党内の揉め事って認識はない。

今は、当時のドイツの州のことを考える。
このレーム粛清は、
ヒムラーがゲーリングから
プロイセンのゲシュタポを含む秘密警察の指揮権を受け継ぐ~
が背景になった。
この引渡しが、1934年4月20日。

ちなみに、ゲシュタポを作った(初期の形でね)のはゲーリング。

この指揮権受け継ぎで、ヒムラーの権力が全国的になる。
ってことは・・・・州の独立性が失われていく・・・

もうね、こんなことまで考えると、まとまらないって。

でも、レーム粛清は、とっても重要なターニングポイント。
単に「レームとSA幹部が殺されました」では済まない。

ナチ党、政治、地方分権、それに司法・・・
こういう大局が関わってくる。

う~ん、考えていた時より複雑だわ。

だから・・・・モチベーションあげるために
誰かに惚れないと・・・と思うのだが、誰もいないわ(笑)

う~ん、精々ベスト?これじゃ弱いって(笑)
惚れたらサクサクできるのに・・・・
だれかいないかナァ?と変な方向性に向かう私(笑)


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レーム粛清~This is totally my personal point of view メモ段階<5>

2018-01-24 17:27:18 | Nacht der langen Messer
・・・・・・・・・続きです


ンで、長いナイフ、という言葉ですが。
この裁判の内容を読むと
「長いナイフを研げ!」という言葉を含む歌があったようですね。
ナチス党歌として知られる「ホルスト・ヴィッセルの歌」ですが
この歌詞にはありませんでした。
ちなみにこの党歌は、SA賛歌風にもなっていますから。

ちょっと今現在は、更新が止まっているサイトですが、
御紹介させていただきます。
もうお断りもできないようなので・・・・お借りさせていただきます。



西洋軍歌蒐集館>ドイツ軍歌/ナチス関連曲<1>


西洋軍歌蒐集館>ドイツ軍歌/ナチス関連曲<2>



今現在は、歌の内容などに関しては、見えないようにしているようです。
しかしタイトルだけでもこれだけ・・・・と「凄いナァ」と思うと同時に
これを調べ上げた、この場所の管理人様に御礼を(一礼)

私は、「長いナイフ」という言葉、それを含んだ歌があった、ということ。
それは、ちょっと・・・・他の文献では読んだことがなかった(私は)
でもレーム粛清を「長いナイフの夜」と呼ぶ。
そして「長いナイフ」という言葉が、当時のSAと違和感なく存在している。

だから、「長いナイフ」という言葉は、
何らかの形&意味合いで、SAを指すのではないか?
ということを、私は考えました。

正直ね、唐突ですよね?なんで「長いナイフ」なのか?って。
「水晶の夜」は、分かるのですがね。
「長いナイフの夜」は、ヘッ?どこから?って感じで。

もちろん単なる主婦の私には、
これを追求するぞ~てな根性も知識も無い。

おっと、一応日本語しか分からん!(笑)くせに
私なりにドイツ語でも探しましたが・・・分かりませんでした。

「これは~こういうことだよ~」と教えて下さる!
大募集!!!!で御座います。

絶賛!!(笑)よろしくお願い致します!!!(丸投げではない・笑笑笑~)



あ~疲れたワァ。面白いが(←単なるバカ)







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レーム粛清~This is totally my personal point of view メモ段階<4>

2018-01-23 17:16:57 | Nacht der langen Messer
・・・・・・・・・・続きです


レーム&SA幹部クラスの粛清、そしてその後のSAの立場を決定する
「長いナイフの夜」事件


「レーム粛清~This is totally my personal point of view メモ段階<1>」



で、私は「長いナイフの夜」の「長いナイフ」という言葉に関して
5世紀の逸話を紹介しました。
私が調べた限りですが、この逸話を根拠としているとの内容が圧倒的に多い。
というか、それ以外は・・・?てな感じで。


5世紀の逸話から~というの件ですが
ひとつのページを紹介させていただきます。


Wiki ノート:長いナイフの夜



ちなみに↑の情報は、ナチスとは関係ないですね。
5世紀の逸話を、「長いナイフ」という言葉を結びつけたこと
についての推論(?)が書かれていると思います。


脱線しますが
「ラインハルト作戦」とは
ポーランドのゲットーに住むユダヤ人に対して、ゲットーを解体して
三大絶滅収容所(気になったら調べてね)に移送し殺害する計画、を指します。

この作戦名は、ラインハルト・ハイドリヒから~が最も通っている説。
しかし、他にも根拠を指摘する文献もある。
私が知っている限りでは、ハイドリヒ以外に2つほどかな?

まぁ歴史ですから、
コレって揺るぎないものもあれば
アレコレってこともある。
ンン?歴史じゃなくても、現在でもでしょうかね?



・・・・・・・・・・続きます




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