気分はいつも、私次第

希(まれに)の好きなモノだけを集めた、わがまま部屋。
私次第の、私のための場所。

『Grace and Frankie』~その7

2015-08-31 13:47:14 | 『Grace and Frankie』
いいもの、見つけました~。

って、多分、ネットフリックスさん情報を、見ている方々は
「アラ、知っているわよ」的情報ですが・・・ネェ


日本語字幕の『Grace and Frankie』番宣


ネットフリックス日本さんの、Twitterですね。

そこの動画に、日本語が・・・

嬉しいですネェ。

興味のある方は、御覧下さい。

アンネ・フランクを超えた子供たち<5>

2015-08-28 13:50:56 | 戦争など
・・・・・・・・・・・・・・・・・・続きです


【第五章 「私は家に帰った。しかし、ホームシックになった」
                ―両親がどちらも戻った場合】

この章から、子供達の証言がメインとなってくる。
証言がメインとなるため、どうしても統一性に欠ける面もある。
この本のように、細かく事例に合わせて章を区切っても、である。

しかし、それは、証言を大切にしようとする表れでもあり、
また、ひとりひとり異なるのは当然であって
子供達の数だけ物語がある、ということであろう。

両親がどちらも戻った場合・・・ある意味理想的な、と言えるだろう。
しかし、この理想とされる事例にも、子供達の様々な思いがある。

幼くて潜伏生活に入った子供は、両親を覚えていない。
だから、両親が帰還しても、見知らぬ人、なのだ。
その見知らぬ人が、家族(養父母)から、自分を連れ出そうとする・・・
子供の恐怖心は、簡単に想像できるだろう。
また、幼い子供の場合、養父母も愛情が増し、
実の両親に返すことに、躊躇いも出てくる。

ここでは、両親が、どのように接して、子供の信頼を得ようとしたのか
という苦労話も出てくる。

また、帰還した親達も戦争で心身ともに疲弊している。
その親達が、子供を育てる苦労、
そして、子供自身が「自分は愛されているか否か」を問う場合も出てくる。

子供もまた、慣れた生活から引き出されてしまったのだ。
一層の愛情が必要となる。
しかし、親は、子供に必要な愛情を与える余裕があっただろうか?

そして、多少年齢が上の子供達の場合は、親を忘れてはいない。
しかし、戦争ですっかり様変わりしてしまった容貌、そして考え。
以前の親とは異なる「親」と暮らすということは・・・
愛情面、そして経済面での苦労。
特に、年が上の子供達は、自信が愛情を得たいのに
自分が親の面倒をみる役割になった場合もある。

また、女の子は愛情面に敏感であるためか
母親との関係に、家族関係が左右されてしまう場合も言及されている。

養父母を懐かしむ子供達も・・・

両親がどちらも戻った場合、幸せだと言われる子供達。
しかし、当の子供達は、皆がそうは思っているわけではない・・・

歴史的側面から見た場合
「めでたしめでたし」な子供達。
勿論、ひとりひとりの事情など構っている時代ではなかった、といえるかもしれない。
しかし、子供達は、その後の人生を左右させることに対して
全く無力であり、大人次第であった、といえるのでないだろうか。


・・・・・・・・・・・・・・・・・続きます

『Grace and Frankie』~その6

2015-08-27 14:23:35 | 『Grace and Frankie』
いよいよ、ネットフリックスさん、開始!・・・いまは直前ですね(笑)
海外ドラマ好きに方々は、楽しみに待っていることかと・・・

人気のあるドラマや、今からが!というドラマ・・・
もちろん、「エ~ッ??!!」と思うモノもあるでしょうが・・・それはお約束だわ(笑)

いやいや!
楽しんで欲しいし・・・って、自分も見るつもりですがね(苦笑)
しかし、今すぐ!は無理だわ・・・
実際手続きしても、見る時間が・・・

だって、いっぱいいっぱい!あるんだよネェ。
今は、無理だわ・・・
しばらくは、ちょっと控えましょ!
そして『Grace and Frankie』視聴した方の感想を、見て回りましょ!

ということで・・・『Grace and Frankie』
まぁまぁ!正直!!
私は、Sam Waterston目当てに、ですがね。
そして、彼が出るシーンしか・・・ゴメンなさいッッッ!

いやいや、このドラマ、メインの4人も面白いのですが
それぞれの子供達・・・彼らも、面白いんですよ!
アメリカの方では、若い層は、この子供達(ってイイ年だが)に人気が!

しかし~正直、Samしか~な私は、子供達のやり取りは・・・
まぁ、これがネットフリックスさんに入ってからってことで・・・
または、感想記事を読ませていただいて・・・と他人様に丸投げ状態で(笑笑)

さて!配信前に、もう1つ!!
S1-6「The Earthquake」 日本語だと「地震」ですね。

S1、全13話なんですが、Samは12話に出演しています。
で、Sam目当ての私は、出演していないエピは見ていないって~正直者ッ(笑)
まぁ、粗筋は知っていますがね・・・これで勘弁して~ってことで。

で、出演している12話・・・いやいや、どれも皆、面白いのですが!
ウ~ン、もしかしたら・・・このエピが最もお気に入りかも!と思っています。

さてさて・・・お話は・・・
舞台は、西海岸なので、地震はお約束。
そしてこの日も・・いきなり揺れ出して・・・・
過去のトラウマから、地震が怖いフランキー。
2度目の揺れで、テーブルの下に潜り込んでしまう。
そんなフランキーに、呆れ顔のグレイス。
出かける予定(デートだ!)のグレイス。一応、フランキーを宥めるが・・・

さて、ロバート&ソルも、地震を感じている。
家具や食器は大丈夫?壁に掛けた額も曲がってしまった。
そんな風なのに、ソルは出かけると言う。
理由は・・・「フランキーが心配だ」と・・・
「行け!」と快く笑顔のロバート。しかし心中は・・・

さて、テーブル下から出てこないフランキーに、イライラのグレイス。
もう限界!と、そこにソルが登場。

「あぁ、ソル!来てくれたのね~」と安堵のフランキー。
また、別の意味でグレイスも、一安心(笑)
フランキーは任せたわ、とお出かけのグレイス。

さて、テーブル下に潜り込むソル。
「大丈夫、落ち着いて」風に、フランキーに手を伸ばし・・・
胸をゆっくりゆっくり擦る・・・「1、2、3、4。1、2、3、4・・・」と繰り返す。
落ち着いてくるフランキー。深呼吸、深呼吸・・・

その後、グレイスのデートの様子もあり、またまた楽しい場面が。

また、落ち着いてきたフランキーは、テーブルから脱出(笑)
その後、ソルと食事に外へ・・・
食事中に、フランキーに問われるまま
ソルは、「ロバートと、一体何故」という馴れ初めを話すことに・・・

自分と夫婦としていた間も、ソルはロバートと関係を・・・
冷静でいられないフランキー。
「じゃ、聞くなよ」と思ってしまう私(ゴメン)
しかし・・・気になるよネェ。絶対、聞いちゃうよね~。

だって・・・以前にも書きましたが、ソルは厄介です。
今回も、こんな風にフランキーに配慮を・・・
配慮というか、なんというか・・・その優しさが罪だわ(ウンウン・笑)

・・・と思いつつも・・・
いや~、Samにこんな風に優しくされたら・・・とバカな事を考える私(笑)
これは、ドラマだって(知ってる知ってる)

このソルの「罪な優しさ」は、ラスト・エピで、とうとう!で御座います。
これは、御覧になってのお楽しみで・・・

今回エピでは、ロバートの元に戻ったソル。
またまた事件が・・・
やはりフランキーの所に行ったソルが、気に入らないロバート。
嫉妬ね・・・(ウンウン)

で、自宅にゲイの仲間を呼んで・・・
そこにソルが。これまた、今度は、ソルが不機嫌に。

・・・・一体、何してるんだ、この人達・・・

もういい年なんだし・・・じゃないよね?
いい年といわれても、人間の感情に終わりはないんだよって、

ドタバタジタバタ・・・笑えて楽しい。そして、ちょっと苦くて、時にはしょっぱい。

多くの方に楽しんで欲しいです。

このエピで・・・
フランキーの元へ行くソル。
そして、フランキーを宥める姿が・・・好きなんだナァ~私!

当然のことですが、改めて

2015-08-25 16:10:12 | 演劇・戯曲・音楽・映画・美術
この週末、東京で、イプセン劇を2つ、見て来ました。
感想とは、また今度ですが・・・

いやいや、当然のことなんですが・・・
戯曲を読むのと、演劇を鑑賞するのは、全く異なるもので。

そうですよネェ~。
そして戯曲は、演じてナンボ、ですしネェ~。

声の調子&高低、そして顔の表情&仕草等々…
人物の配置まで、色々あるんだもんネェ。

同じ「ありがとう」でも、どれだけのパターンがあることか。

また、最後のセリフの後の、人物達の様子は?

それが正解、という訳ではないと思う。
しかし、作者の思いを演じるこおtが、正解といえばそうなんだろう。

それでも、戯曲は、その時代時代で読み解かれ、解釈され
そして、演者によって、様々に・・・

そうか!そうか!!
演劇とは、定まらないものだったんだナァ~と改めて思った。

舞台配置をどうするか、でも、また全く別物になる。

戯曲を読むのが好きで、そして演劇を見るのが好き。
そうなると・・・
無限底無し状態になっちゃうのね・・・

そうかそうか・・・進んで、無間地獄に入りましょ

アンネ・フランクを超えた子供たち<4>

2015-08-24 13:12:06 | 戦争など
・・・・・・・・・・・・・・・・・・続きです


【第四章 「私の母は金切り声で叫びに叫んだ」
         ―占領、戦争、そして潜伏の記憶】


ここから、段々と子供達個人の記憶が、出てきます。
この章では、戦時下の記憶を中心として。

幼いなりに、潜伏される前の、両親との生活。
そして、段々と危機が迫る時代のこと・・・家族達の様子。
子供視点で見ていますので、敏感な描写が多くあります。
タイトルにある「私の母は金切り声で叫びに叫んだ」も
子供の心には、母親の甲高い叫び声が、凄い姿&声として残ったのでしょう。

また、子供の潜伏先の事情により
子供達の潜伏期間の快適さや愛情を得たと感じる感情面のことも
書かれています。

養父母が、幼い子供を亡くしている場合など
その子の身代わり、として愛情を注いで貰った、等の話ですね。

また、そこ家にいる子供達との関係。
潜伏した子供達は、どのように感じていたか、もありますが
インタビューが可能であれば、その家にいた子供達の話も、ありました。

ある家では、新しい友達が来た、と歓迎ムードや
同じような年齢だったので「双子ごっこ」と称して遊んだこと、なども。
また反対に、親が潜伏している子を大事にする姿を見て
嫉妬心が芽生え、そこ子供に愛情どころか、敵意を感じるようになった、との話も。

また、子供達からは
愛情に恵まれた、ごく一部の子供達の話から
また、家政婦や労働力とみなされ、子供には酷な仕事をさせられていた話や
前章で書きましたが
反ユダヤ主義の養父母の下では、常に「疎外的扱い」とされ
逃げ出すことや(実際逃げ出した子も)、精神的に追い詰められた子も。

また潜伏に入った年齢にも、左右されることも書かれています。

「守ってもらわねばならない」乳幼児と
10歳近く、または10代になった子供では、考えも立場も異なる・・・
そういう部分にも、丁寧な説明があります。

ココからぐらいが、辛い話が出てくるようになります。
そして、ココからが、この本の本番、何でしょうねぇ。

ここで、印象に残ったのは
ある程度大ききなり、潜伏した子供の話です。
潜伏前、実の両親との生活も話しています。
この時代、親は、社会的にも経済的にも、そして精神的にも追い詰められていて
子供の目線からは、もう自分(子供)を守るのも大儀そうな親の姿が、あります。
そして、外に出れば、虐げられ、不快なことの連続。
それに対して、為すすべの無い親の姿・・・
子供の目線は、親をどう思うか・・・察せられます。

子供としては、親には威厳があって欲しい。
堂々としていて欲しい・・・それが叶わない時代だったのですが・・・

この子供の両親は、奇跡的に帰還しました。
そして、子供を引き取りに・・・
ある日、外で騒ぎが。
男達が、騒ぎを。
ドイツ人と親しくしていた(性的関係を持っていた)女性を、道に引きずり出し
髪を刈ろうと・・・よく映像等でみる光景です。

その時、父親が、男達の前に出て
「こんなことをするなんて」と、諌め出したのです。
男達も恥じ入ったのか、その場を去り・・・
その光景を見ていた子供は、昔の威厳ある父親が戻ってきた、と。

自信があり、頼れる父親が。

戦時中の両親の姿を見て、
本当に気の毒としか言いようが無いのですが、両親に失望してしまった・・・
こういう話は、あまり聞かないと思います。
しかし、実際の話として、とても納得できる話だと思います。

私は。そう思いました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・続きます

『Grace and Frankie』~その5

2015-08-21 14:38:26 | 『Grace and Frankie』
ネットフリックスさん、日本放映開始が、2015年9月上旬から、
との情報をネットで見ました。
配信ドラマには、このドラマの入っているようです。
サァ!早速登録して・・・う~ん、どうしようかなぁ?
私、思案しております・・・・いや、今すぐにでも見たいですよ!
日本語字幕で・・・見たい!見たい!!!

しかし・・・これ、来年(2016年)S2、決まっているんですよね。
できたら・・・S1&2、一緒に見れるのなら・・・という野心が・・・

まぁ、今から考えて・・・

さて、今回は、ドラマのエピ内容ではなく
ちょっとした事件のことです。

このドラマ『Grace and Frankie』、タイトルどおり
2人の女性、グレイス&フランキーが主役です。
ジェーン・フォンダ演じるグレイス
リリー・トムリン演じるフランキー。

ところが!
それぞれの夫を演じるマーティン・シーン&サム・ウォーターストン
この2人のギャラが、主役2人のギャラと同じだった、と発覚が!

これに、断然と意思表明した女優さん2人。

このドラマのタイトルは『Grace and Frankie』!!
『Sol and Robert』ではない!!と。
(夫達の役名ね。夫達が主役じゃないってこと)

この意見に、多くのファンが賛同。署名運動にまで発展したとか。

未だに、「男性上位」な業界に対して、意思を!!!


関連記事その1(Wikiですが)

関連記事その2(TVガイドさんです)


↑ 記事も参照になさって下さい(英語ですが)

無事解決したとか。
皆さん、禍根無くS2の撮影、頑張って欲しいかと。

なかなか、関連記事も、単なるゴシップではないのが
さすが!!ベテラン!!!!と思わせますネェ。

できるだけ、多くの方が
このドラマを見てくださると、嬉しいです。

アンネ・フランクを超えた子供たち<3>

2015-08-17 10:24:47 | 戦争など
・・・・・・・・・・・・・・・・・・続きです


【第三章 戦後―ユダヤ人とオランダ】

ここでは主に、戦後のオランダ政府や行政の姿を描いています。
また、民間の団体等も・・・
つまり、帰還したユダヤ系住民に対する態度、財産、
そして潜伏していた子供達を捜したり、取り戻したりする時の様子、などです。

財産に関しては、ウ~ン、どこの国も、温かいとは言えない。
オランダも同様。
死亡証明書がなければ、遺産は受け取れない等・・・
収容所で死亡しては、証明書など出るわけも無く・・・

と、こういう話を読めば、察せられるでしょうが
収容所からの帰還、というのがどういうものか、理解していないし
配慮もしようとしない、ということが延々と書かれています。

また、市民レベルでは
非ユダヤ系オランダ人の友人に預けた金品等が、戻ってこない
などの話も・・・
しかし、何度も書きますが、これはオランダに限ったことではないので・・・。

この章で、私が「ヘェ~」と思ったのは・・・
潜伏していた子供達のことです。
まだこの章では、子供達個人のインタビューは、抑えられています。
個人の状況、または待遇等については、述べられていますが。

戦争時、子供達の潜伏に協力したのは、様々な人々です。
大学生等若者の団体、個人的な善意、
または、子供を預かる間に受け取る金銭を当てにした人も。
そして、他の国でもありますが
修道院等の宗教関係の施設での潜伏も、多くあります。

この宗教関係者、多くはキリスト教の信者の方々ですが(特にカトリック系)
子供を預かっていますが、動機に宗教がある場合が多い。
つまり・・・本人は反ユダヤの考えなのだが
ユダヤ教徒の子供を預かり、キリスト教に改宗できれば・・・とも思いから、が。
しかし、子供を預かるとは、その家の子として扱う場合が多く
または、他人から預かったとか、親類の子供を預かったとか・・・
当然、その家の宗教に感化される・・・当然ユダヤ教徒の子も。
幼なければ幼いほど、潜伏の成功は高くなる。
その家に馴染んでいく・・・隠れるには都合が良くなる・・・

そして戦後、両親が奇跡的に帰還したら・・・
預かった子供を、返すのか?
もう子供は、養父母を自分の親と信じている。
そして、実の両親に馴染まない・・・当然だろう・・・

そういう場合、勿論、様々な意見があり、様々なパターンがある。
しかし・・・無理に返さなくても良いのでは、という考えもあった。
これは、子供がもう養父母との愛情が確立されている、というものだが、
キリスト教徒になった子供を、ユダヤ教徒の両親に返さなくても・・・
という考えがあったのでは、との記述を読んだからです。

そして、思ったのは・・・
誰も「子供のこと」を考えていないのね・・・ということ。

しかし、実際「寝る場所があり、食べるものがあれば」の時代だ。
子供の心など、誰が・・・それが辛いと思った。

と、今に生きる私がいう言葉では、ないとも思う。
そして、ふと思ったが、
「子供に適した環境を」なんて考えが、浸透したのは、
もしかしたら、ほんの最近かもね。ってこと。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・続きます

アンネ・フランクを超えた子供たち<2>

2015-08-12 14:53:41 | 戦争など
・・・・・・・・・・・・・・・・・・続きです


【第一章 かくまわれた子供達の歴史と記憶】

ここでは、かくまわれた子供達の証言が、今まで省みられていなかったことが書かれている。
どのような事情で、そうなってしまったのか?
<1>でも書いたが、
生き残った=幸せな人である。
オランダで潜伏=収容所等に比べたら・・・戦争を語る資格があるの?
そういう視線、または雰囲気の中、語ることのできなかった子供達。
または、誰も聞こうとしなかった、ともいえると、書かれている。

まさしく、ここがポイントだと思う。
生き残った子供達=収容所帰りではない、潜伏していた子供達を
この本は、取り上げようし、インタビューを行っている。

戦後、潜伏していた子供達が、生活していた環境は?
その場所は、子供を育てるのに適していたのだろうか?

・・・・・・!ココですね、ココ!!

歴史では、「子供が育つのに適した環境」に配慮なんて、考えない。
生きるか死ぬか・・・突き詰めると、この2つの選択肢、になってしまう。

だからこそ、この本は、ある意味画期的であり、
そして、戦後の子供達の生活を知ることで、「何か」が分かる、としている(と思う)

確かに、潜伏していた子供達は、戦争の真の恐ろしさを体験していないかもしれない。

しかし・・・両親との別れ、引き取られ先での心身の疲労そして不安。
戦後、誰に引き取られるのか・・・
大人は、皆「自分の苦労」で精一杯である。
特に、ユダヤ系の大人は、戦争中の惨い扱いから、決して脱することはできない。
そんな大人が、どうして子供を育てるのか・・・

私自身、このテーマは、斬新であり、
新たな視点から「何か」を見せてくれる、と思ったから読んだのですが。



【第二章 戦前と戦時中 オランダとユダヤ人】

この本で紹介されている、印象深い言葉がある。
あるオランダ・ユダヤ人の辛辣な冗談として、紹介されている。

「外の国の人達は、
 オランダ・ユダヤ人はみんな救われたんだ、
 救われなかったのはアンネ・フランクただ一人だったと、考えているわけさ」

痛烈である。
この章では、オランダの非ユダヤ系オランダ人が、ユダヤ系オランダ人に対して
どのような感情、または態度があったのか、を述べている。
引用文として、アンネ・フランクの名を出したが
まさしく、「オランダの非公式の守護聖人」アンネ・フランクのイメージにより
ナチス統制化のオランダでは
ユダヤ系の人達に援助を惜しまなかった国民、との印象が強い、と言っている。

これは、ちょっと正直、日本人の私には「そうか、そうか」と分かった、とはいえない。
私自身が、これまで読んできたホロコースト関連本では
欧州どこの国でも「我々は~尽力を惜しまなかった」」風に書かれているものもあり
「自国は」と、言いたい心理は分かると思うが。

さて、アンネ・フランクの影響・・・非ユダヤ系オランダ人の援助により
隠れ家で潜伏生活を送っていた・・・
今更、書かなくても良いかと思う。

ここで、付け加えておくが。
フランク一家は、他の家族、またはそれ以外の人もいたが
家族で潜伏するというのは、非常に稀であるということを、覚えておいて欲しい。
この本で紹介している、潜伏していた子供達は殆ど全部(例外は当然いるが)
子供だけで、兄弟姉妹は一緒かも、だが
子供だけで、他人の家、宗教施設、潜伏用の施設等々にいたのだ。

確かに、アンネ達は、オランダ人が援助し、助けてくれた。
しかし・・・密告したのも、多分オランダ人であろう。
(私は、密告した人物の候補者複数については読んだが、
 特定されるとは、読んでいないので。あくまで推測。
 しかし、ユダヤ人が保身のため、同胞を売ることも日常茶飯事な時代であった)

そして・・・ここからは、本文を私なりにまとめて書かせて頂く。

・・・ホロコースト記念館ヤド・ヴァシュムの「諸国民の中の正義の人」と
たたえられている人の、最も多い国の一つに、オランダは数えられている。
日本人の杉原千畝氏が、日本人では、只一人である。
オランダは、ポーランドに次いで、多い国となっている。

そして・・・もうひとつ、オランダが、ポーランドと肩を並べるリストがある。
第二次世界大戦中に死亡した各国のユダヤ人の人口比率のリストである。
オランダは、70%以上になっている(意味、分かって頂けます?)
オランダは、国内のユダヤ人が強制移送され、死亡した比率が
東欧の国ポーランドのそれに近い、西欧で唯一の国、となっているのだ。

ここで、付け加えておく。
フランク一家のように、ドイツや他国からオランダに移動してきた人達もいる。
しかし・・・再び本に戻ろう。
著者は、フランスを引き合いに出している。

・・・オランダにおける戦前のユダヤ人の人口は、フランスのそれの半分以下だったにもかかわらず
強制収容所に移送され死亡した数は、
オランダ・ユダヤ人が、フランス・ユダヤ人を上回っているということである。
・・・・・・・
・・・・フランス・ユダヤ人全体の四分の三あまりが、戦争を生き延びたのに対し
オランダ・ユダヤ人の場合は、わずか四分の一にとどまるからである・・・
換言すれば、フランスの悪意に満ちた反ユダヤ主義、
そしてオランダの強い成功運動という一般に流布している見解とは反対に
ユダヤ人は戦時中、
オランダにいるよりもフランスにいた方が実際は安全だったのである・・・

そして、この事実は
非ユダヤ系オランダ人の、ユダヤ系オランダ人に対する
悪意とまでは行かない無関心さ、
そして・・・まぁオランダだけに限るわけではないが
経済的なこと・・・ユダヤ人が移送された後、ちょっと家財を・・・
ある北欧の国では
移送されたユダヤ系住民の財産は、当局が管理し、書類等も作られ
戦後、住民が帰還した時、戻せるようは仕組みを作ったそうだが。

オランダには(ってオランダだけではないですよ)、そういう仕組みは無かった。
また(これもオランダだけではないですよ)
ユダヤ系の友人から「預かった」品々金品等々が、いつの間にか「自分のもの」に・・・

確かに、オランダでは、国民の抵抗として名高いストライキが起こった。
ドイツ人たちの、ユダヤ系住民に対する横暴、そして残虐さ、
それを、目の前で起こったという市民の怒り。
ゼネストが、反ドイツを旗印に組織され、一般住民も参加したのである。
ストは交通機関、公共事業にも影響し、全てが中止した。
アムステルダムだけではなく、他の都市にも波及し、翌日まで続いた。

本に戻ろう・・・
・・・このストライキによって
ユダヤ人の逮捕や強制移送を阻止できたわけではなかった。
また労働者は翌日には、もうそれぞれの職場に戻ってしまったのだが
それでもこのストライキは
非ユダヤ人が、同胞ユダヤ人のために行った
ヨーロッパでは類の見ない出来事として、特筆に価するものである・・・
・・・・・・
・・・(だが)ストライキに参加した同じ労働者が翌日には仕事に戻り
一部の狂いもなく時刻表通りに運行する市電や汽車で
ユダヤ人を輸送していたからである・・・

多分、当時、ナチス統制化にあった国々には、当たり前の様子。
正直、今の私には、こういうことに対し、非難する言葉は、出せない。
私は、勿論、こういう文章を読んで思うことは、多々ある。
しかし・・・何も言うことはできない、と思っている。

非難する言葉、は、簡単に出せるだろう。
しかし・・・よく頻繁に用いられる言葉だが
「その時に、生きていなければ分からない」と思うから。

今の平和(今の所は)な日本に住み、
偉そうに正当なことは、どれだけでも言うことはできる。
しかし、私は、それをしたくない。
もし、自分が「その当時」に生きていたら、
後世の人々には、正論など言われたくないだろうから。

何度も言うが、考えたり思うことは、多々ある。
それだけ。

さて、ユダヤ系住民に対する不穏な情勢は
市民レベル、つまり市民の反ユダヤ感情も、当然考える要素だと思う。
そういう部分を、ナチスは、巧く利用し、統治国で活動を起こしていたのだから。

しかし、市民の感情レベルで、ホロコーストが起こるとも考えられない。
当然、国家レベルで、行われたことだろうから。

そして、今舞台となっているオランダ・・・

少し長くなるが、本からの抜粋で
・・・・・・・・・
・・・オランダでナチスがとった戦略は、以前ノルウェーでとられた戦略に似ていた。
つまり、彼らはオランダ人もやはりアーリア人種とみなして
国家社会主義の大儀に参加させることを目論んだのである。
それゆえナチスは、大規模で強力な軍隊を駐留させる必要があると考えなかった。
初期の軍事支配期間が終わると、
ナチスはオーストリア総督アルトゥール・ザイス=インクヴァルトを
文民行政を指導する帝国弁務官に任命した。
ザイス=インクヴァルトは独墺合併の際にオーストリア側でナチス派として働き
ムーアとダン・ミフマンが主張するところによれば
実際、文民行政機関が創設されたことによって、
親衛隊とナチ党はオランダという国の管理に
さらに一層影響を及ぼすことが出来たという。
そういうわけで、オランダにおける親衛隊と秘密警察の立場は、
軍による管理が続いていたフランスやベルギーよりも強大であった。
またミフマンは、オランダにおける管理体制は
フランスやベルギーのそれよりもポーランドのモデルに近いと主張している。
オランダよりも人口の多いフランスに配備されたドイツ人警察が
3000人に満たなかったのに対し、
オランダには5000人にのぼるドイツ人警察が配備されていたのである・・・・
・・・・・・・・・

読んで頂ければ、お分かりいただけるだろう。
軍というのは、ドイツ国防軍のことです。
ドイツはヒトラーを頂点とし、ナチスが全権を握っていたとはいえ
国防軍には、やはり一定の配慮を必要としていた。
まぁヒトラーが命じれば、そんなものは飛んでいくのだろうが・・・(と思うが)
つまり行政レベルのアレコレに関して
軍による支配地域では、ナチスの要望を通すためには
軍の了解&許可、そして協力が必要であった。
しかし、オランダのように文民行政は、一見穏やかなように思えるが
ナチスの要望が、ある意味ストレートに反映されることが多い、ということです。

行政のトップ、ザイス=インクヴァルトは、
私が、このブログで記事を書きましたが
弁護士出身で、無口で特に個性豊かとはいえない、と言われていまして・・・
つまり、個性あふれるナチス高官の方々の中では、薄い存在で・・・
ですが、ニュルンベルク裁判では、
この個性の薄さと、オランダ等での行いの非道さのギャップに、驚きが、
ということらしかったです(『ニュルンベルク軍事裁判』から)
ザイスは、ハンス・フランクの総督府では、初期に副総督の役割でしたので
ポーランドの統治に近い、というのも頷けるかと。

と、このオランダの文民行政という方法が、
オランダのユダヤ系住民の被害の多さを生み出した、が見解とされています。

そして、この章では
非ユダヤ系オランダ人が、その本心かどうかは不明としながら
ドイツ人に協力したからこそ、ユダヤ系住民の被害が増大した、と結んでいます。
それは、親ドイツ=反ユダヤ、というよりも
無関心が大きい、とも。
またユダヤ人共同体の脆弱さにも、言及を。
戦前、オランダのユダヤ系住民は、あまりにも恵まれていたため
・・・だからこそ、ドイツから多くのユダヤ系ドイツ人が、オランダに逃げてきたのだが。
恵まれていたからこそ、危機に対する備え、警戒心が薄れていた、とも。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・続きます



アンネ・フランクを超えた子供たち<1>

2015-08-06 15:03:47 | 戦争など
     『「アンネ・フランク」を超えて
           かくまわれたユダヤ人の子供達の証言』

               ダイアン・ローレン・ウルフ
  

アンネ・フランクを超える、とは?
それは、この場合 「生き延びた」ことを意味する。
この本は、第二次世界大戦中、オランダに潜伏し、
生き延びることができた、当時の子供達に焦点を当てた物語である。

しかし、著者は、ハッキリと言い渡す。
この本は、歴史ものではない。
家族社会学や家族関係から、子供達を考える目的である、と。
歴史の視点で考えると、
戦争を生きて終えることは、大きな目的でありテーマである。
そういう意味では、
生きて戦争を終えた子供達は「めでたしめでたし」で済んでしまう。

だが、家庭や家族という視点は、また異なる見方を求める。
ここでは、戦争中の潜伏の生活、を扱うわけではない。
戦後・・・「めでたし」の、「その後」を追うことがテーマであるのだ。

なぜ、そんなことをするのだろうか?
それは、潜伏していた子供達の話は、闇のままであった、からだという。
戦争時に、文字通り隠れていた、またはユダヤ系ということを隠して暮らしていた。
しかし、彼らは、収容所にいたわけではない。
不自由な生活を強いられたとはいえ、地獄を味わったわけではないだろう。
つまり・・・彼らは「幸せ」であり「幸運」であったのだ。
そういう彼らの語る「戦争の時代」など・・・

「君達は、幸運だった。生き延びたのだから。それもオランダ国内で」

その一言で、彼らは沈黙せざるを得なくなってしまった、という。
収容所から帰還した者だけが、ユダヤ系住民の悲惨を語れるのだ。
その暗黙のルールが、彼らの口を閉ざしてしまったのだ。

また、この本は、かなり分厚い。そして文字ばかり、である。
そして、その前半、かなりの部分を「歴史」に費やしている。
それは、本当だ。
潜伏していた子供達の戦後を理解するためには・・・
オランダという国、市民の意識、そしてナチの支配下の時代・・・
それらを、知る必要がある。

そういう意味では、この本は、立派な歴史本であるといえるだろう。
オランダの「当時」は、なかなか邦訳されていない。
まぁ、ナチス時代を扱った本には、多少は説明されているだろうが。
私が読んだ限りでは、

『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅』『ホロコースト大事典』

これらには、かなり詳しく書かれている。
勿論、この本が取り上げる「潜伏していた子供達のその後」は、無いが・・・

前半~かなりの部分が、歴史だと言えるだろう。
そして、潜伏時の記憶(残っている人の証言)、そして証言による戦後の生活・・・

要所要所で、インタビューに応じた方々の証言が出てくる。
それは、その箇所に「適した」内容であるからであろう。
そして、この証言が、歴史部分に信憑性を与えてくれる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続きます

『Grace and Frankie』~その4

2015-08-03 17:03:05 | 『Grace and Frankie』
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Netflixさん配信のドラマ『Grace and Frankie』の事を書いています。
しかし、このドラマ、まだ日本語字幕では視聴できません。
というか、日本では、まだ視聴環境が整っていません。
私自身、英語は中学生レベルも怪しい、という状態です。
こんな私が、アレコレ頑張って内容を把握しようと・・・
ですので、間違い等があると思いますので、その点御了承下さい
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このドラマ、アメリカではコメディと受け止められているようです。
まぁ、公式でもコメディ部門ですが。

ギャンギャン騒いで、大騒ぎして・・・それも大物ベテラン俳優さん方が。

またゲイの夫達を演じる2人のキスシーンも話題に。

でも、それだけで騒ぐのは、勿体無いと思う。

私は・・・以前にも書いたが
ココまでの年齢=70歳代で、新たな人生を切り開くのも大変だし
また、今までの生活、家族等を捨て去るのは、また大変だろうと。

ここまで築いてきた人生を捨て去ることは簡単じゃない。
だって、まだ元妻達は身近にいるんだし。
子供達も・・・そう簡単に捨てることはできない。

また、習慣についても、同じじゃないだろうか?

S1-7「The Spelling Bee」は、そんな話だ。

ソルとフランキーの元夫婦。
お気に入りのTV番組で、今までは一緒に見て盛り上がっていた。
ソルは、ロバートと盛り上がろうとするが、ロバートは気乗りしない様子。
しかし、今まで通り楽しみたいソルは、
フランキーを誘い、一緒に見ようと…今まで通りに、と。

ソルは、そういうキャラらしく
ロバートとは愛情を、そしてフランキーとは友情を、と考えている様子。
しかし!
そんな身勝手な(笑)考えは、受け入れられることも無く・・・(笑)

ソルの申し出を、一旦は断るフランキー。
自分なりに、番組を楽しもうと・・・しかし、やはり物足りない・・・
そして、今度は自らソルの元を訪れ、一緒にTVを見ることに。

勿論ソルは、大歓迎。
ロバートは留守で・・・今まで同じように、大笑いして楽しむ2人・・・
しかし、まぁお約束でロバートが帰宅する。
互いに気まずいフランキーとロバート。
独りソルは平気…(ここは、ほんと、困った男状態ね・笑)
帰ろうとするフランキーを、引き止める始末・・・しかしフランキーは帰ってしまう。

その後、ロバートが一緒に見るが・・・

ソルを演じるSam Waterston、私は愛していますが(笑)
この役は・・・本当に実際に側にいたら、困った奴だわ、と思う。

優しいと言えばそうだが・・・フランキーの踏ん切りがつかんだろっ!!って思うよねぇ。

そして・・・今までの習慣や楽しみは、そう簡単に捨てられない。
当然、苦楽を共にしてきた(その間、ロバートと浮気していたが)妻を
そぅ簡単に、他人としては扱えない・・・

その思いが、ソルを通して、随所に見られる。
困った男ソルだが、
その困った言動は、まさしく現実味を感じさせてくれる。

一見笑えるドラマだが、なかなか深刻であり、現実味もある。
こういう部分を考えると・・・
さすがだネェ、と思える。

日本にも・・・まぁ無理だろうナァ。