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マンガで読む『百物語』<1>

2018-03-15 15:41:08 | マンガかぁ
             『百物語』(杉浦日向子)


百物語・・・って、もう浸透していますね?
言葉も、その意味も。

まぁ有志(?)が夜集まって、怪奇話をする。
順々に・・・・
で、百話終わったら・・・・!!!


一応貼っておきます。Wikiですが。


Wiki 百物語


杉浦日向子さんは、もう故人となられていますね。
作品を発表したり、TVなどで江戸時代の様々なことをお話されたり
また文章でも作品を発表されたり・・・・
その活躍は、みていました。

作品も、雑誌を購入すると掲載されていることもあり
読んだ記憶もあります。
ただ・・・積極的に自ら求めて読んだ、ということはありませんでした。
杉浦さんの江戸時代の風俗や庶民生活の知識が豊富であることは
分かっていましたが・・・

まぁ、私があまり江戸時代に興味がなかった・・・ってことが原因かも?

昨日、図書館から借りて来ました・・・『百物語』
杉浦さんが描く百物語・・・と言っても九十九話ですがね。
私は全3巻となっているモノを読みました。
文庫版など、様々な形態で読むことができます。

ひとつの物語が短いので・・・サクサク読める。
もちろん面白いから読める。

素晴らしいのは・・・・オチがないのが殆どで。

えっと・・・実話系怪談とか、読まれる方はお分かりだと思いますが
実際の生活で、「アレ?」「なにコレ?」ってこと、ありますよね。

ちゃんと理解できましたってこともありますが
う~ん、なんだろ~?で終わる時もある。
この百物語は、その、なんだろ~で終わる話が多い。

物語は、もちろん怪奇モノや不思議モノ。
時々、人の情念や怨念・・・それほど多くは無いが。

始まりから、理由など無い。
不思議なこと、忌まわしいこと、怪奇なこと、がポッと発生する。

今の世の怪奇とは、ちょっと異なる怪奇や不思議。
これが、江戸時代ってことなのだろうか?
ふ~ん・・・どこか空気がゆっくり流れているような?
どこか“異なる”ものや現象を、「そうかぁ」と受け入れている?

どこか「そんなものだよ」と思っている?

こういう感覚を持たせる力が、杉浦さんの作品にあるのだろうか?
初めて接する私には、不思議であり新鮮であり、新たな奇妙さであり・・・

次に続きます。
次では、気に入ったお話を少し御紹介、しようかと。


・・・・・・・・・・・・続きます




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『光の庭 THE GARDEN WITH HOLY LIGHT』

2017-11-09 15:57:16 | マンガかぁ
『BANANA FISH』ANOTHER STORY



これは、アッシュの死の数年後の物語。
NYの英二を訪ねて、ひとりの日本人少女が訪れる。
名前は暁(あきら)
伊部の姪である暁は、伊部を通じて英二と知り合っている。
暁は、家庭の問題、また自分の気持ちの揺れもあり
精神的に少し休みたい状態だ。
その気分転換として、NYにやっていたのだ。

しかし空港に迎えに来たのは、アジア系の大男。
一応暁を探しているようだが・・・・
この大男は、シンの成長した姿。
英二の代わりに、暁を迎えに来たのだ。

カメラマンとして、少しずつ成功してきた英二。
今度個展を開く予定だ。
英二の変わらぬ優しい笑顔に、ホッとする暁。

成長し大男になったシン。
大学に通いながら、ビジネスマンとしても成功している。
もちろん月龍の支援があってこそだが。

英二の家に入りびたりのシン。
しかし英二とシンの間に、微妙な空気があると察する暁。
そして、囁かれる“アッシュ”という名前・・・・


・・・・・・・・・・・・・
ということで、後日談である『光の庭』

これね~記憶では~
本編では、“アッシュは死んだ”って明確にはなっていないのよね。
刺されて・・・刺したのはシンの異母兄ラオですわ。
図書館で刺されて、そのまま眠るように~てなラストですね。

で、熱いファンの間では、「アッシュは死んでいないのでは?」などの声が挙がり
吉田さんは、これで死んだって分かったでしょ、的に描いたらしい、と。
そう記憶しています。

まぁアッシュの鎮魂みたいな物語なので、それで良いんじゃないかな。
などと・・・結構投げやりですね、私(笑)

今読み返すと・・・“アッシュって誰?”という暁の問い掛けが
この物語のテーマであり、まぁ思うところ、じゃないかなって。

物語の登場人物は当然ですが
読み手も一緒に、それぞれが“アッシュって誰?”“アッシュって何者だったの?”と
自分に再度問い掛けることが、主旨ではないかな~と思いました。

だから、登場人物も読み手も、アッシュを鎮魂すればよいのでは?

えっと、私的に楽しいのはシンですね。成長したシン。
こんなにデカくなるとは・・・・笑

吉田さんが、過去のインタビューか何かで
「息子にするのならシン」と仰っていましたが(私の記憶では)
それは、正解だなっと今でも思っています。

理想の男の子、って感じ。
完璧ではない・・・・とことが、まさに“理想の息子”(笑)

で、これが次作『YASHA-夜叉-』につながりますから・・・おっと『イヴの眠り』もだわ。

そういう意味でも、この物語は基調なのでは、と思います。

ファンの人気を掻っ攫った(笑)サイドストーリーですね。

アッシュも静も天才設定なんですがね。
喚く静(スマン)とは対照的に、アッシュは語らない。
語らないからこそ、それぞれが“アッシュって誰?”と問える。

そう思っています。

で、余計なことだが、私は静の方が気に入っていますね。
いや静よりもケンか・・・・笑






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『ANGEL EYES』

2017-11-06 14:47:22 | マンガかぁ
『BANANA FISH』ANOTHER STORY

これは本編から、ちょっと前の物語。
少年刑務所に入ることとなったアッシュ。
刑務官は、A棟を仕切るショーター・ウォンに、アッシュの世話を依頼する。
理由は・・・
あまりにも“美人”なため、自分の“女”にしようと揉めるため
ショーターが、美人アッシュを保護するのが、務めだと。
抵抗するショーターだが、
出所をたてにとられては、言う事を聞くしかない。

案の定、狙われ始めるアッシュ。
必死に庇うショーターだが、アッシュからは感謝される訳でもなく
むしろ、自分に不信な眼差しを投げかけるだけ。
同じ房になって守ろうとするが、全く理に合わない。

そのうち、単なる“カワイ子ちゃん”ではなく
それどころか、かなりの危険人物であることを知り
驚き混乱するショーター。
狡猾であり、人の心を弄ぶアッシュにショーターは・・・

・・・・・・・・・・

という風に、本編の前のお話であり
まぁ本編では惜しまれて退場(死亡)したショーターと
アッシュの出会いの物語、ですね。

今読み返すと、なぜかアッシュの美貌ばかり強調(笑)
う~ん、ショーター視点での物語りなので、そうなるのかな?
この美貌がために苦労を背負い込んでいるというのが、アッシュの基本だし。
でもこの美貌があるから、のし上がれるチャンスもあった。

ということで、美貌を軸に
アッシュの裏表を見せるってお話でもあります。

背幼年刑務所とはいえ、もう街中のストリート・キッズ抗争、ですね。

オーサーって?って思い出したわ(笑)

正直、軽いテイストです。
中身は殺伐ですが、ショーターの明るさに助けれれている。
だから明るいし、軽く読める。
ラストは、アッシュの子どもっぽい笑顔だし。

そういう意味では、良いサイドストーリーなのですが・・・・
どうも次の『光の庭』に人気が集中して~なのか?
サッパリ話題にならないお話でもあります(ゴメン・笑)

別の意味では、アッシュの魅力全開の物語でもある。
「アッシュって格好イイ!」」「ショーターってイイ奴だなぁ」
って思って満足して、それでいいと思う。

でもそれって、サイドストーリーの王道でしょ?ネ?

タイトル『ANGEL EYES』
刑務所仲間のニコの話は元です。
ニコの祖母が若い頃、村に美しい女がやって来た。
緑色の瞳を持つ、魔性の女だ。
男達は女を得ようと、互いに殺し合いを始めた。
そして男達が死に絶えた後、女は高笑いを・・・・
嵐の中、女の瞳は赤色に変わった・・・・女は魔女だったのだ・・・・

この話から、ニコがグリーンの瞳を持つアッシュを敬遠し
その瞳を「邪眼」(Evil Eye)と称したことから、ですね。
悪魔でもあり、天使でもある・・・・アッシュの両面を示すってことで。

ちなみに、知らなくてもいい話ですが
子どもの人身売買では・・・ブロンドが高価に、ですが
瞳もブルーもお約束ですが、グリーンもなかなか・・・・だそうです。

パパ・ゴルツィネの“商品”でもあったアッシュ。
アッシュを支配しようとしたゴルツィネですが
惚れた弱みが・・・・ですね(ウンウン)


追加で
書くの忘れたわ

タイトルは、もうひとつ
ショーターが持っていた天使の聖画
この天使がアッシュと似ている、と
ショーターが気がついて〜からもあるわ

これも追加してくださいマセ








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『Fly boy ,in the sky』

2017-11-02 21:44:24 | マンガかぁ
『BANANA FISH』ANOTHER STORY


某美術大学3年の伊部。
とはいっても2浪&2回留年という現在25歳である。
恋人は一流企業のOLの英子。
と悪友達は「ウラヤマシー」と冷やかすが、本人はいろいろ悩みもある。
今年も悪友達とデザイン大賞というキャノンのCMプロデュースに応募予定。
伊部は写真担当である。

そんな時、伊部は偶然TVで再放送をしていた高校総体を見る。
競技種目は棒高跳び。
優勝を争う2人の男子高校生が目に入る。
ひとりは背が高く大柄な青年。
そしてもうひとりは少し小柄の童顔の青年。
小柄な青年が失敗し、優勝は大柄の青年となった。

伊部は小柄な青年から目が離せなかった。
競技が終わると、書店へ走り陸上情報誌を探す。
高校総体の決勝に残るほどの選手ならば、名前があるはず。
案の定、小柄の青年の情報があった。
名は奥村英二。島根県の県立高校に通う高校2年生だ。

伊部は悪友達を説得する。
デザイン大賞の被写体として、奥村英二を撮ろうと。
単身、島根県へ赴く伊部。
英二の学校には許可をとってある。
商業目的ではなので、高校側もアッサリ了解してくれた。

そして英二と対面する伊部。
思っていたより小柄ではない。それに童顔は目を大きく見張る癖のせいだと知る。
飛ぶ英二を撮影する。
最初は緊張していた英二も、だんだん伊部に親しみを覚え・・・

・・・・・・

これが伊部と英二の出会いです。
ストーリーとしては、あまり起伏はありません。
境遇から自分を抑えることを覚えた英二に対して
もっと自分を出せばいい、と思いやる伊部。

物語は伊部の目線で進むので、英二に関しても客観的です。
棒高跳びに限界を感じ、息苦しさを感じている英二。
生活も同様で、父親の入院。
祖母&母親&妹という女性だらけの家族にも、思春期らしく息苦しさも。
英二を援助して大学進学を勧める親戚がいるが、遠慮がちな面も。

『BANANA FISH』でも出ていた、人を思いやる英二が見えます。

空を飛ぶ英二。
高校総体で見た時は、悲しそうな表情に見えたが
写真に写る英二は、少し笑顔で飛んでいる。
ほんの数秒のこと。伊部流で言うと「イイ顔している」英二。

写真を撮り終え、島根を去る伊部。
見送りに来た英二に、もっと自分を大切にと言葉を贈る。
もっと自分を出しても良いんだ、と・・・・・

そしてデザイン大賞の特賞になった伊部たちの作品。
被写体は英二。
飛んでバーを越える瞬間の写真。
満面の笑顔ではないが、満足げな表情。
まさしく「イイ顔をしている」のだ。

展示会場を訪れる英二。
自分の写真を見て、「こんな顔しているんだ・・・」と。
そして伊部に嬉しそうに近況を報告する。
少し記録が伸びた。
続けても苦しくてやめようと思っていたが、続けてよかった、と。
伊部に礼をいう英二。
これからは、もっと違う気分で飛べそうだと。
心で英二に礼をいう伊部。こちらこそ、と。
英二の飛ぶ姿で、忘れていた気持ちを思い出したよ、と・・・・・


吉田秋生さんの魅力である日常の優しさがある作品です。

タイトルの『Fly boy ,in the sky』は
デザイン大賞のキャッチコピーなんですよね。
日本語では「飛び屋さん、空の上」ですね。

でも、Fly boyというのは、作中でも出てきます。
英二の担任であり、陸上部顧問の佐五(さこ)先生の言葉です。
英語教師でもある佐五先生が、棒高跳びの生徒達を呼ぶ時に
「フライ ボーイズ カーム ヒーヤー」
と呼ぶのですよ。
それを聞いていた伊部が、
「フライ ボーイ・・・・飛び屋さんかぁ」と感心する場面があって。
これが、生かされている、という訳ですね。

これは1984年の作品です。
『BANANA FISH』が1985年連載開始ですので。
まぁファンは「アラ~」ですよね(笑)

別冊LALAに掲載されていました。
漫画雑誌LALAは今でもありますが・・・昔の面影は無い(笑)
少女漫画=恋だ愛だは、もうお腹いっぱい(笑)風な女子を対象に
勿論恋愛モノもあるが、ジャンルは多岐にわたっていたのが持ち味で。

私の記憶では、吉田さんがLALAで漫画は描いていなかったと思うのですが
別冊という枠で登場したのかな~?と。

ちょいと少女漫画卒業?的な女子ターゲットかと。
そんな感じかな。
今読んでも、心が温まる作品ですね。
イイものはイイってことかしらね~とか(笑)


でもこの英二が、NYでドンパチ騒ぎに巻き込まれるとは・・・ネェ(笑)






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『BANANA FISH』 アニメ化ですって!

2017-11-01 15:20:28 | マンガかぁ
あ~ビックリした(笑)

先月末(2017年10月末)の情報なんですが。

吉田秋生さんの代表作のひとつ『BANANA FISH』がアニメ化!
2018年に放映予定、ということですが。


「BANANA FISH」2018年にTVアニメ化!監督は「Free!」の内海紘子


色んな場所に情報がありますが、その中のひとつを御紹介。

大分前にサイドストーリーである『PRAIVATE OPINION』の感想記事を書きましたが。

へぇ~BANANA FISH』がねぇ~
美形のアッシュが動くわ~!!(狂喜乱舞)でしょうか?
私が最初に思ったのは
「あら、シン&ブランカが動くわ」だったが(笑)

もう古本しかない?小学館にもないのかな?
文庫版出ているしね。

先程本棚(漫画関係)見たら、あったわ・・・・残っていたわ・・・・





これは、フラワーコミックス版です。最終巻の19巻。
勿論!(笑)初版ですね(笑笑)
・・・・・あの頃は発売直後に購入!は常識だったからね。
19巻は最終巻ですが、本編の最終回は30Pくらいなんですよね。
あとはサイドストーリーが2編入っています。
これは・・・・吉田さんのインタビューからですが
まぁこういうことはよくあるってことで。
長くなっちゃった~18巻に収まらなかった~ってことらしい。
そのためサイドストーリーが必要となって~ということらしいです。

サイドストーリーとしては
『ANGEK EYES』『光の庭』は掲載されています。
特に『光の庭』はファン涙の物語~でしょうか。
またその後の『YASHA-夜叉-』『イヴの眠り』につながる~もありますからね。


そして・・・・・


『PRAIVATE OPINION』ですね。
これは大型本となっています。
私も忘れていましたが、同じく『Fly boy , in the sky』が掲載されています。
この『Fly Boy~』は、まぁ『BANANA FISH』以前の話~ってことでイイのかな?
これは伊部さんと英二の出会いのお話ですね。
美大生3年の伊部さんと、高校2年生の英二・・・って年齢そんなに近かったの?
いや、伊部さん浪人とか留年とか・・・・スマン(笑)
BANANA FISH』が始まった時、多くのファンが、
「あれ~、同じ人たちだわ」と思ったでしょうね。私もだわ。
吉田さんのインタビューによりますと、特に意味があるよりも
まぁキャラの使いまわし~感の方が強いという話でした。
吉田さんの作品には、このような複数作品登場キャラは多くて
まぁファンのお楽しみにもなっているかと。

設定はそのまま、という場合もあれば
名前や育ちや家族設定は同じでも、ちょっと異なるキャラに、って場合もある。
BANANA FISH』では、伊部さんと英二に関しては、説明が不要になっていたので
まぁそのまま本編にスッと入っていける効果もあったように思えます。
未読の方は、読んでみてくださいね。
巻末の吉田さんとアッシュ&英二の裏話というか愚痴というか・・・
アッシュ&英二は「演じた」という風な設定で描かれています。
ココは、吉田さんのギャグ心が満載で面白いし、今読んでも十分笑える。
これ、未読のファンさんは・・・読まなきゃ!!ですよ。

で~





まぁこれは公式ガイドブックですね。
キャラ紹介&ストーリー紹介は当たり前ですが
「座談会」と称した部分は見逃せないでしょう。
吉田さんと編集者複数での会話~というか裏話、ですね。
これは面白い!
それから舞台となったNYの世情などの紹介など・・・・文字がかなり多いガイドブックです。
だから読み応えはありますね。


今はこんな風です。
もし時間があったら、サイドストーリーを再読しての感想を書きたいかと。
吉田さんは、デビュー当時から追っかけしている作家サンなので。










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ポーの一族 春の夢

2017-07-20 15:09:31 | マンガかぁ
マンガの記事は、久々だわ。

萩尾望都さんの作品『ポーの一族』
その40年ぶりの新作が、コミック化して発売されています。

私が萩尾さんを、意識というか認識したのが、この『ポーの一族』
それ以前の短編は、その後読みましたが
最初に読んだのは・・・多分・・・『メリーベルと銀のばら』だった記憶が。

年がバレても構わんがね(笑)
私が、少女マンガは面白い!と気付かせてくれたのは
故和田慎二さんの『銀の髪の亜里沙』でした。

それまで、可愛い!恋!ドジッ娘にカッコいい男子、
という風潮に思っていた少女マンガに
復讐?エッ、殺しちゃうの?とかドキドキ(ワクワク)しながら読みました。

ちょっと前後してしまいますが
もう1つホェ~と感動(?)したのが
わたなべまさこさんの『聖ロザリンド』
これは有名な作品ですよね(ね?ねね?)
天使のような無垢な少女が、良かれと思って(?)行うのは
悪魔の所業・・・って『オーメン』かって(笑)

これも、ドキドキ(ワクワク)でしたね。

全く逸れますが、『パタリロ!』の魔夜峰央さんが
短編ホラーで四苦八苦(すみません)していた時期も、知っていますから。
見たとき、コレってヨーロッパ風じゃないか?って子供心に思いましたが
時々、着物姿の若武者も描いているので・・・・和風も似合うナァって。

いやいや脱線・・・『ポーの一族』ですね。

新作『~春の夢』・・・・
多分ファンの方の多くは、違和感無く読んだ方が多いのでは?
若い頃よりも、感情が結構ストレートに描いているナァって気がしました。
まぁ、格好付けではなく、って印象で私は好ましいかったですが。

この作品は、どうしても、哀しさが付き纏う。
主人公の設定が・・・だからそうなるのですが。

言葉では言わないけど。
発する言葉は眼差しが・・・いつまで生き続けるんだろ?
生き続けるって、どうなんだろ?

エドガーは、自分も消えると、メリーベルも消えちゃうって思っているのかな?
アランは変わらず・・・というか、以前よりもハッキリ言うわ(笑)

今回、ブランカという少女が物語を動かします。
時代は第二次世界大戦。
ドイツから弟と共に逃れてきたユダヤ系の少女ブランカ。
弟の名はノア。

・・・・ノアは、「ノアの方舟」のノア、でいいのかな?
ブランカ・・・白?
この姉弟は、最初とか正しいとか・・・白いとか・・・無垢ってイメージなのかな?

ユダヤ系でドイツを追われて・・・だし・・・
自分ではどうしようもない出自で追われるのだから。

でも、これがエドガーたちの哀しみと通じるものがあるのかしら?

・・・・などなど・・・オバさん読者は、いろいろ考えながら読んでいました。

シリーズの以前のエピソードとも呼応しているし、
ちゃんと考えていらっしゃる・・・当たり前だが、さすがだわ!萩尾さん(ウンウン)

昔からのファンも
そして、この新作からのファンも、皆が楽しめる。
極上の物語の幕が開かれる・・・・今後も期待MAXで御座いますね。


・・・・・私が萩尾さんを認識し、
友人に「この萩尾さんは、絶対面白いから」と勧めましたが
恋物語が好きな友人は、全く興味を示さず。
その後『11人いる!』で、注目を集めた萩尾さん。
あぁ勿論ファンは、萩尾作品の素晴らしさは周知していますが
世間一般にってことで。

友人は、その後、新たに友人となったマンガ好きな方々に
「もっと以前から、萩尾さんは絶対面白い」と勧めていた友人がいた。
 彼女の言うとおりだったわ」

と言っていたとか(噂でね)

でも私の先見の明、というよりも
誰でも分かるよね・・・読めば・・・・って。
ネェ。




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エヘヘ~、楽しい発見☆☆☆

2007-03-17 13:28:18 | マンガかぁ
やはり、この場は残しておくべきだわね・・・深く頷き(ウンウン)
叫びたい時に、叫べるんだから・・・クスクス

すいません・・・流行ものですが・・・『結界師』嵌りました。

子供達がTVアニメを見ているのは知っていたのだが
長男が、「試験勉強する(オォ!)から、ビデオに撮っておこう」と言い出したので
ウム?そんなに面白いのか?
と思って、正座して(笑)見たら・・・面白かった。見事にスッ転んでしまった。

ちょうど正守が出ている回だったので。
正守が非常に好みだったので。

早速コミックス大人買い。
ナチス関係で本をまとめて購入したのは、久しぶり。
って、今月まとまったお金が入る(予定)なので、思い切って。

コミックス読んで、ウ~ン、何巻か忘れたが、
良守赤ちゃん写真で、後ろから悲しそうに見ている正守の顔見たら
もうもう!
コレはもう心臓直撃!だったわ。完全にコロコロ転んでしまった。

4月から忙しくなるので、ナチ関係は控えようと思っていたら
コチラで脳内革命状態になるのね・・・・我ながら笑える。

こうなると、子供が呼んでくれるンだよね。

「お母さん、ホラ、好きなの出ているよ」
「ママ~、ママの好きな兄貴、映っているよ」
こんな風に。

でもど~して、こう言うキャラが好きなのか?
絶対、遺伝子にインプットされているんだろう。
そうとしか解明しようがないし。

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アルカサル ー王城ー 完結編<前編>  ~私的~

2007-02-22 14:41:05 | マンガかぁ
 エ~ット私的です。どうも総括的話になるような気がします。こう言う事は、後編が終わってから書けば、ベストなんだろうけど、その時に自分がどういう環境にいるか分からないしね。で、書けるうちに書きます。

 いつもながら言い訳。「アルカサル」に対して、または青池氏の描き方等について、塵程も、いや「それがたとえ那由他の彼方でも(byヘルシング)」意見希望を述べる事は許されない、とお思いの方には、いつも通り言います。読まないで下さい。さぁ、警告しましたよ!まぁ、私的と言っても、公開して不特定多数が読むという前提で書くのだから、常識はあるつもり(一応)



 今私達が歴史って認識しているのは、多分と言うか殆ど勝者の歴史。勝者が自分の「「御都合」に合わせて伝えたものが多いだろうって事は、先刻承知。だから、私は歴史を読む時、様々な視点や人物等から眺める事にしている。勝者敗者区別はあまりない。意識して反対の立場かた眺める事も、多々ある。
そういう意味では、この「アルカサル」は私にとって、面白い作品という事になる。勝者の歴史を見直しているのだからね。

 またもう1つ。この作品が、私にとって他と異なる漫画と成しているのが、その背景説明の充実さ。コレは少女漫画には、とても珍しい事だと思っている。背景を説明している歴史漫画、他にもあるだろうが、私には「アルカサル」は政治に対してシッカリ説明していると思っている。政治的説明、はちょっと他には思いつかないナァ。

 でね、チャント説明しているのは、私もシッカリ把握しているし、巧いナァっていつも思っている。でもねぇ・・・目立たないよね・・・こう言う背景説明。エンリケに味方して反ペドロしている人々、何を根拠にしているかって聞かれると、「エンリケの『ペドロは残虐だ。王に相応しくない』って言葉を、鵜呑みにしているんでしょ」」って言う人、多いと思うけど・・・。

 くどく言うけれど、政治的背景説明、ちゃんとしてある。特に、ドン・ペドロが出てこないシーン、アラゴン王やエンリケ、フランス王等々、絵的にも内容的にも麗しくないシーンに多いけれど。私はここまで説明してくれて、本当に有難うっていつも思っている。でも目立たない。これは、私が思うには・・・王様の勢いにある、って事で・・・。全編を通して、王様、突っ走っています。今回の完結編・前編を読んで思った事は「うまいナァ」であり、同時に「王様、作者の愛されているナァ」である。この勢いで、他キャラ、特に敵対キャラはすっかり影が薄くなっている。私はそう思えるんだけど。味方キャラは、存在感ありますよ。十分。でも敵キャラが薄いし、反する理由もはっきり見えて来ないから、どうして反ペドロなのか?って事が、分かりにくく、と言うかどんな理由があるんだよ?って思えてくるんだけど・・・

 青池氏は事あるごとに、「自分は歴史書を描いている訳ではない。青池版ドン・ペドロ伝を描いているのだ」って仰っている。それは見事に成功している。本当に見事だと思うよ。そして繰り返すけど、多くに背景もシッカリ入れているのだから、前回も書いたけれど、完璧な作品に仕上がっている。この気になる事は、私の読み方の偏りと言うか趣味の領域だから・・・。

 確かにね、政治的部分は面白くない。文献読んでいても面白くないよ(いや一般的な感覚で・私は面白いが)商業誌&少女マンガなのだから、そういう点も考える必要がある。当然だ。私の希望は、そういう点から考えると、ちょっと外れている。それは良く分かっているのだが・・・でも、もう最後だから書いちゃう。

 例えばって事で書きます。

 今回の完結編・前編の冒頭部分。「フランス王シャルル5世は、教皇ウルバヌス5世をたきつけて多額の軍資金を調達し・・・」って記述されている。フランス王はともかく、なぜ教皇がエンリケに味方=ドン・ペドロに対抗するの?って、誰も思わなかったかな?何気なく書かれているから、読み流してしまうけれど、これはなかなか重要だと思っている。本編では王様が、使節を何度も追い返す場面があるが、だから教皇が怒って・・・ではない。ドン・ペドロのユダヤ人の重用とイスラム圏との友好的態度が大きな原因だと言われている。現代日本人には、何が悪いのか?ってさっと思い付かないかも知れないが、当時の教皇側にすれば、コレを原因として攻め入ることは無いかもしれないが、軍資金出すのは十分すぎる理由だと思うよ。

 それと、もう1つ考えられるのは、ファンが多いブランシュ姫の事。姫はフランスの公女であり、シャルル5世の従姉妹であり、ついでに言うとシャルル5世の妃の姉妹でもある。でも先ほどと同じく、コレが最大の要因とは言えないと思うが(姫ゴメン)、大義名分にはなる。姫については、作中で王様からの惨い仕打ちを受けた話が、エンリケから繰り返されているのは周知の通り。でもね、姫に対する惨さは他にもあるんだよね。「アルカサル」第1巻で、王が(作中名では)ロドリゲスの妹ホアナとの結婚において、ブランシュ姫との結婚を無効としているよね。結婚を無効・・・って庶民なら少しは許されるかどうか知らないが、王様だからね。それにフランスから政略結婚できているのだから・・・。結婚は神の前で誓うと同時に、神と契約するって意味もある。神様との約束って言えば分かり易い?コレを、本当に自分のご都合で無効ってされると・・・一応教会の権威ってものがあるだろうから。でね、コレは作中は出てこないんだけど、姫との結婚無効は、マリアとの結婚の時も主張しているんだって。コレは、メリメの「ドン・ペドロ一世伝」に書かれているし、他の文献でも読んだのだよ。作中ではブランシュ姫がなくなった後、マリアと結婚している。何の問題も無い。しかしメリメ版では、王がマリアとの間の子達に正当な王位継承権を与えたいがために(マリアとの愛も含む)、「実は姫と結婚する前にマリアと結婚していたんだ。だから姫との結婚は無効なのだよ。今まで言い出せなかったのは、国が混乱していたからなんだよ」と申しているらしいです。何度も言うけれど、コレを理由に、反ペドロの狼煙を挙げるとは、思えないけれど、反ペドロ派に加勢するには十分な理由になるかも?って思う。こう言う風にぼかした表現をするのは、私だって確信が無いからだよ。本当の事実って事に対してね。

 こう言う事は、本当の本当は事実無根でデマで、もう全部エンリケが喚いているだけよ!っていう事も、もしかしたら本当の事かもしれないし。そんな事、私達は、分からない。

 でもね、こう言う大義名分は、戦争のきっかけに十分なんだよ。某国の某時代、某戦争の発端は・・・・自国囚人に敵側の軍服を着せて、国境付近を右往左往させて、いきなり打ち合い・・・残ったのは、敵軍服を着た自国囚人の死体・・・敵が先に撃ってきたんだ!俺達は防衛しただけだ。敵が先に挑発したんだ。さぁ、戦闘開始だ!!と言う顛末もある(ほぼ事実)。戦いを始める理由、そして大義名分はいくらでもある。

 でもこんな事まで描き出すと・・・大変どころじゃないし、漫画の最大の魅力とも言えるキャラの存在が、少しでも損なわれるのなら・・・・やはり受けないでしょう。だから、「アルカサル」は大成功をおさめているんだよね。

 最後に・・・・正義だから勝つんじゃないんだよね。勝ったから正義になるんだよね。歴史はそれの繰り返し。

 
 私的書いたけれど・・・ホラァ長くなるから・・・エンリケ書けないし・・・エンリケも書きたいナァ。
 エンリケ話は殆ど妄想になるんだろうナァ。
 
 なんか締まらない終わり方だ。反省。

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アルカサル ー王城ー 完結編<前編>  ~公的~

2007-02-19 14:36:33 | マンガかぁ
                  青池保子
                      プリンセス・ゴールド 2007 3+4特大号     


 雑誌掲載ものですが、書きます。今まで書いたものやタイトルから察して、どうも危ない、とお思いの方は、このまままっすぐ真っ直ぐ回れ右!してお進み下さい。一応「公的」となっていますので、まぁ、私の中では「公平に見て」と言う感覚で書いていきます。まだ読んでいない方は、完全ネタばれですね。御自身のお気持ちで、御判断下さい。



  さぁ、始まりましたね!!先ずはもう復活おめでとう御座います&よく描いて下さった!という、思いで一杯である。復活が決まってから、私が思っていたのは
 
 1*マリアは、既に死亡しているか、最初に死んでしまうか。

 2*描き方は、王様とエンリケの2者に焦点を当てた展開か、または誰かが語り部となり、ある意味回想風に描かれるか。

こう言う事を考えていた。マリアの件は、もうマリアにページ数取られると後が大変、と言う思いから。また完結編は、もう戦いと言うか史実(一応)を追いかけるのに必死なので、マリアをじっくり描くのは困難だろって事から。誰に焦点を当てるかは、まぁ後者だとは思ってはいた。希望は前者だけど(笑)後者の方が、王様の悲しい姿が緩和されるだろうし、さっさと展開できるだろう。語り部は、もうロペスだろうって・・・・その通りだわ。って、コレは簡単に予想尽くしね。

 読み終わった後の第一声は「うまいなぁ」」です。変換すると、上手い、旨い、美味い、巧い等々出てくるが、全て当て嵌まるんじゃないかな?その位見事に描かれていると思う。星の数ほどの漫画さんがいて、それぞれ独自の色を出しているけれど、歴史をコレだけ要点を混ぜて、取りこぼし殆ど無く(キャラ関係は除く)、そして漫画として読ませるのは、青池氏だけだろうって私は思っているけど。こう書くと、漫画独自の情緒等が欠けているのでは、と思う方もいるかもしれないけれど、私は、表現の大きさ等に関係なく、シッカリ描かれていると思うよ。加えて、笑いも今回は少ないと言いつつも、随所に見えて、青池氏の歴史物の完璧な姿と言っては、言いすぎでしょうか?って言うほど、私は好ましいと思っている。

 青池氏御自身が欄外で「前編は全体の流れを」と仰っている様に、その通りの展開。四角いに囲まれた説明を、シッカリ読まなければ話が見えてこない。しかし、ファンの方々は、シッカリ読まれる事と思うよ。お休み期間に、メリメを読まれた方々も一杯いるだろうし。欲を言えば、英仏百年戦争の、この辺を読むと、もっと面白いし、背景が分かってくる。イコール、この時期、世の流れが王様にとって向かい風どころか、大波荒波位じゃないことが、分かってくるから。でね、この四角い囲みの説明、本当に本当にお疲れ様でした!って頭が下がる。コレは、何気なく書かれている風に読むけれど、大変な作業だと思う。ソレと、地図が随所に見られるけれど、コレも抑えて欲しいよね。もう、アッチコッチ、東西南北国外までって、読んでいるだけでもフラフラになりそうな位、走り回っている。これが・・・カスティリアの灼熱の中を・・・・と思うと、漫画と言えども、キャラにタオルを差し出したい心境である。

 絵柄はネェ、まぁ案外違和感なかった。でも12巻を見ると、オォォ!と思うほど違っているけどね。多分・・・ファンの殆どは「エロイカ~」」を読んでいるだろうから、今の絵柄に、違和感感じないんじゃないかな?それに、あんまりキンキラしていない方が、おばさんには心地よいけどね(注!私の事ね・笑)

 脇キャラについては、ページ数の問題が、最も影響されている部分ではないろうか?丁寧に描かれていたキャラが、どうもさっさと片付けられている感がしないでもない。エル・レビは・・・言い伝えでは、王様の命により処刑、となっている。完結編では、出てこないだろうなぁ。それとオスナ伯爵。エンリケに仕えているが、コレは一体どうしたんだ?って事になってくる。この辺を見せてくれると、また覆王様とエンリケに対する、貴族間等の考えや欲が浮き出しになって面白いと思うのだが、諦めた方が無難だろう。知りたかったら、自分で調べましょうね。

 と言っても、小さなシーンで、ファンを喜ばせてくれるサービスは多々ある。例えばアラベラ。ロドリゲスの傍で日常用語喋っているが、ホッとするシーンだよね。背景も王様一行が、なんとかロドリゲスと会い安堵するって、ホッとするのは当然なんだけど、アラベラって言う存在は大きいと思う。マリアの代わりとして3人娘を、父親への思慕や健気さの具現として出しているのも、読者の王様熱が高まるのに大いに貢献しているし。加えて、女性を火刑に処する事を、ロペスがマリア不在と結びつけて嘆息するのも、小さなシーンだけど巧い!私の独断だけど(いつも)、コレって王様の残虐行為の緩和を印象つける効果もあると思う。マリアという存在を失って、歯止めがきかない王様の、一種の悲しさも伺えるし。また側近も止められない(最初から無理でしたが)と言う、王様の孤独さも見て取れるし。

 そしてもう内戦が、英仏代理戦争の形になっていることも、シッカリ描かれている。この辺、多くの読者は、あんまり印象無いかな?本編P56の上段に、ヒッジョーに簡単に、スペインの悲哀が書かれている。内戦は風土病、と言いつつも、他国の干渉による悲劇は忘れてはならない。ピカソの有名な「ゲルニカ」も、他国の空襲である事を御存知の方々もいるだろう(ドイツがやりました・・・) こう言う事を、小さくではあるがシッカリ書く姿に私は大いに拍手を送りたい。

 で、英仏の当時の2大ヒーロー、黒太子エドワートとデュ・ゲクラン登場である。デュ・ゲクラン、おっさんに描いてくれて有難う(涙目)まさしくおっさんですね。時々、美形青年に描いてある所もあるが、おっさんが私のイメージ。黒太子に比べる、漫画の中でも地味目?でしょうか?騎士振りを発揮する黒太子が、前半颯爽(?)と感じるかもしれないが、デュ・ゲクランの実力は、英の捕虜になっても仏王が身代金を払う、と言う部分にシッカリ現れている。また黒太子が王様との亀裂により、王様援助の姿勢が無くなって来る事には、評判落ちましたかね?

 ちょっと背景説明。このカスティリア介入は、仏にとっては国策です。このエンリケ支援は、仏の国の政策。対して黒太子の王様支援は、本国の了解は得ていても、単純に言うと黒太子の個人的支援の部分が大きい。ついでに、王様一行が黒太子の元を訪れているが、あの・・・海を渡ってブリテン島に行ったんじゃないのよ。今で言うフランスの部分にある英国領にいるんだからね~。で、英仏どちらも、自分たちの戦争を睨んでの援助は当然として・・・。英仏、このこの支援体制の違いが、金銭面で大きく影響してくる。それが、王様とエンリケの差となって出てくるのよね。エンリケ軍として戦った傭兵達が、カスティリアで暴れまわっているとの記述があるが、これが仏の国策なんだよね。当時は英仏は休戦状態。この間、傭兵達がフランスで暴力行為を繰り返し、その解決策として、カスティリアに援軍として派遣した、って事もある。勿論、カスティリアの軍港等を英に渡したくないって事も大きいけれど。勿論、こう言う部分も漫画では、描かれている。

 前編はロペスが引き継いで、後半に突入、になる。さて、どう描かれるのかな?王様の最期は、描かれるのか?ウ~ン、私ははっきり描かれないに、6~7割かな。ロペスが、王の生き様や意思、そして家族を守ると言う役割となり、描かれていくのかなぁ~。

 いつも思うけれど、今回の前編もそう。私のとって、挿絵が多い(ソレも美形が揃った)評伝です。日頃挿絵なし、写真は恐怖物メインの本を読んでいるから、そういう意味では私には清涼剤だね。

  後半も期待しています。


  ~私的~も書きます。と言うか、コッチがメインだろ!ですね。言いたい放題します。
          

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今年の総決算? <マンガ>

2006-11-27 14:03:37 | マンガかぁ
総決算、早いって!と思うが、書く暇があるときに書かないと・・・
それに、今年は殆どマンガ読んでいないから、楽勝かも??


第1位>「アルカサル」 青池保子
 
 今年はコレしかない!コレで行くぜ!!と1月に決意した筈が・・・見事ドイツに粉砕されてしまった、と言う事でいつも私が本棚で頭を下げている(ウソ)本。以前から知ってはいたが、読んだのは今年1月が初めて。女性の歴史マンガでも、キャラ完全頼りって事を感じさせないし、またそうでなくてもキャラが完全に魅力を発揮していると思う。そういう点では、見事!と叫ぶような作品。私の視点では、情緒に関しては、物足りない感もあるが(コレは、私の心の最も感動を呼ぶ部分に触れないって意味)、コレだけ全体を見渡すような視点で読ませてくれるんだから、そんな事言っちゃダメ!って自戒。エンリケ好きを豪語(?)しているが、奴のキャラ好き、というよりも、奴の成り行きが気になるのか、我田引水理論が好きなのか、大分ひがみ根性入っているのが好きなのか、よく分かっていない。多分、異常なのが好きなんだろう(ハイ??自問自答)自分の生き方を肯定している点が、王様と同じなのだろうが、私にはエンリケの方が好ましいのかも?決して美形キャラだからって言う訳ではない。多分・・・青池氏が、「エンリケ主役で、ペドロ残虐&敵キャラ」ならば、200%の確実で、ペドロ好きになっていたと思う。つまり、私はそういう趣向なのだろう。


第2位「秘密」 清水玲子

 清水氏の作品は好きだけど、コレだけは御勘弁・・・と言う方がいると言う作品。コレだけのグロい絵を美しく描けるのは(笑)清水氏だけなんだろうネェ。絵柄には、デビュー時から文句なしだしね。「秘密」は、完全に私の心の最も弱い部分を直撃する作品である。短編だが、ラストはもう全て救い様が無いし、犯人が全て決して100%加害者でもない。この現実社会で当たり前であるが、マンガではなかなか描ききれない部分を、キッパリ華麗な絵と共に提供してくれる。この救い様の無い感情、読み手がどうすればよいのか分からないような感情が、私は好ましいと思っている。そういう思いを積み重ねながら、生きていくって事なんだろうか。


第3位「ヘルシング」 平野耕太

 ハイ、以前にも書いたね。今年はやっと1年半ぶりに第8巻が出たので、この3位は第8巻に奉げる。グロシーン、第2位の「秘密」は華麗すぎて血の感触が無いが、コレにはしっかり血が流れている、と思っている、流れるんじゃなくて、吹き飛んでいるのか・・・(笑)相変わらす、ナチス残党、英国ヘルシング、バチカン第13課三つ巴。私の大好きな3つが揃っているんだもの。狂気乱舞して当然の作品。人間を捨て、人間を凌駕し、人間が達し得ない高みに達しても、自分を「人間でいる事にいられなかった弱い化物・・・」という心情が・・・・辛い。この作品は、やはり人間賛歌なのかなぁ。手法には全くそういう部分は感じないけれど。


第4位「街刃(ガイジン)」 天辰公瞭

 え~っと、週マガ連載してました。終りました(苦笑)初回読んだ時から、いつ打ち切られるのか?と不安にドキドキさせてくれた作品。今の少年マンガでは珍しい、熱血(?)バイオレンス(??)いや~、こんなに人を殺して良いのか?と心配した。いや、私の基準では全然平気だが・・・まず世間への配慮として・・・・。忍者が現代で、悪の忍者と戦うって単純明快は話なんだけど、読ませてくれたね。敵キャラをさっさと殺す、その潔さに私は拍手するね。いろ~んな伏線を張りながら、終ってくれた消化不良な作品。でもコミックスは集めるかなぁ。


第5位「ガラスの椅子」 中村真理子

 一応主婦だから、主婦マンガも読む訳で。中村氏の男性キャラは、カッコイイのひと言。しかし、ストーリーは、イイ子過ぎて・・・・ゴメンなさい、ラストでひっくり返っちゃった。ウ~ン未来へ向かう結末なの??って、もっとドロドロして下さい。お兄さん、もっと自分の感情に正直になって、バンバン行動起こして下さい。お兄さんがオロオロしている間に、妹がドンドン話を進めて・・・とっても上品になってしまった。前半、お兄さんの一挙一動に心が揺れる妹って繰り返しが、クセになって良かったのに・・・・もうこんな上品かつイイ子は作品に感動しないのねって思い知った。


今年は、ホント、マンガを読まなかったので、これ位なんです。
「アルカサル」に1~2月夢中になっただけって年でした。 
今こうして書くと・・・「アルカサル」だけは、ドンドン話が膨らんでくる。
頭に中にシッカリ残っているし、思いもあるんだろうネェ。

マンガを読まなかった原因は!
エンリケが、ザイス=インクヴァルトに負けた!て事、ですネェ~シミジミ。

マンガなので、コメント解除します。しばらくね

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