気分はいつも、私次第

希(まれに)の好きなモノだけを集めた、わがまま部屋。
私次第の、私のための場所。

アルカサル ー王城ー 完結編<前編>  ~私的~

2007-02-22 14:41:05 | マンガかぁ
 エ~ット私的です。どうも総括的話になるような気がします。こう言う事は、後編が終わってから書けば、ベストなんだろうけど、その時に自分がどういう環境にいるか分からないしね。で、書けるうちに書きます。

 いつもながら言い訳。「アルカサル」に対して、または青池氏の描き方等について、塵程も、いや「それがたとえ那由他の彼方でも(byヘルシング)」意見希望を述べる事は許されない、とお思いの方には、いつも通り言います。読まないで下さい。さぁ、警告しましたよ!まぁ、私的と言っても、公開して不特定多数が読むという前提で書くのだから、常識はあるつもり(一応)



 今私達が歴史って認識しているのは、多分と言うか殆ど勝者の歴史。勝者が自分の「「御都合」に合わせて伝えたものが多いだろうって事は、先刻承知。だから、私は歴史を読む時、様々な視点や人物等から眺める事にしている。勝者敗者区別はあまりない。意識して反対の立場かた眺める事も、多々ある。
そういう意味では、この「アルカサル」は私にとって、面白い作品という事になる。勝者の歴史を見直しているのだからね。

 またもう1つ。この作品が、私にとって他と異なる漫画と成しているのが、その背景説明の充実さ。コレは少女漫画には、とても珍しい事だと思っている。背景を説明している歴史漫画、他にもあるだろうが、私には「アルカサル」は政治に対してシッカリ説明していると思っている。政治的説明、はちょっと他には思いつかないナァ。

 でね、チャント説明しているのは、私もシッカリ把握しているし、巧いナァっていつも思っている。でもねぇ・・・目立たないよね・・・こう言う背景説明。エンリケに味方して反ペドロしている人々、何を根拠にしているかって聞かれると、「エンリケの『ペドロは残虐だ。王に相応しくない』って言葉を、鵜呑みにしているんでしょ」」って言う人、多いと思うけど・・・。

 くどく言うけれど、政治的背景説明、ちゃんとしてある。特に、ドン・ペドロが出てこないシーン、アラゴン王やエンリケ、フランス王等々、絵的にも内容的にも麗しくないシーンに多いけれど。私はここまで説明してくれて、本当に有難うっていつも思っている。でも目立たない。これは、私が思うには・・・王様の勢いにある、って事で・・・。全編を通して、王様、突っ走っています。今回の完結編・前編を読んで思った事は「うまいナァ」であり、同時に「王様、作者の愛されているナァ」である。この勢いで、他キャラ、特に敵対キャラはすっかり影が薄くなっている。私はそう思えるんだけど。味方キャラは、存在感ありますよ。十分。でも敵キャラが薄いし、反する理由もはっきり見えて来ないから、どうして反ペドロなのか?って事が、分かりにくく、と言うかどんな理由があるんだよ?って思えてくるんだけど・・・

 青池氏は事あるごとに、「自分は歴史書を描いている訳ではない。青池版ドン・ペドロ伝を描いているのだ」って仰っている。それは見事に成功している。本当に見事だと思うよ。そして繰り返すけど、多くに背景もシッカリ入れているのだから、前回も書いたけれど、完璧な作品に仕上がっている。この気になる事は、私の読み方の偏りと言うか趣味の領域だから・・・。

 確かにね、政治的部分は面白くない。文献読んでいても面白くないよ(いや一般的な感覚で・私は面白いが)商業誌&少女マンガなのだから、そういう点も考える必要がある。当然だ。私の希望は、そういう点から考えると、ちょっと外れている。それは良く分かっているのだが・・・でも、もう最後だから書いちゃう。

 例えばって事で書きます。

 今回の完結編・前編の冒頭部分。「フランス王シャルル5世は、教皇ウルバヌス5世をたきつけて多額の軍資金を調達し・・・」って記述されている。フランス王はともかく、なぜ教皇がエンリケに味方=ドン・ペドロに対抗するの?って、誰も思わなかったかな?何気なく書かれているから、読み流してしまうけれど、これはなかなか重要だと思っている。本編では王様が、使節を何度も追い返す場面があるが、だから教皇が怒って・・・ではない。ドン・ペドロのユダヤ人の重用とイスラム圏との友好的態度が大きな原因だと言われている。現代日本人には、何が悪いのか?ってさっと思い付かないかも知れないが、当時の教皇側にすれば、コレを原因として攻め入ることは無いかもしれないが、軍資金出すのは十分すぎる理由だと思うよ。

 それと、もう1つ考えられるのは、ファンが多いブランシュ姫の事。姫はフランスの公女であり、シャルル5世の従姉妹であり、ついでに言うとシャルル5世の妃の姉妹でもある。でも先ほどと同じく、コレが最大の要因とは言えないと思うが(姫ゴメン)、大義名分にはなる。姫については、作中で王様からの惨い仕打ちを受けた話が、エンリケから繰り返されているのは周知の通り。でもね、姫に対する惨さは他にもあるんだよね。「アルカサル」第1巻で、王が(作中名では)ロドリゲスの妹ホアナとの結婚において、ブランシュ姫との結婚を無効としているよね。結婚を無効・・・って庶民なら少しは許されるかどうか知らないが、王様だからね。それにフランスから政略結婚できているのだから・・・。結婚は神の前で誓うと同時に、神と契約するって意味もある。神様との約束って言えば分かり易い?コレを、本当に自分のご都合で無効ってされると・・・一応教会の権威ってものがあるだろうから。でね、コレは作中は出てこないんだけど、姫との結婚無効は、マリアとの結婚の時も主張しているんだって。コレは、メリメの「ドン・ペドロ一世伝」に書かれているし、他の文献でも読んだのだよ。作中ではブランシュ姫がなくなった後、マリアと結婚している。何の問題も無い。しかしメリメ版では、王がマリアとの間の子達に正当な王位継承権を与えたいがために(マリアとの愛も含む)、「実は姫と結婚する前にマリアと結婚していたんだ。だから姫との結婚は無効なのだよ。今まで言い出せなかったのは、国が混乱していたからなんだよ」と申しているらしいです。何度も言うけれど、コレを理由に、反ペドロの狼煙を挙げるとは、思えないけれど、反ペドロ派に加勢するには十分な理由になるかも?って思う。こう言う風にぼかした表現をするのは、私だって確信が無いからだよ。本当の事実って事に対してね。

 こう言う事は、本当の本当は事実無根でデマで、もう全部エンリケが喚いているだけよ!っていう事も、もしかしたら本当の事かもしれないし。そんな事、私達は、分からない。

 でもね、こう言う大義名分は、戦争のきっかけに十分なんだよ。某国の某時代、某戦争の発端は・・・・自国囚人に敵側の軍服を着せて、国境付近を右往左往させて、いきなり打ち合い・・・残ったのは、敵軍服を着た自国囚人の死体・・・敵が先に撃ってきたんだ!俺達は防衛しただけだ。敵が先に挑発したんだ。さぁ、戦闘開始だ!!と言う顛末もある(ほぼ事実)。戦いを始める理由、そして大義名分はいくらでもある。

 でもこんな事まで描き出すと・・・大変どころじゃないし、漫画の最大の魅力とも言えるキャラの存在が、少しでも損なわれるのなら・・・・やはり受けないでしょう。だから、「アルカサル」は大成功をおさめているんだよね。

 最後に・・・・正義だから勝つんじゃないんだよね。勝ったから正義になるんだよね。歴史はそれの繰り返し。

 
 私的書いたけれど・・・ホラァ長くなるから・・・エンリケ書けないし・・・エンリケも書きたいナァ。
 エンリケ話は殆ど妄想になるんだろうナァ。
 
 なんか締まらない終わり方だ。反省。

アルカサル ー王城ー 完結編<前編>  ~公的~

2007-02-19 14:36:33 | マンガかぁ
                  青池保子
                      プリンセス・ゴールド 2007 3+4特大号     


 雑誌掲載ものですが、書きます。今まで書いたものやタイトルから察して、どうも危ない、とお思いの方は、このまままっすぐ真っ直ぐ回れ右!してお進み下さい。一応「公的」となっていますので、まぁ、私の中では「公平に見て」と言う感覚で書いていきます。まだ読んでいない方は、完全ネタばれですね。御自身のお気持ちで、御判断下さい。



  さぁ、始まりましたね!!先ずはもう復活おめでとう御座います&よく描いて下さった!という、思いで一杯である。復活が決まってから、私が思っていたのは
 
 1*マリアは、既に死亡しているか、最初に死んでしまうか。

 2*描き方は、王様とエンリケの2者に焦点を当てた展開か、または誰かが語り部となり、ある意味回想風に描かれるか。

こう言う事を考えていた。マリアの件は、もうマリアにページ数取られると後が大変、と言う思いから。また完結編は、もう戦いと言うか史実(一応)を追いかけるのに必死なので、マリアをじっくり描くのは困難だろって事から。誰に焦点を当てるかは、まぁ後者だとは思ってはいた。希望は前者だけど(笑)後者の方が、王様の悲しい姿が緩和されるだろうし、さっさと展開できるだろう。語り部は、もうロペスだろうって・・・・その通りだわ。って、コレは簡単に予想尽くしね。

 読み終わった後の第一声は「うまいなぁ」」です。変換すると、上手い、旨い、美味い、巧い等々出てくるが、全て当て嵌まるんじゃないかな?その位見事に描かれていると思う。星の数ほどの漫画さんがいて、それぞれ独自の色を出しているけれど、歴史をコレだけ要点を混ぜて、取りこぼし殆ど無く(キャラ関係は除く)、そして漫画として読ませるのは、青池氏だけだろうって私は思っているけど。こう書くと、漫画独自の情緒等が欠けているのでは、と思う方もいるかもしれないけれど、私は、表現の大きさ等に関係なく、シッカリ描かれていると思うよ。加えて、笑いも今回は少ないと言いつつも、随所に見えて、青池氏の歴史物の完璧な姿と言っては、言いすぎでしょうか?って言うほど、私は好ましいと思っている。

 青池氏御自身が欄外で「前編は全体の流れを」と仰っている様に、その通りの展開。四角いに囲まれた説明を、シッカリ読まなければ話が見えてこない。しかし、ファンの方々は、シッカリ読まれる事と思うよ。お休み期間に、メリメを読まれた方々も一杯いるだろうし。欲を言えば、英仏百年戦争の、この辺を読むと、もっと面白いし、背景が分かってくる。イコール、この時期、世の流れが王様にとって向かい風どころか、大波荒波位じゃないことが、分かってくるから。でね、この四角い囲みの説明、本当に本当にお疲れ様でした!って頭が下がる。コレは、何気なく書かれている風に読むけれど、大変な作業だと思う。ソレと、地図が随所に見られるけれど、コレも抑えて欲しいよね。もう、アッチコッチ、東西南北国外までって、読んでいるだけでもフラフラになりそうな位、走り回っている。これが・・・カスティリアの灼熱の中を・・・・と思うと、漫画と言えども、キャラにタオルを差し出したい心境である。

 絵柄はネェ、まぁ案外違和感なかった。でも12巻を見ると、オォォ!と思うほど違っているけどね。多分・・・ファンの殆どは「エロイカ~」」を読んでいるだろうから、今の絵柄に、違和感感じないんじゃないかな?それに、あんまりキンキラしていない方が、おばさんには心地よいけどね(注!私の事ね・笑)

 脇キャラについては、ページ数の問題が、最も影響されている部分ではないろうか?丁寧に描かれていたキャラが、どうもさっさと片付けられている感がしないでもない。エル・レビは・・・言い伝えでは、王様の命により処刑、となっている。完結編では、出てこないだろうなぁ。それとオスナ伯爵。エンリケに仕えているが、コレは一体どうしたんだ?って事になってくる。この辺を見せてくれると、また覆王様とエンリケに対する、貴族間等の考えや欲が浮き出しになって面白いと思うのだが、諦めた方が無難だろう。知りたかったら、自分で調べましょうね。

 と言っても、小さなシーンで、ファンを喜ばせてくれるサービスは多々ある。例えばアラベラ。ロドリゲスの傍で日常用語喋っているが、ホッとするシーンだよね。背景も王様一行が、なんとかロドリゲスと会い安堵するって、ホッとするのは当然なんだけど、アラベラって言う存在は大きいと思う。マリアの代わりとして3人娘を、父親への思慕や健気さの具現として出しているのも、読者の王様熱が高まるのに大いに貢献しているし。加えて、女性を火刑に処する事を、ロペスがマリア不在と結びつけて嘆息するのも、小さなシーンだけど巧い!私の独断だけど(いつも)、コレって王様の残虐行為の緩和を印象つける効果もあると思う。マリアという存在を失って、歯止めがきかない王様の、一種の悲しさも伺えるし。また側近も止められない(最初から無理でしたが)と言う、王様の孤独さも見て取れるし。

 そしてもう内戦が、英仏代理戦争の形になっていることも、シッカリ描かれている。この辺、多くの読者は、あんまり印象無いかな?本編P56の上段に、ヒッジョーに簡単に、スペインの悲哀が書かれている。内戦は風土病、と言いつつも、他国の干渉による悲劇は忘れてはならない。ピカソの有名な「ゲルニカ」も、他国の空襲である事を御存知の方々もいるだろう(ドイツがやりました・・・) こう言う事を、小さくではあるがシッカリ書く姿に私は大いに拍手を送りたい。

 で、英仏の当時の2大ヒーロー、黒太子エドワートとデュ・ゲクラン登場である。デュ・ゲクラン、おっさんに描いてくれて有難う(涙目)まさしくおっさんですね。時々、美形青年に描いてある所もあるが、おっさんが私のイメージ。黒太子に比べる、漫画の中でも地味目?でしょうか?騎士振りを発揮する黒太子が、前半颯爽(?)と感じるかもしれないが、デュ・ゲクランの実力は、英の捕虜になっても仏王が身代金を払う、と言う部分にシッカリ現れている。また黒太子が王様との亀裂により、王様援助の姿勢が無くなって来る事には、評判落ちましたかね?

 ちょっと背景説明。このカスティリア介入は、仏にとっては国策です。このエンリケ支援は、仏の国の政策。対して黒太子の王様支援は、本国の了解は得ていても、単純に言うと黒太子の個人的支援の部分が大きい。ついでに、王様一行が黒太子の元を訪れているが、あの・・・海を渡ってブリテン島に行ったんじゃないのよ。今で言うフランスの部分にある英国領にいるんだからね~。で、英仏どちらも、自分たちの戦争を睨んでの援助は当然として・・・。英仏、このこの支援体制の違いが、金銭面で大きく影響してくる。それが、王様とエンリケの差となって出てくるのよね。エンリケ軍として戦った傭兵達が、カスティリアで暴れまわっているとの記述があるが、これが仏の国策なんだよね。当時は英仏は休戦状態。この間、傭兵達がフランスで暴力行為を繰り返し、その解決策として、カスティリアに援軍として派遣した、って事もある。勿論、カスティリアの軍港等を英に渡したくないって事も大きいけれど。勿論、こう言う部分も漫画では、描かれている。

 前編はロペスが引き継いで、後半に突入、になる。さて、どう描かれるのかな?王様の最期は、描かれるのか?ウ~ン、私ははっきり描かれないに、6~7割かな。ロペスが、王の生き様や意思、そして家族を守ると言う役割となり、描かれていくのかなぁ~。

 いつも思うけれど、今回の前編もそう。私のとって、挿絵が多い(ソレも美形が揃った)評伝です。日頃挿絵なし、写真は恐怖物メインの本を読んでいるから、そういう意味では私には清涼剤だね。

  後半も期待しています。


  ~私的~も書きます。と言うか、コッチがメインだろ!ですね。言いたい放題します。
          

コーヒータイム ~いろんなコト~

2007-02-18 11:07:52 | 思ったこと
御久しぶりで御座います(深く礼)
こんな場所を覗いて下さる皆様、ありがとう御座います(深く礼)

もう2月で、バレンタインデーも済んでしまうと言う、時の速さに溜息です。
チョコ、贈りましたかね?
私は、スイスチョコ買いました。ザイス=インクヴァルト用。
こんな田舎街に、ドイツなチョコなんて無いしね。スイス産で我慢。
で、当然自分で食す。久しぶりに、乙女チックですね。

昨日、某全国チェーン店コーヒーショップに、夫と共に行きました。
私は、ここのコーヒーのエチ○ピア・○○モがお気に入りです。
豆を購入し、自宅で嬉々として飲んでいます。
で、昨日も購入し、その後陳列されているコーヒーを眺めていました。
ここの店、眺めていると、絶対店員さんが来て薦めるのよね。

希「ウ~ン、いくら薦められても、コレしか飲まないから」
店「そうですか・・・でもコチラも、とても評判良いのですよ」
希「・・・以前もそう言われて購入したんだけど、結局気に入らなくて。
  そう思うと、もう勿体無いからって感じで飲むようになるし。
  本当は飲みたくないんだけど、勿体無いから我慢して飲むって・・・
  自分も嫌だし・・・コーヒーに対しても失礼だし、可哀想でしょ?」
店「・・・コーヒーが可哀想?・・・・そんな事、考えた事ありません。
  面白い事、仰いますね」

・・・・・・・・・・面白い事、ネェ・・・・・・・・・・マァ、良いけど・・・・・

そんな風に考える方、いませんか?

ネット始めた動機は、
自分と同じような趣味や考えの人が、広いネット世界にはいる!
って思いなんだけど。
やはりネットでも、少数派?かもって恐れが、無いこともないが。

こんな私が、「アルカサル」完結編について書こうと思っています。

最近「デス・ノート」について書こうとしたのだが
大分長いのを書いて、きれいに消えました。
だから、もう元気なくなりました・・・・
加えて、相変わらず頭の中は、ドイツな人々だらけ。
ピレネー越えは、エンリケほど軽く行えません状態。

でも、まぁ、書こうと思う。
このブログ始めた動機は、「アルカサル」だったし。
完結まで自分なりに書くのが、ケジメとも言えるでしょ。