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15歳の少年をマンションの15階から突き落とした41歳の男性が逮捕された・・・。

2006年04月02日 | 旅・外国
41歳のリストラされた男性が、女性清掃作業員をマンションの15階から落とそうとし、殺人未遂で逮捕された。例の「防犯カメラに映っていた人物」である。逮捕後、9歳の男の子を15階のマンションから突き落としたのも、自分である、と自供している。理由を問われ、「人を殺したかったから」と言ったと新聞記事に載っていた。

犯人自身も3人の子供の親。リストラされて、精神的に不安定だったとしても、「殺人を犯す事」に彼を走らせた「心の構造」は何だったのだろうか。

41歳で仕事が無くなり、収入も無くなったら、僕も結構精神的に来るだろうと自分に置き換えて考えてみるが、「人を殺す」くらいだったら、多分、「自殺する」だろう。その前に、家族と相談し、最大限の事をやってみての話だが。

こうした事件の報に接すると、今の世の中、「男性」という「性」は脆いものだと実感する。家から外(社会)に出て働く、という古来から持っている「男性」の「立ち位置」が、これだけ目まぐるしく変わっていく「社会の変化」に既に対応していないのではないだろうか。

「財産」や「名誉」を社会から勝ち取ってくるというのが「男性」に課された目標であるなら、今の世でそれを実行するのははなはだ難しいと思う。
「物質的なもの」はほとんどすべて揃った。「ALLWAYS 三丁目の夕日」に出てくる様な、「おとうさんが汗水垂らして働いたから、家にテレビが来た」という様な、「おとうさんの存在する有難み」は既に無い。各家庭、大体、何でも揃っているからである。
「名誉」・・・つまり、「出世」や「総理大臣」になる事は、今、「家族から求められている」のだろうか?「出世」しても、頂点の「社長」にならなければ、「管理職」は「成果主義」に晒され続けている。その「社長」も「銀行」や「大株主」から天下りで来るとしたら、「出世」=「名誉」に何の価値があるのだろう。

「ニート」は、そういう「今の社会の弱点」を知っている。「精神的に楽な生活」を求めるのも、一概に否定はできない。

41歳の犯人の心の中で、何が壊れてしまったのか、ニュースだけでは分からないが、「急速に変になりつつある日本社会」がそれに関係しているだろうと、僕は思うのである。




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