ドラマのAD(助監督)になったら、気を付ける事がある。まず、味方に付けておいた方が絶対いいのが「衣裳さん」「メイクさん」。ADになりたての時は、「俳優さんの呼び込み」が重要な仕事になる。その俳優さんと一番接していて、本音を聞いているのが「衣裳さん」「メイクさん」なのだ。撮影のスケジュールが変わった時はすぐこの2つの部署に伝える事。「衣裳繋がり」「メイク繋がり」等があるので、「衣裳さん」「メイクさん」にとってはいち早い情報が助かるのだ。次にケアしておいた方がいいのが「照明さん」。「照明部」は大概、どこの現場でも荒っぽい。しかも夜間撮影では「照明の準備に時間がかかる」。「美術部」も重要。特に「小道具さん」「持道具さん」。突然、監督が「小道具」や「持道具」を欲しいと言い出した時、普段、誠意を持って接していれば助けてくれる。「照明部」「美術部」とは酒を飲んだ方がいい。
「撮影部」「録音部」との付き合いも大切だが、ADに成り立ての時は、上記の順で普段の繋がりを作っておくのが先決。「撮影部」「録音部」とは、自然に仲良くなれると思う。
それと冬のロケで「夏のシーン」を撮る時、用意しておいた方がいいのが「キューブアイス」。冬は俳優さんが台詞を言う度に「白い息」が出る。予め、「キューブアイス」を「本番直前」に口の中に入れておいて貰えば、口の中と外の温度差が少なくなるので、「白い息」が出なくなるのだ。
逆に真夏のロケで、夏以外の季節を撮る時は、「美術部」に頼んで、「爆竹」を用意しておいて貰うといい。蝉の鳴き声が邪魔になった時、蝉を爆竹で驚かして逃げる様に仕向けるのだ。
監督(ディレクター)も「冷静な目」で見ておく事も大切。自分だったら、こういう「演出」をするだろうと、常に考えて置く事。どんなに名助監督でも名監督になれる訳では無い。名助監督程、いろんな監督に自分を合わせる傾向があるので、監督になった時、「自分の色」を出せない事が多い様に僕は思う。
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TV局のADとなった青年を主人公に、職場や恋愛における奮闘が描かれる、1991年放送のTVドラマ。TBS金曜9時枠らしい、ドラマ性を持ちながらもコメディタッチという作風の1作だ。
主演の加勢大周はその前年に映画『稲村ジェーン』でデビューして、その美男ぶりが大いに注目されていた頃。共演の浜田雅功や的場浩司らも、当時、お茶の間での認知度が急速に上がりつつあった。いわば“旬”の俳優たちが、過酷なことで知られる職業を演じるということで、大いに話題になった作品である。夢と現実の間で揺れながら仕事を頑張る主人公たちの姿とともに、浅香唯、相良晴子、石田ひかり、森口瑤子といった女優陣を加えた“男女7人”フォーマットの恋愛が物語を盛り上げる。俳優達による掛け合いの楽しさも堪能できる佳作。(安川正吾)
この脚本を書いた「遊川和彦さん」もADをやっていて、「前戯無しで本番いってみよう!」と現場を笑わせながら、進行させていたそうだ。現場に「笑い」は大切!!!!!
「撮影部」「録音部」との付き合いも大切だが、ADに成り立ての時は、上記の順で普段の繋がりを作っておくのが先決。「撮影部」「録音部」とは、自然に仲良くなれると思う。
それと冬のロケで「夏のシーン」を撮る時、用意しておいた方がいいのが「キューブアイス」。冬は俳優さんが台詞を言う度に「白い息」が出る。予め、「キューブアイス」を「本番直前」に口の中に入れておいて貰えば、口の中と外の温度差が少なくなるので、「白い息」が出なくなるのだ。
逆に真夏のロケで、夏以外の季節を撮る時は、「美術部」に頼んで、「爆竹」を用意しておいて貰うといい。蝉の鳴き声が邪魔になった時、蝉を爆竹で驚かして逃げる様に仕向けるのだ。
監督(ディレクター)も「冷静な目」で見ておく事も大切。自分だったら、こういう「演出」をするだろうと、常に考えて置く事。どんなに名助監督でも名監督になれる訳では無い。名助監督程、いろんな監督に自分を合わせる傾向があるので、監督になった時、「自分の色」を出せない事が多い様に僕は思う。
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主演の加勢大周はその前年に映画『稲村ジェーン』でデビューして、その美男ぶりが大いに注目されていた頃。共演の浜田雅功や的場浩司らも、当時、お茶の間での認知度が急速に上がりつつあった。いわば“旬”の俳優たちが、過酷なことで知られる職業を演じるということで、大いに話題になった作品である。夢と現実の間で揺れながら仕事を頑張る主人公たちの姿とともに、浅香唯、相良晴子、石田ひかり、森口瑤子といった女優陣を加えた“男女7人”フォーマットの恋愛が物語を盛り上げる。俳優達による掛け合いの楽しさも堪能できる佳作。(安川正吾)
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