新プランター栽培でトマトを育て始めて10年を越しましたが、今年のブランデーワイン トマトに特に巨大化した果実が出現し、先日収穫したトマトの重さを測ったら、1個で962gもありました。今までに作ったトマトの中でも、巨大トマトの重さの新記録になります。
このブランデーワイントマト、巨大果となるビーフステーキトマトとしてアメリカでも有名ですが、一個で1㎏近くになった巨大トマトの写真はネット上でも一寸見掛けません。
―ブランデーワイン巨大トマト、962gです!-
ブランデーワイントマトに就いては、以前のグログで既に、いろいろと紹介していますので詳しい事は申しませんが、美味しさ故にその種がアメリカから世界に広がった趣味栽培用のエアルームトマトであり、一般に園芸愛好家しか作らない為に産直店ですら先ず目にする事はありません。
其の他にも、500gから700gと大果となりましたが、此のトマトの特徴は、稀に見る美味しさであり、それが全米に一大センセーションを巻起こし、日本にもその種が入って来たのです。
此のトマト、食べて見ると分かるのですが、酸味と甘味のバランスの良くて果肉部分が多く、タネやゼリー部分が少なくて、完熟すると豊富な果汁が滴るようであり、トマト臭さの無い風味の良さはたとえようがありません。
これぞ、優れたトマトの本当の味であり、自宅で育てた完熟トマト、自ら味あう、其の一時は至福の極みと申せます。
昨晩は、其の962gのトマト、乱切りして皿に盛り、テーブルソルトを振っただけで、ビールと共に賞味したのですが、一皿でフェダップ、閉口してしまいました。
―半分を大皿に乱切りで盛って此の量です!-
何しろ、此処のところの悪天候の雨続き、巨大果が色付く端からひび割れしますので、次々と収穫しなくてはならず、食べるのも大変忙しい思いを致します。
先日来、毎日一人で、1㎏のトマトを食べている勘定になりすが、とても消費が間に合いません。いくらトマトが健康野菜と言っても 「ものには程度があり、トマトの作り過ぎ」と、同居する娘家族には冷笑される始末です。
今年の巨大果の出現の原因ですが、全くの1番花房の開花結実時の天候の良さであり、5月中旬の最適な温度日照条件に見舞われた事に有ります。ところが其の後の2番花房の開花結実期の天候が、一期に高温となる夏日となって、次々と花飛びしてしまったのが原因です。
―こちらは一回り小さくても729gです!-
何しろ実停まりの良かった第一花房が、どんどん肥大する一方で、其の先の花に実が止まらず、6月に入っての順調な日照と温度条件の良さが重なって、付いた果実に養分の転流が一層多くなったと言う事です。
それが此処に来て、東京は雨天曇天が1週間も続き、色付の悪さと降雨の為の果実の裂果が酷く、対策も無くて苦慮する始末です。
-これは593gですが、普通のトマトの3倍近いです!-
ブランデーワイントマトをキーワードしてネット検索して見ると、ヒットする情報は少ないのですが、大玉トマトと言っても、一般に500g、600gと言う重さのトマトの姿は、そんなに多くは見当たりません。
増してや賞味しての抜群の旨さ、トマトの美味しさは品種より、育て方、作り方と言いますが、一般の商業栽培トマトは見た目の良さが先ず評価基準であり、其れで決まるトマトの酸味と甘味のバランスや果汁量が美味しさの基準であって、此の巨大トマトのグロテスクな姿、それだけで先ず落第ですが、当然、ご存じかどうか分かりませんが、これは鬼花トマトであり、其の旨さの違いは作って食べた事のある人しか判りません。
-300~400gの形の良いトマトも収穫しました!
一寸見た目は悪いのであり、知る人なら差し上げたいと思うのですが、矢鱈には、はいどうぞと言えるトマトでは無い事も確かです。
トマトの美味しさ、形や見た目の良さで決まるのでは無いのですが、商品にするには、それが先決であり、消費者に、本当のトマトの美味しさを分かって貰いたくないのが生産者の本音、戦術なのかも知れません。
美味しいトマトこそ、家庭菜園の花形栽培品目たる所以であり、ベランダ―でも作れる新プランター栽培で、ブランデーワイントマトに挑戦されてはどうですか。始めるなら応援致しますよ!
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