白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―ブラデーワインピンクは美味しいトマト!ー

2014年07月24日 | トマト

関東地方の梅雨明けが7月22日に発表されました。平年に比べると1日遅れですが、昨年に比べると16日の遅れと言いますから、早い梅雨入りから数えると日照の乏しい不順な天候がそれだけ長かった事に成ります。

特に、今年初めて作る事になったレインボーカラーのエアルームトマト 「ヒルビリー」では播種時期が遅れて、第一花房の開花結実時期が6月初めの梅雨入りと重なった事もあって、一、二段の花房が共に結実せず、間延びして三段目に小さな実が幾つかやっと停まったのですが、これからの本格的な暑さで何処まで順調に果実が肥大してくれるか分かりません。

 

―収穫したブランデーワインピンクー

先にも申したように、トマトは32℃以上となる真夏日では生育が停まり、それに日照が少ない高温多湿期から、こんどは極暑続きとなる高温期では栽培上大変不利であり、期待できるような収穫は望めそうもありません。

今年は幸いな事に、ランデーワインピンクは開花結実時期が一寸早かったので、既に一、二段共果実の収穫を終えました。それに今年は摘果もして大きさを一寸揃えたので、形の良いそれなりの大玉が取れました。

昨日、其の中で過熟となって 「カナブン」がむしゃぶりついている大きな玉があり、慌てて3つ取ってタネを絞り出し、早速来年の為の採種を行いました。

 

―絞り出した種子は其の儘発酵させるー

其の「ブランデーワイントマト」、食味の良さが抜群であり、先のブログでも申し上げましたが、甘味、酸味、香味のバランスが良く、トマトの本当の美味しさは、その甘味と酸味の割合の糖酸比と樹上で真っ赤に熟れる事で増えると言う旨味成分のグルタミン酸の含有量、其の品種特有の香味の良さとの綜合したバランスにあり、それが特に優れているのが、アメリカで一世を風靡してブームを巻き起こした 「ブランデーワイントマト」であります。

 それを日本のトマトとの違いで簡単に言えば、軽く300gを越える大玉であり、極端に子室が小さくて種子とゼリーの占める部分が少なく、果肉部分が大変多い典型的なビーフステーキトマトであり、ボリュームがあてたっぷりしている事です。

此処のところ毎日、このビーフステーキトマトを輪きりにして、軽くテーブルソルトを振って冷えたビールと共に頂くその味は、例のトマトビールの旨さであり、正に至福の一時であります。

 

スライスして頂くのが一番のトマトブランデーワインー

日本では、甘いトマトが珍重され、高糖度なフルーツトマトと呼ばれる、節水栽培された高価なトマトが高い評価を得ているようですが、それは日本の一般市場に出回る生食用の商業栽培品が見た目の良さの割に余りにも旨味が無い為に、特別に糖度を上げる様にして作られるようになったトマトであり、欧米では食文化の違いもあり、トマトに対する評価の観点の違いもあってそのようにトマトは評価されて居りません。

 美味しいトマトは糖度5%以上、糖酸比12以上という報告があると言い、旬の時期の完熟トマトの最も美味しく成る時期の果汁が滴り落ちるような、甘味と酸味が丁度良くバランスする時点で収穫する事で、トマトの本当の美味しさが味わえると言う事です。

 

―完熟トマトのグルタミン酸量と糖と酸の推移―ネット情報より

それには自らトマトを作る事ですが、先ず美味しいと言うトマト品種を選んで其の特徴をはっきり出るようなトマトが育てられる栽培技量が必要です。

一般の趣味のトマト栽培では、それを露地圃場栽培するか、それともプランター栽培するかで大きく分かれますが、毎年自家採取した種子で、播種育苗から収穫まで其の年々で違う天候条件で、一定の結果が出せるようになって、初めて美味しいトマトが作れるようになるのです。

美味しいトマトのブランデーワイン、今年で収穫は2年目ですが、大変実付きの良いトマトであり、12.5L標準プランター3本仕立ての新プランター養液栽培では、3段花房までとして、大玉の着果数を15個内外に絞る事に決め、7月いっぱいで収穫が終わるようにするのがベストの様です。

 

―ブラデーワインの立派なポテトリーフー

それに、このトマトのポテトリーフ、葉が厚くて丈夫であり、病虫害にも強く、土壌と縁の無い新プランター栽培では、問題の葉カビ病の発生の心配も殆ど無く、持って生まれたトマト本来の抵抗性がある様で、大変栽培の容易なトマトです。

其のルーツ、今から100年以上前に欧州系のトマトの交雑種として、アメリカの育種家、ピーターヘンダーソンが発表したトマト品種であり、其の種を数十年以上に亘って選別しては毎年作り続けて固定した典型的なエアルームトマトであり、、毎年その種を取って守り続ける大切さ、それが作物栽培の本来の姿であり、種子(遺伝子)を守る意義を痛感致します。

 

―ピーターヘンダーソンー(1822-1890)

市販の商業栽培トマトの見た目の良さで其の価値を売るような、そんなトマトしか食べられない一般の方には、ブランデーワイントマトの美味しさの話、一寸気の毒ですが、トマトは生食と言っても、切り刻んで、その他の生野菜と混ぜて、ドレッシング等をかけて頂くのが殆どであり、トマト甘さが其の美味しさの評価とされているなら、それも幸せな話かも知れません。

唯、自家菜園で自らトマトを育てて居られる方には、これぞ是非お薦めの本当のトマトです。ご自分で育ててその真価を確かめて見てください。

但し、トマトの味は、其の作り方、出来不出来で大きく違います。先ずは、これなら合格と言えるトマト作りの技量の獲得がそれより先決かも知れません。

 ブログランキング ブログコミュニティ にほんブログ村

 家庭菜園(プランター菜園) - 花ブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿